院長のひとりごと

私、竹村院長が食べ物から健康まで基本的にノンジャンルでかきつづります。

院長の「ちょっといい話」。

2006年05月23日 07時12分05秒 | ノンジャンル
昨日の午前中に一人のおじいさんが初診でみえました。

その方は「先生は世田谷のSさんや、Oさんを知ってるかい?」

とすぐに言いました。


世田谷のSさん、Oさんは院長が研修時代をすごした接骨院の

患者さんで、とても馴染みのあった患者さんでした。


「もちろん知ってます。山田さん(初診のおじいさん、仮名)はその

二人とお知り合いなんですか?」と聞くと

「あの二人は小学校の同級生で、昨日の同窓会で会って話をしたんだよ。

そしたらSさんもOさんも俺があきる野に住んでるって知ってるからさ、

これを渡してくれたんだよ」と一枚のクシャクシャの紙切れを

院長に手渡してくれました。

なにかとその紙キレを開いた途端、院長はギューっと胸が詰まってしまいました。


それは院長が開業前に「独立開業のご報告」として数人の患者さんに送った

挨拶状と一緒に同封したチラシでした。


院長の研修先は世田谷だったので、そこの患者さんがうちに流れてくることは

普通はありえないので、チラシを挨拶状に同封しても、研修先から患者を

獲るという意味合いは全くありませんでした。


でもそのチラシを一年半以上もとっておいてくれて、あきる野に住んでる

同級生に会う機会まで捨てずに、渡してくれたんです。


そんな話を奥さんにしながら、ありがたくて二人でホロホロと泣きました。



きょうはそんな「らしくない」ちょっといい話でした。