てっきり「もう、更新しているもんだ」と思っていて、9月9日のプリキュアの話を書き忘れていました。順番が9月16日放送分と入れ替わってしまいましたが、あらためまして9月9日分の話も書いておきます。
さて、結論から先に言えば、9月9日分のプリキュアは、新アイテム・メモリアルキュアクロックと、新しいコスチュームのチアフルスタイルが登場する回で、「まあ、これからお子さまたちにはこれを売るのね(笑)」という内容だったのですが。また、そのメモリアルキュアクロックも、今まで使ってきたミライパッドにデコレーションがつくような感じ。今まで売ってたミライパッドにいくらか支払ってそのデコレーションつけたら、メモリアルキュアクロックになるように商品化されてます。ほんと、よく考えていますね。
その上で、本編のストーリーなのですが、これがまた、よくできていました。今回ははなちゃん(キュアエール)の「転校」の話と、夏休み中のプリキュアたちの様子が伏線になって成り立つストーリーでしたね。
というのも、アイドルタレントとして売り出し中のえみる(キュアマシェリ)&ルールー(キュアムール)の温泉旅行の様子が、画像とともにネット上にアップされる。その画像にはなちゃんが写っていたのを、えりちゃんという、はなちゃんの前の学校のチアリーディングの女の子が見つけます。
実は、はなちゃんが転校することになったきっかけは、このえりちゃんがいじめられているのをかばおうとして、はなちゃんが逆に仲間外れになったこと。そのことを、えりちゃんはずっと謝りたいと思っていたようです。
そして、えりちゃんははなちゃんを見つけ出して謝ろうとするのですが、でもお互いに固まってしまって、何も言えないままその場は別れてしまう。そんなえりちゃんの事情を、さあや(キュアアンジュ)&ほまれ(キュアエトワール)が効きだします。一方、えみる&ルールーは、今度は自分たちがはなちゃんを支えたいと歌を歌います。まあ、こんな仲間たちに支えられて、はなちゃんはもう一度、えりちゃんに会いに行く気持ちになるわけですね。
そこで5人のプリキュアがそろってえりちゃんのチアリーディングの発表会場に行くと、クライアス社のイケメン社員2人組ジンジン&タクミが、ドクター・トラウムのつくった道具(ただし試作品)を持って暴れています。この試作品、周りに居る人たちを固まらせ、時間を止めてしまうもの。また、ジンジン&タクミは、ジェネラルマネージャーのジェロスによって、「役に立たないから」といってクビ宣告が行われたところでした。(ちなみに今までジェロスが登場するときに、必ず後ろにジンジン&タクミがいました。なので、ジェロスがどうしても「ブルゾンちえみ」のマネしているように見えてしまうんですよね…)
まあ、そんなわけで、えりちゃんたちのメイクをする人もジンジン&タクミに妨害されて来られなくなります。そこではなちゃんはミライパッドをつかって、5人のプリキュア全員でメイクさんに変身して、えりちゃんたちのメイクをします。そこでもう一度、えりちゃんと仲良くなりたいという話をはなちゃんはするわけですね。えりちゃん、メイクしてもらいながら、泣いてました。
でもまあ、ジンジン&タクミは時を止める道具で、えりちゃんたちチアリーディングの女の子たちも止めてしまいます。となると5人はプリキュアに変身して、ジンジン&タクミを止める…という流れ。ここで、メモリアルキュアクロックやチアフルスタイルが登場するわけですね。夏休みを過ぎて、5人のプリキュアのきずなが強まって、新しい変身用のミライクリスタルが生まれて…。それがミライパッドに装着されるとメモリアルキュアクロックが登場、そして、プリキュアたちがチアフルスタイルになり、5人の合体技でジンジン&タクミを倒す…という展開でした。
というような次第で、これから5人の合体技がくり返しでてくるということかと。まあ、歴代のプリキュアを見ても、3人なら3人、5人なら5人になったどこかの時点で、その時期の全員の合体技がでてきたわけですが。ただ、今年のプリキュアは、6月後半くらいで5人になってから約2か月ちょっと、合体技を出さないまま物語をひっぱったってことですね。それがちょっと、例年とのちがいかな。
それから今回、はなちゃんの「転校」のエピソードをもってきたのは、やはり制作陣が昨今の「いじめ」や「2学期初め」の問題を意識したのかな…ってことですね。何かプリキュア制作陣なりに、昨今の話題を意識して、肯定的なメッセージを発信したかったのかもしれませんね。
あと、番組のラストで、今回クビになったジンジン&タクミの後任をクライアス社が募集してました。誰か採用されるのでしょうか…?