先ほどあらためて、この前の日曜日(7月22日)放送分のプリキュアを見ました。
ほんとうは日曜日に見たときに書きたかったのですが、なかなか時間とれなかったので、この7月22日分のコメント書いておきます。
まず、この回の話の基本線は「はぐくみ神社の夏祭り」で、プリキュアたちで夜店を回って花火を見るという、まぁ、毎年夏休みになるとでてくるようなものでした。
で、その夜店には、クライアス社をクビになったパップル・ダイガン・チャラリートが働いていたり(えみる&ルールーを自分たちの芸能事務所にスカウトするためだそうです)、えみるの兄と女物の浴衣を着たアンリくんが登場したり…なんて場面もありましたね。
ただ、今回はその夏祭りの話に、ほまれちゃん(キュアエトワール)とハリーの秘密が明らかになるという、そういう展開を混ぜてきました。しかも、その「秘密」がなかなか重要ですね。
まず、他のプリキュアたちはビューティーハリー(ハリーの経営するファッションのお店)のレンタルの浴衣を着てきたのですが、ほまれちゃんは夏祭りに家から浴衣を着てくることにしました。その浴衣はおばあちゃんが昔、着ていた浴衣だそうで、なおかつ、仕事に行く前に、ほまれちゃんのお母さんが星の形をした髪飾りをつけてくれました。ちなみに、ほまれちゃんのお母さんは建設現場で、重機を動かす仕事をしているようです。
今まで「ほまれちゃんだけ、まだ今年のプリキュアのなかで家族像が明らかでない」と言ってきましたが、ここで明らかになりました。ほまれちゃん曰く、両親が離婚して、おばあちゃんの家で過ごしている。父親と暮らしている頃に始めたスケートを、お母さんは続けさせてくれている。だから、がんばらないと…と。他のプリキュアたちが夜店を回っている間に、ほまれちゃんはハリーに語ります。
その一方で、いつも不思議な赤ちゃん・はぐたんのお世話役をしているハリーも、実は自分は「孤児」だったことを、ほまれちゃんに語ります。仲間の子どもたち(といっても、人間の姿に変身していないときのハリーはハムスターの姿なんで、小動物たちですが)のお世話をずっとしてきたこと等々も、ハリーの口から語られます。
その後、ほまれちゃんに何かをハリーが言いかけたときに、クライアス社のビシンが現れます。ビシンを見かけたとき、ハリーは「これはオレの問題や」といって、プリキュアたちからビシンを引き離そうとするのですが、逆にプリキュアたちが集まったところで、ビシンにハリーはつかまります。
そして、つかまえられたハリーに対して、ビシンはもう一度仲間になるよう話しかけます。ハリーはかつてクライアス社にビシンといっしょに捕えられ、改造され、一度は社員になった存在だったのです。そのことを、ハリーはプリキュアたちにずっと秘密にしていたのです。
このあと、ビシンはハリーがネックレスをしていることに気がつき、それを壊します。また、ビシンはハリーを狂暴化させ、プリキュアたちを攻撃させます。
暴れまくるハリーの前にたちはだかったのが、キュアエトワールに変身したあとのほまれちゃん。「そんなことで、私たちが離れると思っていたの?」「これはオレの問題だなんて…。そうじゃなくて、私たちの問題でしょ!」といって、ハリーにキュアエトワールは近づきます。そして手をさしのべたときに、ハリーはキュアエトワールの手を握り返します。すると、ハリーのなかでトゲパワワとアスパワワの葛藤が始まりました。そこへ、キュアエール・キュアアンジュ・キュアエトワール3人のパワーをメロディソードをつかって注ぎ込むと、ハリーはもとどおりのハムスターの姿に戻りました。
そして、ビシンに対して「自分はクライアス社にはもどらない。プリキュアといっしょにたたかう」と言ったとき、再びハリーの首にはネックレスがもどっていました。このネックレスはどうやら、ハリーの「クライアス社にはもどらない」という決意と戒めが込められているようですね。
まあ、こんな感じで、例年のプリキュアなら何気なく夏休みのお祭りの回というかたちで終わりそうな回だったのですが、ほまれちゃん&ハリーの秘密が明らかになるということで、かなり1年間の物語のなかでは重要な回になったのでした。
また、できるだけ今年のプリキュアは多様な家族像などを描いていくという方針だということが、このほまれちゃんの家族のことでもあらためて確認できましたね。
そうそう、あしたの放送分では、予告編を見る限り、さあやちゃん(キュアアンジュ)と大女優の母との関係を描くようです。これもまた、楽しみです。