気づけば今日は12月9日。この1週間もほんと、仕事がきつくて…。
昨日がちょうど4年生の卒論提出日。私は教職課程担当の教員なので、人文学部の卒論指導には基本的にノータッチなのですが。でも、教員免許の取得は学部の卒業が前提。このため、4年生教職組の学生の卒論準備のサポートを、いろんな場面でやってきました。そういう事情もあって、卒論提出日ぎりぎりまで、なにかと卒論を書いている4年生たちにつきあってきた次第です。その分、今日はいろいろとくたびれてます。
さて、12月3日放送分のプリキュアの話をまだブログに書いていなかったので、今日書きます。
このところのプリキュアは、いよいよ今年の物語の謎解きがはじまったという感じ。それも、プリキュアたちの敵・アンダーク帝国との和解の道を模索しながらも、でも、たたかっているという感じです。と同時に、今年のプリキュアたちの成長の様子も、ここ数回で描かれている感じです。
この12月3日放送分の軸は、ましろちゃん(キュアプリズム)。ましろちゃんは先日の放送分以来、落ち葉の絵本を描いて、絵本コンテストに出そうとしています。その絵本は、「ぼくには何もできない」という1枚の落ち葉が主人公の物語のようです。一方、先日公園でましろちゃんに会った美大生・紋田(=かつての敵・バッタモンダー)は、ましろちゃんの言った「落ち葉が好き」という言葉を何度も思い出しています。
ましろちゃんはその後、なかなか絵本づくりがすすまず、食事中も悩んでいる様子。どうやら紋田に絵本を読んでほしいようです。公園の木の下で絵を描いていたましろちゃんに、自分は何がしたいのかと迷いながらも話しかけたのが、先日放送分の紋田。他方で、プリキュアたちの敵・スキアヘッドに「力のない者は存在価値なし」と紋田は言われてしまいます。そんな紋田に、ましろちゃんは「ハッピーエンドの物語を読んでほしい」「どうすれば落ち葉を見ても紋田さんがつらくならないかを考えている」といいます。
そんなましろちゃんは、再び公園に行って落ち葉の絵を描こうとします。そこへ再び紋田が現れます。紋田は「おまえらのせいでアンダーク帝国にもどれなくなた」「役立たずの落ち葉には用はない」といって、ましろちゃんがプリキュアに変身するためのペンを取り上げます。そして紋田は、自分がバッタモンダーだということを明かします。
バッタモンダーは今まで自分が紋田に化けていたのは、ましろちゃんの心をめちゃくちゃにするためだと言います。他方でましろちゃんは、スキアヘッドに消されそうな紋田を助けたい、だからペンを返してほしいと言います。「自分はお前をだましていた。ペンをとりもどしたら、俺を始末するだろう」というバッタモンダーに対して、「助けるよ」というましろちゃん。「お前なんかに俺のことはわからない」と言って、バッタモンダーはペンを持ったまま逃げます。そのあと雨が降ってきたので、ソラちゃん(キュアスカイ)が傘をもって現れるのですが…。ましろちゃんは泣き出します。
一方、ペンをもって逃げたバッタモンダーは、スキアヘッドにつかまり、ペンを奪い取ります。そのうえで「お前が無価値でないことを証明してやろう」といって、バッタモンダーにアンダークエナジーをとりこむように迫ります。ただし、アンダークエナジーをとりこむと、バッタモンダー自身がキョーボーグになるのですが、でも心を失ってしまいます。
その後、家に帰って、プリキュアたちはぼろぼろになったましろちゃんの絵本を前にして、これからどうするかを話し合います。ましろちゃんをだましたバッタモンダーを許せないという他のプリキュアに対して、「バッタモンダーを怒れない」と言います。ましろちゃんは、バッタモンダーが自分の強さのことばかり気にしている気持ちが、なんとなくわかるといいます。ましろちゃん自身も「自分にはなにもない」と思っていた。でも、他のプリキュアたちが「いまのましろちゃんでいい」「キュアプリズムにはやさしさがある」と言われて、ましろちゃんは「自分のままでいいんだ」と思えたともいいます。
そんなとき、ソラちゃんは「何もできない落ち葉って、ましろちゃん自身のことじゃないの?」と気付きます。それを聞いて、ましろちゃんは「苦しんでいる人を元気にしたいっていう絵本の物語は、実は私自身のお話なんだ」と思います。そのうえでましろちゃんは「ミラージュペンを取り戻す前に、バッタモンダーと話し合わせてほしい」と思います。
さて、あらためてバッタモンダーとスキアヘッドを前に、プリキュアたちが話しかけます。「バッタモンダーと話し合いたい」というプリキュアたちに対して、「そんな時間はない。お前らを倒す。強さを証明する」というバッタモンダー。そしてスキアヘッドは「力はすべて」といい、バッタモンダーに「まだ迷うのか?負け犬」「無価値なものに力を与えるのだ」と声をかけ、無理やりキョーボーグにします。こうなると、バッタモンダーには弱い心が消えるかわりに、けもののような存在になります。
そんなスキアヘッドに対して、ましろちゃんが「無価値かどうかは、あなたが決めることではない。自分の価値は自分で決める」ときっぱり言います。するとスキアヘッドに対して、バッタモンダーが攻撃をしはじめます。どうやらバッタモンダーの消えた心が、少し戻ったようです。バッタモンダーは「オレはバカだが、無価値じゃない」といって、ましろちゃんにペンを渡します。それを使って「必ず助ける!」といって、ましろちゃんたちはプリキュアに変身します。
少し心がもどったとはいえ、まだまだキョーボーグの状態のバッタモンダーに、キュアプリズムは「絶対に助ける」といいます。また、スキアヘッドにも「あなたの評価はどうでもいい、あきらめない」といって、バッタモンダーを浄化しようと試みます。すると、バッタモンダーの胸が光り始めます。「こころの輝き、消えないで!」と願いながら、キュアプリズムが「プリズムシャイン」という技を出し、バッタモンダーの心を先に浄化します。そのあと、あらためてキョーボーグのアンダークエナジーをプリキュア5人の合体技で浄化してしまいます。
ラストの場面ですが、紋田は「まさか本当に助けるとは…。ボクなんて許せないのに。えらぶってごめん」と、ましろちゃんに伝えます。ましろちゃんは「反省してるなら、なにも言うことはない。自分の輝きを信じるなら、大丈夫」と答えます。そして、落ち葉くんが「自分の好きなところは自分で決める」という絵本を仕上げたましろちゃんは、絵本コンテストで大賞をとります。
まあ、こんな感じで…。かつて敵だった存在と対話して、心を浄化して、反省させる。そういう物語が今回、ましろちゃん=キュアプリズムの物語として描かれました。このあたりは例年のプリキュアでも見られた展開ですが、やはり今年もどこかで「敵との和解を目指す」ことや「敵対する相手のことを知ろうと努力する」プリキュアの姿が描かれていますね。キュアスカイ=ソラちゃんも先日、スキアヘッドとの対話を試みようとしていましたしね。
そんなわけで、12月3日放送分のエンディングのダンスは、キュアプリズム。次回12月10日放送分は、スカイランドに何かが現れること、大きなプリキュア(伝説のプリキュア?)が現れることが予告編で描かれていました。ということで、12月3日放送分の話はここでおわります。