今日は日曜日、いつものとおりプリキュアの話を書きますが…。
その前に、プリキュアのあとに毎週放送されていた「仮面ライダーゼロワン」の最終回の日でもありましたね。この「仮面ライダーゼロワン」も実は毎週、プリキュアを見たあと、欠かさず見ていました。人間とヒューマギア(AI搭載の高性能ロボット)が共生する社会は可能なのか、ヒューマギアには人間らしい心が芽生えるのか、等々。かなり「壮大な」テーマを描いていたのが、この「仮面ライダーゼロワン」の物語のように思うので。「よくできた物語だなぁ」って、ほんと、思いました。
まあ、それはさておき、本題の今日のプリキュアの話です。8月から登場したアスミ(=キュアアース)が、プリキュアたちの暮らす人間界にどうなじんでいくのかが、今のところ、毎回の物語の軸になっています。今回もアスミがのどか(=キュアグレース)の家に自分の部屋をもらって、そこに子犬のラテ(=ヒーリングアニマル)を入れておきたいという思いを抱くことから話が始まっています。
ただ、アスミはどうもラテのことを常に自分のそばに置いて守ろう、守ろうとするのですが・・・。それがラテにとってはうっとおしいようで、ラテがアスミを嫌がるようになる。ラテにたくさんご飯を食べてもらうと思うけど、出し過ぎてしまう。「病気になってはいけない」と思って、ラテにふとんをかけすぎてしまう。危ない目にあってはいけないから外に出てはいけないと言ってしまう、等々。「そんなにうるさくすると、ラテが嫌がってしまう」と、妖精(=地球のお医者さん見習い)のラビリンに、アスミは叱られてしまいます。どうもこういう場面で、今年はアスミとラテの関係を通じて、「子どもの親からの自立」と「自立しようとする子どもを見守る親の気持ち」の双方を描こうとしているように感じました。
一方、ラビリンに叱られて自信を無くしたアスミは街のなかに出るのですが、どうも自信を無くすと姿が半透明になったり、消えていったりするようで…。その様子をちゆ(=キュアフォンテーヌ)が見つけます。ちゆは自分の家にアスミを連れて行き、いっしょに足湯に入ったりしながら(=ちゆの家は温泉旅館です)、アスミの話を聴きます。ラテに避けられていると、自分のからだが消えてしまいそうになる。・・・そういう気持ちを「悲しい」っていうと、ちゆは説明します。
そんなとき、ちゆの弟がおやつの「すこやかまんじゅう」を持ってきます。アスミはそれを食べて「おいしい」と感じます。甘いものが「好き」なんだね…と、ちゆは確認します。その上で、ちゆは、「好き」っていうことはいいことだけど、時にはつらいこともあるし、ずいぶん難しいときもあると語ります。そして「自分のハイジャンプをしているところを見てほしい」と、アスミに伝えます。「どうやらアスミは、この世界のこと、自分のことをいっぺんに吸収してしまって戸惑っている。なんとかして手助けしたい」と、ちゆは思い、その気持ちをのどかに電話で伝えます。
翌日、のどかたちといっしょに、アスミは陸上部でハイジャンプの練習をしているちゆの様子を見ます。何度失敗してもチャレンジする姿を見て「どうして?」とアスミは思うのですが、ちゆは「ハイジャンプが大好きだから」と答えます。そして、ちゆはアスミに対して、「失敗もするけど、それでも好き。どうすればうまくなるか。もっと高く跳びたい。その気持ちが止まらない。好きなことだったら、そのことばかり考えてしまう。きっとアスミにも、そういう気持ちはあると思う」と伝えます。
そんなときに、シンドイーネがメガビョーゲンを連れて、学校の運動場を攻撃し始めます。メガパーツをつかって、メガビョーゲンをさらに巨大化させます。そこへラテを連れてラビリンたちもやってきますが、ラテはアスミを避けようとします。するとアスミはまた消えかかってしまいます。そこでやむなく、3人のプリキュアで変身して、巨大化したメガビョーゲンと対決しますが、苦戦します。
苦戦する3人のプリキュアを前にして、なんとかしたいという思いの芽生えたアスミは、ラテと話をします。「ラテ、大丈夫ですか?」「ラテのことばかりを思う気持ちが、私のなかにある」「ラテのことが大好きだけど、でも、今まで心配し過ぎた」「これからはラテのことを考えて、そばに居たい」と。そのことを伝えたときに、ラテとアスミの気持ちが通じ合い、アスミはラテの力を借りてキュアアースに変身。他のプリキュアたちのアシストをうけながら、「ヒーリングハリケーン」という技を使って、キュアアースはメガビョーゲンを倒し、シンドイーネを追い払います。
ラストの場面ですが、ラテはどうやら、アスミが嫌いなわけではなくて、自分が何かするたびに「アスミにおこられる」と思っていたようだと、ラビリンたちが伝えます。「自分にはまだまだ知らないことがいっぱいある」と、アスミは感じたようですね。
ちなみに次回の予告ですが、「かわいいってなに??」ということがテーマになるようです。今回はちゆとアスミの関係が大事な話の軸になりましたが、今度はひなた(=キュアスパークル)とアスミの関係が中心のようですね。この次回の「かわいいってなに?」とか、今回の「好きってなに?」という話からすると、どうやらある言葉の意味にこだわるような「子どもから学べる哲学チックな話」が、アスミの「変な動き」と他3人のプリキュアたちとの関係づくりを通じて、当分の間、物語の流れをつくっていくような気がします。ということで、今日のプリキュアの話、終了です。