気付けば2020年の大晦日、夜7時を迎えました。今年ももう残り5時間ほどです。先日のブログ(=プリキュア話のブログ)で「後日書く」といっていたこと2つ、まとめて書いておきます。
さて、クリスマスイブに誕生日を迎えたうちの娘も、気付けばもう16歳。この新型コロナ禍を迎えた2020年3月、中学校を卒業し、4月にある高校の音楽科へ進学しました。中学校卒業時には例の安倍前総理の「全国一斉休校」要請に遭遇し、保護者の付き添いを1名に限定しての卒業式になり…。高校入学時には「緊急事態宣言」が出て、入学式ならぬ「入学行事」なるイベントで、なんとか新入生どうし及び新入生と高校教職員の顔合わせだけして、そこから約2か月近くの休校。声楽やピアノなどの音楽の実技と理論が学びたくてその高校に入った娘にとっては、約2か月近く、学校からネット配信される英国数の教材(しかも某大手受験産業が絡んでいるもの)をこなすのは、かなり苦痛だったようですね。「一日も早く、歌やピアノのレッスンを受けたい」という気持ちは募る一方だったかと思います。
でも、6月からの学校再開後は、娘は感染防止策を取りながらの高校での声楽やピアノのレッスン、さらには先輩たちの演奏会見学などにも参加したりして、今は楽しく過ごしています。特に同じ音楽科の仲間や先輩、教職員たちとの交流が深まれば深まるほど、学校に通うのは楽しくなってきたようです。どうかこのまま、無事に卒業まで過ごしてほしいと願っています。
それと、「ありがたいなぁ」と思ったのは、中学校の先生方が娘たちの卒業前に「この子たちになんとか卒業式を」とか、「最後に少しでもいい思い出を」と思ってくださって、いろんな配慮をしてくださったこと。また、高校入学時も、少しでも生徒たちにつながろうと、高校の娘たちの学年担当の教員達が連日、メール配信でたわいのないことを流し続けてくださったこと。そういうことが、娘の心には「しんどい2020年のなかでも、大事な思い出」と残ったようですね。
他方で、私のほうですが…。この2020年は春先以降、心身の不調に悩まされました。3月の後半くらいから頭痛のひどい日があったり、それがおさまったら今度はおなかの具合が悪い日が続いたり…。夏休みに入る前には、動悸のひどい日があったり…。でも、病院で検査してみたら、心臓にもアタマにも特に目立った異常はなし。そうなると「自律神経の不調」とか、「これまでの働き過ぎの疲れがどっとでた」とか、そういう状態しか考えられないということになり…。それで、今年は心療内科通いをしながら、「自分のためにも人のためにも、なるべく仕事をしない」という心療内科医の指示を守りながら、この年末までなんとか過ごしてきたというところでしょうか。
ただ、大学の仕事も前期中、私の担当科目はすべて「遠隔授業」になり、家で自分のペースを保ちながら教材(資料)や課題をつくり、ネット配信することができました。また、10月の後期開始からは「対面授業」再開ということで、「からだがうまくなじむかなぁ」と不安を覚えましたが、とにかく上手に休養をとりながら、なんとか年末まで授業をこなすことができました。「やれやれ…」というところでしょうか。
そんな状況のなか、学生たちがこの2020年後期の授業期間、大学に通い続けてくれたこと。これにはほんとうに感謝しています。とにかくこの間、学生たちが元気に大学で過ごしてくれたこと。そのことが、私にはとても大事なことのように思いました。
ちなみに、これも幸か不幸か、この新型コロナ禍の2020年。さすがに大人数を集めて何かをしたり、遠隔地まで私を呼んだり…ということができなくなった分、今まで次々に舞い込んできた講演や研修の依頼が、ほとんどなくなりました。また、2020年3月末で「学修支援センター長」としての2年間の任期を終え、再び「資格課程部門長」に戻りました。そして毎年5~6月に集中していた教育実習校訪問の仕事(場合によれば1泊2日等の出張もあり)も、あるいは教育学系の学会出張の仕事も、今年はほとんどなくなりました。その分、土日にしっかりと休めるようになった…という面があります。
というような次第で、本当にこの2020年はいろんな意味で「苦しかった」というしかない一年でした。あしたからはじまる2021年が、私にとっても、娘や妻、義母など家族にとって、さらに学生や教職員、他のみなさんにとって、そしてこの地球上で暮らすすべての人々にとって、「いい一年だった」と言える年になることを願っています。
あと、この正月も、年賀状は出しません。これで年賀状を出すのを取りやめて4年目くらいになりますが…。上記のような事情で私自身、いまは心身ともにヘトヘトになっているところから、ようやく回復してきたところです。無理はしたくありませんので、「年賀状を書くだけの心身の余裕がない」と、どうかご理解いただき、失礼をお許しください。
それではみなさん、よいお年をお迎えください。画像は先日の娘の誕生日祝いのケーキです。クリスマスケーキに、お誕生日祝いのプレートをのせただけだのようですが…。