さて、下記の内容は、フェイスブックに書いたことの転載です。昨日、今日と、東京都目黒区で開催された地方自治と子ども施策全国自治体シンポジウムに参加しています。そのことを書いたものです。
<以下、フェイスブックからの転載>
今日は朝から東京都目黒区の区民センターで、地方自治と子ども施策全国シンポジウム。2日目の今日は分科会の日で、私は前から書いていたとおり、第4分科会「子どもの参加」のコーディネーター。ただ、午後からは台風接近中ということで、本来の予定を早めに切り上げ、3時前には分科会を閉じることになりました。まあ、そのおかげで、大雨と暴風に見舞われることなく、東京・渋谷の宿に戻ってくることができたのですが。
それにしても、今日は自治体職員側から、川崎市・東京都世田谷区・神奈川県の3つの「子ども参加」の取り組みの報告がありました。また、川崎市の子ども会議や世田谷区のユースミーティング、神奈川県の特命子ども委員などの経験者の話も聞きました。要するに、小中学生や高校生で子ども会議のメンバーである、あるいは特命子ども委員という人や、大学生などでユースミーティングのサポーターやってる人の話を聞いたわけですね。
ちなみに特命子ども委員というのは、神奈川県の青少年問題審議会が「子どもの社会参加」をテーマに議論をするのにあたって、「テーマがテーマなのに、審議会に子どもの委員がいないのは変だ」という観点から、あらためて公募をして8人、中高生が入って議論に参加するというもの。今はもう終わっている取り組みのようですが、今度は「特命子ども地域アクター」という活動がはじまって、26人の子ども(おもに中高生)が、NPOや企業とともに、まちづくり活動のプランづくりなどに参加しているようです。
世田谷区のユースミーティングは、中高生の居場所づくりとか世田谷区のまちづくりなどについて、月2回くらい、21人の中高生が集まって議論を重ねているもの。こちらも区の青少年問題審議会の小委員会の位置づけで、審議会経由で子どもの意見が区長に届くというしくみ。ここに、大学生たちのサポーターがついています。
あと、川崎市の子ども会議は子どもの権利条例にもとづいて設置・運営されているもので、もう10年くらい活動を続けているもの。こっちも子どもたちが議論を積み重ねて、市長に対して市政のあり方に提案・要望を出す活動を続けています。こちらはもう10年ほど活動を続けているので、かつて子ども委員だった人が今、大学生などになって、サポーターをやっているようです。
もちろん、この3つの自治体の取り組みとも、たとえば、塾通いや部活で子どもたちがなかなか集まらないとか、行政への提案をまとめてもそれがどう子ども施策に反映するかがよく見えないとか、いろんな課題があります。
とはいうものの、自治体の職員が地元の子ども・若者や、子ども・若者のサポートをする住民・NPOなどとともに、いろんなまちづくりの課題に取り組んでいるというのは、なかなか「ええこっちゃな」と思います。「市民協働」って本来、こんな感じの取り組みですよね。で、きっと、大阪府や大阪市の職員、大阪府内の各自治体職員のなかに、子どもや若者とともに、こうした取り組みをやりたいと思う方は、それ相応にいるんじゃないかと思っています。
とりわけ、橋下市長当選以後の大阪市政を見ておりますと、神奈川県や川崎市、世田谷区のような取り組みが可能な方向に舵を切り替えるまで、これからどれだけの時間と手間が必要なのか・・・・とすら思えてしまいます。