6日(土)朝暘第一小学校の教育講演会で、県立保健医療大学の佐竹真次先生による「子どもがやる気になる魔法の言葉」という演題の講演がおこなわれました。
私は、この企画を担当する学年PTA部副部長として、司会進行役を務めました。
深い内容をわかりやすく、楽しくお話しされた、非常にためになる講演でした。
先生のお話の中で、特に心に残ったところを紹介したいと思います。(あくまで個人的な感想であり、文言も違っていますし、内容の取り違いもあるかも知れませんことをご了解下さい。)
☆「十分なコミュニケーションをとる」「子どもの存在価値を無条件に認める」「心をこめて、相手に共感し、相手を受け入れる」「ソーシャルスキルの実行をほめる」など「やる気を伸ばすポイント」として6つのことをお話されましたが、
特に、ソーシャルスキルというものについてのお話に、頷かせられました。
☆ソーシャルスキルとは、「社会の中で他社から受け入れられ、他所の役に立って生きていくための、基本的な対人的行動の技術。」で、以下のような内容ということでした。
種類1 ○あいさつをする。 ○人の話を最後まで聞く。 ○発言を肯定的に受け止めたり、適切に批判したりする。 ○わからないときは質問する。 ○必要なものを要求する。 ○順番を守る。 ○約束を守る。 ○人の美点をほめる。 ○人の成功に嫉妬しない。 ○人によくしてもらったら感謝の意を表す。 ○過ちを犯したら謝罪できる。 ○返事をする。 ○自己紹介をする。
種類2 ○自分の考えや気持ちを素直に言う。 ○人を楽しませるような話題を提供する。 ○自慢をしない。 ○常識的な指示には従う。 ○適切な拒否ができる。 ○必要な弁解をする。 ○弁解をし過ぎない。 ○必要に応じて人に援助を求める。 ○グループの仕事に協力する。 ○仲間と適切に遊ぶ。 ○仲間を励ます。
種類3 ○仲間を弁護する。 ○仲間を誘う。 ○仲間に入れてもらう。 ○持ち物を人に分ける。 ○他人の持ち物を大切にする。 ○適切に感情を表出する。 ○過剰な情動はコントロールする。 ○弱い者を保護する。 ○権力・腕力を乱用する者に話し合いで抗議する。 ○生活のスケジュールを守る。 ○始めた勉強や仕事を区切りのよいところまで終える。 ○その他
これがまさに、大人が子どもに教えなければならないものであり、大人も身につけていくために努力しなければならないものなんだなあと思いました。
講演の最初と終わりで、「何をやる気にさせたいのか」として、「一番大切なことは『人生を』やる気であること」、「『人生をやる気』の子どもを育てるためには、毎日の生活の中に『癒し』と『楽しさ』と『手応え』があることが大切」とお話されました。
参加した保護者の皆さんも大変感激したようで、いつにない数の感想文も集まりました。
県立大学の教授と言うことで、近寄りがたいような方を想像していましたが、全く違って気さくで心配りの細やかなお話で、最後には「子どもたちとのコミュニケーションのために練習した」という手品まで披露していただきました。
講演の後にささやかな昼食会(校長室で弁当を食べました)を設けたのですが、そこでも、緊張する保護者に楽しい話題を提供して下さるばかりか、手品も連発して下さるなど、一同大いに感激しました。
こういう方に出会えることは、人生の喜びの一つです。
今後益々のご活躍に期待したいと思いました。