2月10日(木)午前におこなわれた、朝日地域の地域審議会を傍聴しました。
主な議題である、「学校適正規模」について、主に以下のような意見が出されました。
地域の3つの小学校の内2つが「廃校・統合」の対象になるとあって、真剣な意見交換がおこなわれました。
駐在員 ギリギリまで存続して欲しい。
子どもの減少は全国的な問題で、行革的な考え方(財政難を理由にしたサービス削減?)ではいずれ行き詰まる。
1)小規模校のデメリットはこういう時代やむを得ない。メリットをどう活かすかが必要ではないか。
2)都会で学校に通えない子の山村留学の受け入れとか検討したか。
3)(統合による)長距離通学は望ましい教育環境ではない。
答弁
1)検討委員会で朝日大泉小学校を視察した。子どもたちとっても頑張っていた。先生方も。すばらしい学校だ。反面、職員の数が少なくて手が回らない部分もある。子どもたちが育っている望ましい教育環境はどうなのか考えたい。
2)山村留学の他にも、他地域からその学校だけ通ってもいい=「特認校」が札幌市にあるが、交通手段の関係で朝日では難しい。
3)大泉で通学時間についての質問があった。特に中学校小学校の段階では、生活時間にも影響を与える。今後事務局でも検討したい。何より子どもたちの安全確保を考えたい。
社会教育 統合に賛成だ。26,27年は小学校に入る子どもがいない。クラブなどで大勢の中に入る機会が無い。
老人クラブ
大網小は現在15人、保護者からも「大網小か朝日小かだいぶ悩んだ」と聞いた。
一人ひとりの力は朝日の中でもレベルが高いと先生から聞いているが、中学校に行った時にその力が発揮できるかどうか。今、結論出すのは難しい。地域としては少しでも長く残してもらえればという気持ちもある。
旧村議会 父兄がどんなことを思っているか聞きたいが、まだ本当の話が出てこない。中間報告が出たので今後はせっぱ詰まった話が出てくるのでは。私自身は寂しいが、子どもたちのことを考えれば(仕方ない?)。15名ということなので、少し長く存続していければありがたい。
PTA PTAの中ではまだ意見を交わしていないので個人的意見を言う。田麦俣分校があった。一概に比較はできないが、分校が無くなって地域がどうなったか検証する必要がある。今後、代表者でなく、保護者、住民交えて、回数も増やして、よく意見を聞いてから決めたらどうか。
スポ少指導者 子どもが少なくなって活動が出来にくくなっている。団登録にも人数が足りず、昨年度で大泉無くなり朝日スポーツ少年団に一緒になった。そう考えると統合が普通かと思うが、反面小学校が無くなるのは寂しい。(教育委員会の資料には「小規模校のデメリット」としてあげられているが)中学校では、大網・大泉出身でも引っ込み思案な訳でなく、積極的で優秀な子が育っている。
民生委員
個々の事例に目を向けると「適正化」はとうてい出来ない。一般的に言って、小規模・大規模のよしあしは言えない。例え無くなった場合でも跡地の利用を図って欲しい。
駐在員 今年度中にも結論を出すということにびっくりしている。
駐在員 大針分校が廃止の時に「さびれる、通学大変」など言われた。確かに地域は寂れたが子どもたちは何も問題ない。親からも、「統合したらアホなった」という声はない。デメリットはやってみるとそうでもない。心配するほどのものではない。
商工会 難しい話だ。15年以上前大滝村長の頃、結婚式でぶどうの苗木プレゼントしていたが、「排卵誘発剤を配った方がいい」という話が出た。結婚式も子どもも少なくなった。人材がとても大切なことだと考えると、子どもたちがこれからどうなっていけばいいか。
農協 会議に来る前までは統合は当然と考えていた。意見聞きながら思ったのは、デメリットはしょうがない、小規模のメリットを生かす学校づくりをやってきたのかと思う。
もし決めるなら、地区の住民の意見を尊重して欲しい。
学校教育課長 今後、話し合いにPTAで協力してほしい。
跡地利用は教委だけの問題でないが有効活用できるように進めたい。
具体的な統合校などは考えていない。地域の検討委員会で「子どもにとってどうあるべきか」考えていただきたい。
今後、今日頂いた意見を検討委員会で活かしたい。
今後、保護者を始めとする関係者の間での十分な検討が求められますが、その際、「小規模校のメリット・デメリット」など、示されている条件の妥当性も検証されなければなりません。
同時に、「子育てできる地域」をどう作っていくのかについての探求が重要であり、行政はそういう面での提案もおこなっていくべきです。)
雪は止みましたが、庁舎の前には巨大な雪山が
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