さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

まだまだ用心深いノビタキ(野鶲)

2016年10月22日 | 野鳥
10月7日午後、そろそろノビタキが来てる頃だと思い、A田圃に出かけてみたものの、はるか遠くにノビタキらしき鳥を見つけただけ。
数人の鳥撮りさんに出会うものの、お互い「まだ来てないようですね!!」の挨拶。
この日ノビタキはダメで、唯一の収穫は、目の前に出てきたウラギンシジミが綺麗な翅を広げてくれたことかな!




3日後の10日、もう一つ別のの田圃に出かけてみると・・・・・祭日のため、運動公園のいつも止める駐車場は満杯で、止めるのに一苦労。
久しぶりにこの田圃に来てみたのですが、スーパー堤防工事のため、景色は一変しています。
しかも、祭日にも拘らず、鳥撮りさんの姿は見えず!!不安がよぎります。

でも、ノビタキは居てくれましたよ!
田圃の畦道を歩いてる先の枯れ穂の上に・・・・・・・雄がこちらを見つめてる??


用心深く先に進んでいくと……セイタカアワダチソウにも・・・・・今度は女の子。
2~3羽の雌が、セイタカアワダチソウの上で、辺りを窺ってる様子です。



この子だけはのんびり座り込んで(?)休憩中??


この子はソワソワしてどこか落ち着かない様子です。


上の方が気になるようですね。


そろ~りと、もう一歩近づいてみます。



それにしても、まだ人馴れしてないのか、かなり用心深くて、こちらが少しでも動くと、すぐに飛び立ってしまいます

日本では、夏鳥として中部以北の高原や草原にやって来て繁殖しますが、平地でも、旅鳥として春と秋にはあちこちに立ち寄ってくれて、鳥撮りさんたちの人気者。
ノビタキの事は過去に何度も書いてるので、詳細は書きませんが、今回は、2016年8月に国立研究開発法人森林総合研究所から発表された論文を紹介しますね。

「北海道で夏に繁殖する渡り鳥「ノビタキ」は、本州を通らずに直接大陸へ渡り、日本を通過せずに越冬地のインドシナ半島や中国南部にたどり着く!」
 夏に北海道のほか本州の高原などで繁殖するノビタキ、これまで本州伝いに南下して大陸へ渡るとみられていたが、北海道から直接大陸ん渡って南下するというのです。
今まではその追跡装置に問題があり困難だったそうですが、今回初めてジオロケーターという小型の計測機器をノビタキに装着し、それが解明されたそうですから驚きですね。
このジオロケーターの重さは関連器具を合わせて0.65gで、ノビタキの体重(15g)の5%以下に抑えられてるそうですよ。


さて、本文に戻ります。
畦道をぐるっと周ると、足元近くから2~3種類のシギの仲間が飛び立ちますが、直前まで分からず!!
上空を見ても、猛禽の姿は見えません。
引き返す途中の草むらで、1羽のノビタキが止まってくれました。


すぐ手前に、もう1羽が合流!!


手前のノビタキにもピントを合わせてみました。



・・・・・・・・・・・・続く!!
*古い図鑑には、ノビタキはスズメ目ツグミ科に分類されていますが、今はスズメ目ヒタキ科ノビタキ属ですので、要注意!!
コメント (14)