さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

田んぼ一回り・ムナグロ(胸黒)

2019年05月18日 | 野鳥
久しぶりの連続投稿です。
来週半ばから、いよいよPCのの乗り換え作業に入るため、しばらく投稿が出来ないかもしれないので、記事が古くなる前に・・・!

5月8日、そろそろ田んぼにも水が入り始めたので、ぐるっと回ってみることにします。
田んぼには水が入り始めたものの、田植えが終わってるのは1/4くらいでしょうか。O田圃では、30羽くらいのムナグロがいました。


田植えが始まると姿を見せるムナグロですが、この辺りの田圃、20年ほど前には大きな群れで賑わったそうですが、最近はその数も少なくなったようです。
光の具合が良くても、目が出にくい鳥ですね。



まだ、完全に夏羽に衣替えしてない個体もいますが、全体的のは雄の方が多いかな!


今まで何度かムナグロのことを書いてきましたが、今回は面白い記事を見つけました。
ムナグロの繁殖地はシベリヤやアラスカで、越冬地は、ハワイやオーストラリアなどの太平洋諸島ですね。
日本には、旅鳥として春と秋に訪れますが、上述したように、田植えの時期の春の方が圧倒的に多いようです。何故??

山科鳥類研究所が発表した記事を要約して見ると・・・・・・
アメリカの研究グループが2009年と2010年に繁殖地のアラスカと越冬地のアメリカ領サモアでデータロガーを基点に渡りの経路や中継地などを調べた結果、
北方の繁殖地からの秋の渡りは太平洋をノンストップで南方の越冬地まで南下し、春は越冬地から北西に進んで主に日本に立ち寄り、
そこから北または北東に進路を取ってロシアやアラスカの繁殖地に渡ることが分かったそうです。
日本には平均3週間も滞在し、ムナグロにとって、春は日本が重要な中継地になってるんですね。
このことから、日本ではムナグロは春に多く、秋にはやや少ない理由の一つとして考えられるそうです。
こんな地道な研究がおこなわれてることにもビックリしました。



今回の群れは、人が近くの農道を通っても逃げる様子は無く、のんびり長居してるようで、飛翔姿はこのショットのみ!



この田んぼ以外に3カ所の田圃も覘いてみたのですが、成果はありませんでした。アマサギを期待したのですが・・・・




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幽霊の木?

2019年05月17日 | 
4月29日、2か月ぶりでしょうか!久しぶりにM公園をのんびり散歩です。
公園は、すっかり新緑から深緑へ変わってました。この日は暖かくて、夏のような草いきれを感じるほどです。
春風邪を引いてるうちに、すっかり季節も初夏の陽気に・・・・・

ハンカチノキはすでに花も散る寸前で、長く垂れ下がった苞葉の様子は、まさに「幽霊の木」状態です。


この樹は、その形状から「ハンカチの木」とか「幽霊の木」と呼ばれることは有名ですが、前に載せたハナミズキと同じ仲間なんですね。
強い花弁のように見えるのは「苞葉」!! 2枚の苞葉に囲まれた小さな花は、真ん中でひっそり咲いてます。


この苞葉には驚くべき能力があります。  筑波実験植物園の研究によると・・・・・・
ハンカチと呼ばれる2枚の苞葉は、太陽と花の間にあって、日傘の役割をしていて、この白い“日傘”にはフラボノイドと呼ばれる成分が多量に含まれてるそうです。
フラボノイドには生物に有害な紫外線を吸収する働きがあり、この日傘は太陽光の中から紫外線だけをカットして、可視光だけを通過させる“すぐれもの”だとか。
紫外線から花を守ってるんですね。


グッと花に近づいてみます。
花の中には、すでに膨らんだ子房(?)がはっきり確認できるものもあります。果実の赤ちゃんが育ちつつあるようですね。


 

タンポポの綿毛もいっぱい見ることが出来ましたよ。公園は、もう初夏モードに入ったようです。




ハルジオンの花もあちこちで咲いていたのですが、この花に集まってくる虫たちの姿はまだ見れませんでした。








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今春はコムクドリの当たり年?

2019年05月14日 | 野鳥
エナガの団子ばかりが気になって、同じ日に撮ったコムクドリの記事が、記事一覧に残ったままになってました。
今更、桜の時期ではないのですが・・・・・見てくださいね。

エナガの団子を見た後は、コムクドリ探しです。
この公園では、4~5羽ぐらいのコムクドリが園内の桜の樹を中心に周遊してるようですが、すぐに見つかりましたよ。
群れは一瞬で姿を消してしまいましたが、1羽だけ、良い所に留まってくれました。


この子は「襟巻タイプ!!」



桜の樹には、餌が豊富なので、この時期になるとコムクドリが小さな群れでやって来ることが多いですね。
イモムシは豊富なタンパク源、この時とばかり栄養補給です。


今年は特にこのコムクドリが多いように感じます。あちこちの桜並木で群れが観察されてますね。




今では、季節外れになってしまいましたが、折角なので、この日、近くで咲いていたサクラソウも添えておきますね。



コムクドリの「襟巻タイプ」と「笑窪タイプ」の事は以前の記事で書いてますので、未読の方は・・・・・こちら




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ハナミズキの並木

2019年05月11日 | 
4月28日、2年ぶりに「ハナミズキの小路」に出かけてみました。 ここは「大宮20景」の一つで、この時期は地元の人たちの憩いの路。
大宮第1公園から第2公園を結ぶ細い道で、ピンクや白のハナミズキのトンネルが出来てます。時期的に少し遅かったのか、葉が多く、ちょっとガッカリ!!


花のように見えるのは、苞(ほう)と呼ばれる葉っぱのようなもので、苞は丸みがあり、先端がくぼんでいることが多いです。




花の本体はその中心に丸く集まった部分で、実際の花は、4弁の直径5mm程度の目立たない花が集合して、順次開花します。
次の写真は、まだ苞が完全に開き切ってませんが、真ん中に見えるのが花ですね。



こちらの方は小さな花がよく見えます。


第2公園では、シャガが綺麗に咲いてました。この花もこの時期の代表的な花ですね。


 


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エナガ団子・全員勢揃い!2019

2019年05月08日 | 野鳥
田んぼにもシギチが入り始めて、賑わってきたというのに、このところ野暮用が重なって、まだ行けてません。ト・ホ・ホ!の日が続いてます。
PCの調子も悪く、そろそろ換え時か?

エナガ団子に長く付き合いいただきましたが、いよいよ最終回です。

初めの内は、お尻を向けてる子が多かったので、少し角度を変えて撮ってみたものの、一番手前の子に睨まれた?


雛たちは、親が餌を運んでくるまでの間、自由気ままな時間を過ごします。
伸びをして、羽繕いをしたり、中には、近くの枝に飛び移ったり・・・・・鳥撮りさんたちが目の前にいるのに!!
(初めは3人だっただったのですが、ふっと気がつくと、いつの間にか後ろには10数人の人が集まってました。)




そろそろ散ってしまうのかとやきもきするも、またまた、いつの間にか、少しずつ集まってきます。
幸いヒヨドリの姿も無く、雛たちは安心して束の間の自由時間を楽しんでるようです。


ひと段落して全員集合したところで、お眠りタイム!みんな頭を垂れて、枝から落ちないか心配になるほど爆睡??
全員集合したところで、数を数えてみましょうか!! 左から順番に数字を振ってみました。如何ですか!11羽いました。


上の写真では、顔が見えないので、少し顔が見えるところも少しトリミングして載せてみましたが・・・・・居眠り姿も可愛いですね!!


エナガの雛たちはなぜこのような押しくら饅頭の団子状態になるのか?不思議ですね。
いろいろ調べてみたものの、学術的に記載されたものは見つかりませんでした。
あくまで個人的な憶測ですが・・・・・
エナガは、もともと、キクイタダキなどと同じように、日本では最も小さな野鳥の一つです。体が小さいと、必然的に体温の意地も難しくなります。
現に、エナガの成鳥は、冬場、塒で眠るときには、6~7羽が雛と同じように団子状態で寝ることも多いとか!
(体が小さいキクイタダキやミソサザイにはそんな習性があるって聞いたことがありませんが、エナガの集団行動と関係があるのかもしれません。)
また、エナガは、蛇などの天敵が現れる前に、他の野鳥たちに比べて一足早い時期(2月頃)から営巣を始めます。
そのため、巣の中は弾力性や保温効果も高く、あの小さな巣の中で10数羽の雛が重なり合って大きくなっていくんですよね。とても不思議な習性です。
そんなことも団子に関係してるのかもしれません。
勿論、雛が巣立つ頃は、まだ気温の低い日もあり、保温目的も、団子状態になる大きな要因だと思われます。
何か面白い団子説があれば、教えてくださいね。

ちなみに、日本で一番小さな鳥は、以前に記事に描いてますので、興味のある方は・・・・・こちら


動画も撮りたかったのですが、三脚を持参してなかったので、一脚で・・・・・かなり揺れてますがご容赦を!

短い動画ですが、雰囲気だけでも味ってくださいね。

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