さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

ベストモーメントキャプチャーで蝶の飛翔

2019年09月17日 | 見学
A公園の桜にツツドリが今年もやってきたというので、のんびり出かけてみるものの・・・
姿は見せてくれるのですが、すぐに飛び立ってしまい、惨敗!!
仕方なく、いつもの散歩用ミラーレス望遠に持ち替えて公園を散策します。
お花畑では、ツマグロヒョウモンの雄と雌がいたものの、すでに翅はボロボロ。
蝶の翅の様子で季節を感じます。
久しぶりに、ニコン1V3の「ベストモーメントキャプチャー」を使って蝶の飛翔写真を撮ってみます。
この機能、以前にも紹介しましたが、シャッターボタンを押した瞬間、一時的に記録した40コマの静止画像が撮れるんです。
もちろんRAW撮影でもOK! なかなか便利な機能です。
車のドライブレコーダーのように、シャッター半押しの状態で、常にその前後の画像を繰り返し記録してるんです。
ミラーレスカメラならではの機能ですが、こんな機能が搭載された鳥撮り用のミラーレスカメラがたくさん出てくれば楽ですね。
(残念ながら、ニコンV1シリーズ、今は廃版状態ですが・・・・)


静止してる状態で、シャッターを半押しして、飛び立ったら全押しするだけで・・・・・
タイミングが少々ずれても、カメラが勝手に撮ってくれるって感じですね。



背景が同じような色の花なので、分かり難いですが、40カットのうち、ピントの合ってる何枚かを選び出すだけ。
フォーカスの性格上、やはり正面に向かって飛んだときは、ピントの確率が落ちるようです。



ついでに、ミヤマセセリも撮って見ました。
野鳥の飛び出しにも使えるのですが、露出はすべてオートになるため、暗いところでは難しいようです。


いつも翅を開いたシーンが多いコミスジ、半閉じ姿もたまには・・・・さすがにこの時期は翅が傷んでますね。


公園内も、完全に秋の気配が漂い始めて、ムシクイなどの夏鳥も、通過中のようです。



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タコノアシの花など

2019年09月14日 | 
北本自然観察公園は、野鳥・昆虫・植物など、季節ごとの自然観察に最適の公園。
ムツバセイボウを探す合間に散策して、今回初めて見つけたタコノアシの花を紹介します。

「タコノアシ(蛸の足)」
以前はユキノシタ科やベンケイソウ科などと言われてましたが、、今は独立したタコノアシ科に分類されています。
東アジアや北アメリカ東部に分布し、日本では、本州以西に分布する在来種です。
2007年に準絶滅危惧(NT)に指定されてますが、最近は比較的多く見られるようです。
吸盤のように見える花を付けた花穂が、蛸の足のよう見えることから、この名前が付いたそうです。
花期は、8月から10月。茎の先に総状花序を出しますが、秋の終わりにはさく果が熟し、赤くなります。
その様は、まさにゆで蛸状態で面白いですよ。(以前紹介済み)
写真では分かり難いかもしれませんが、一般の花と違って、花弁は内側に5枚、10本の雄しべが外側にあります。


右の写真は、敢えて写真を逆さまにしてみました。 タコの足に見えますか??

 

次の花は?? ハッカ(薄荷)の花です。
北海道〜九州のやや湿った地に生えるシソの仲間ですが、埼玉県では少ないようですが、昔から、ハッカ油の原料として古くから栽培されています。
虫たちも好んでやってくるようですが、その虫を狙ってクモ達も・・・・カニグモの仲間でしょうか?

 

次の花、なんだかわかりますか?? 小さな小さな花です。 スズメウリ(雀瓜)の花です。
本州〜九州の原野や水辺などに生えるウリの仲間。雌雄同株だそうです。


実と花はこんな風に付いてました。 小さなラグビーボールがぶら下がってるようです。
実の大きさはカラスウリより小さく、スズメの卵に見立てたことからこの名前が付いたとか・・・・

 

クサギ(臭木)の花ももう終わりの時期でしたが、周りにはすでに実がいっぱいついてましたよ。


つゆ草もあちこちに咲いていて、ついパチリ!!


これから本格的な秋に模様替えしていくこの公園。これからしばらくいろんな生き物に会えそうです。

*今までお試しのフラットテンプレート、コメントが書き難いので、以前のタイプに戻しましたが・・・・・・どちらがいいのか??

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やっとセイタカシギが・・・・

2019年09月11日 | 野鳥
久しぶりに鳥の話題です。
沼のセイタカシギ、早いときには6月ごろから姿を見せてくれるのに、今年はちょっと様子が違います。
9月4日、どんより曇り空でしたが、久しぶりに沼を覗いてみます。
沼は花火大会以降、満水状態が続いていて、あまり期待してなかったのですが、2羽のセイタカシギの姿が!!
曇天で色が出ず、モノクロ写真みたいですが・・・・


沼が満水状態のためか、普段は周辺の田んぼを居場所にして、時々こうして沼にやってくるようです。
いままでも時々姿を見せていたようですが、なかなか沼に居ついてくれません。
次の写真、よく見てくださいね。
右足が杭から外れて宙に浮いてるように見えます。良く見ると、右足は1本の指先だけで支えてるようです。
器用な止まり方をするものですね。


こちらは普通の止まり方。 比較してみるとよくわかります。


まだ少し落ち着かない風ですが、このまま居続けてくれるのか??


飛び立つ?? 残念ながら伸びをしただけでした。


このセイタカシギ、後日、確認すると、姿を確認できませんでした。
直近では、9月9日、台風一過、珍鳥でも入ってないかと、沼を確認した時も姿はなし。
またどこか周辺の田んぼに移動したのか??
水位が下がるまで、シギチも含めて、あまり期待できない日が続きそうです。

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初めての出会い・ムツバセイボウ

2019年09月08日 | 昆虫
関東地方は、今夜遅く、強い台風15号が直撃しそうな気配ですが心配ですね。

さて、今回はいよいよ初見の「ムツバセイボウ」の登場です。
公園内を一回りしてから、再び「ハチ宿」を覗いてみます。
居ましたよ! 「初めまして・・・・!」です。
見た目は金バエのようで、事前の予備知識がないと見落としそうなくらい小さなハチです。
体長は1センチくらいかな? これが「ムツバセイボウ」!!




「ムツバセイボウ」
セイボウの仲間で、山地で見つかることが多く、体全体が青緑色の綺麗な小さなハチです。
良く見ると、頭胸部と腹部の色は微妙に異なっていて、腹部は紫青色で、紅金色または緑金色の帯があります。
お腹の先端に、「6つの歯」(歯状突起)があるのが特徴で、名前のムツバはその「六歯」から由来してるそうです。
すなわち、6つの歯を持つセイボウ。
ムツバセイボウは、ドロバチ科・フタスジスズバチ属・フタスジスズバチなどのハチに寄生します。



「ムツバセイボウ」はセイボウ科のハチの一つですが、これを機会に「セイボウ」のことも調べてみると・・・
「セイボウ」、漢字で書くと「青蜂」。青い体をしたハチの仲間です。
体長2センチぐらいの「青い宝石」ともいわれるオオセイボウが有名ですね。
セイボウの仲間は、世界に1500種以上いて、日本にも38種類ほどが生息していると言われています。
これにはビックリです!!
また、セイボウの仲間は寄生バチとしても有名で、ドロバチなどの巣に卵を産み付けます。
産み付けられた卵から孵った幼虫は、宿主が我が子のために貯えたエサや幼虫を食って育つそうです。
まさにカッコウやホトトギスのように、托卵の名手(?)なんですね。



ムツバセイボウの名前の由来「六つの歯」(腹部先端の歯状突起)ってどんなものでしょう??
上の写真を大きくトリミングしてみました。
赤い矢印の先、ちょっとわかりにくいですが、見えますか???
左右に三つづつ、六個あるそうです。ちなみにセイボウの仲間を同定するときに、この歯状突起の数が有効だそうです。


盛んに、他のハチの巣の中を探ってるようです。



そうとも知らず、巣を一生懸命作ってるハチたちがいました。
ドロバチの仲間のオオフタオビドロバチ(上)とアナバチの仲間のクロアナバチ(下)です。
「ムツバセイボウ」はこのハチたちの巣に卵を産むつもりでしょうか?



*オオフタオビドロバチとクロアナバチ、名前が間違っていたら指摘してくださいね。

今回、初めて「ムツバセイボウ」に出会ったおかげで、「セイボウ」のことをたくさん知ることができました。
これから、この仲間を追いかけてみても面白いかなあ!・・・なんて思い始めてます。

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北本自然観察公園の虫たち

2019年09月05日 | 昆虫
北本自然観察公園にはご無沙汰してましたが、公園のHPで、「ムツバセイボウ」が現れたことを知り、急遽出かけてみることにしました。
私には未見のハチなので、勇んで・・・・9月1日午前中の出来事です。
早速「ハチ宿」を覗いてみるも、肝心の「ムツバセイボウ」の姿はなし。
「ハチ宿」???聞きなれない言葉ですね。
実は、この公園では、ハチを観察するために、竹筒が重ねておかれてる場所があるんです。


枯草にはアナバチの仲間が、泥で蓋をしたところにはドロバチの仲間が巣を作るように細工されてます。
この巣を狙って、寄生バチのセイボウの仲間がやってくるという訳なんです。
残念ながら、肝心の「ムツバセイボウ」の姿が見えないため、園内を散策することにします。
まず最初に見つけたのが、「ゴイシジミ」と、お馴染みの「ヤマトシジミ」
「ゴイシジミ」は日本各地で見られますが、繁殖している地域は限られているようです。
翅の裏は白地にくっきりした黒い斑点があり、碁石に似てるところから、この名前が付きました。
小さいですが、綺麗な蝶です。
「ヤマトシジミ」は、ちょっと「ゴイシジミ」に似てますね。



次に見つけたのは、「ツチイナゴ」の幼虫です。顔はまるで仮面ライダー??
大きいのと小さいのが並んでました。



次は、ちょっと面白いコラボ?? セミの抜け殻と「キボシカミキリ」です。
暗いところで、少々ボケてますが・・・・名前の通り黄色い星がいっぱい?



次は、見た目が大きなアメンボウのようですが、「ホソヘリカメムシ」??


キバナコスモスには、「キタテハ」「マメコガネ」が仲良く並んでました。
この「マメコガネ」日本在来種で、お馴染みの昆虫ですが・・・・・
北アメリカでは、ジャパニーズ・ビートルと呼ばれ、農作物に大きな被害を与えてます。
日本で、外来種に迷惑してるのと同じですね。


木道では「オオシオカラトンボ」が数匹飛び回ってます。


よく探せば、まだまだたくさんの虫たちに出会えそうですが、やっぱり「ムツバセイボウ」が気になります。
もう一度、先ほどの「ハチ宿」に戻って見ると・・・・・

*虫の名前が間違ってたらご指摘くださいね。自信のないのもありますので!!








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