さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

見沼代用水の彼岸花

2021年09月19日 | 

9月14日、そろそろ見沼自然公園周辺の彼岸花が咲くころだろうと、久しぶりに出かけてみました。

見沼自然公園の駐車場に車を入れ、見沼代用水東縁を北に向かって歩きます。

見沼代用水の土手の斜面には、1キロほどでしょうか? 彼岸花が綺麗に咲き、地元に人たちの憩いの場になってます。

満開には、まだ少し早かったようで、3~4分咲きくらいでしょうか。たくさんの蕾もだいぶ膨らんで、咲くタイミングを計ってるようです。

あいにくの曇り空ですが、田圃は黄金色!! もうすぐ稲刈りが始まりそうです。

白い彼岸花も咲くのですが、まだ株数が少なくて、咲いていたのは少しだけ!

彼岸花が満開になると、この土手も真っ赤に染まるのですが、赤い絨毯まで少し時間がかかりそうです。

田圃では、子供たちが田植えから稲刈りまで経験できる一画があり、案山子が1列に並んで見守り隊?

見沼自然公園周辺にも所々、彼岸花が咲いていました。 次の写真は公園の南側に広がる田圃の畦道に咲いていた彼岸花です。

彼岸花は最近でこそ、あちこちで植えられて、観光化してるところもありますが、本来は、こうした田圃の畦道に植えられたものですね。

彼岸花にはアルカロイド系の有毒成分を持っており、特に球根は毒性が強いためか、モグラ対策として田圃の畦道に植えられたことも多かったとか・・・・

久しぶりの見沼自然公園ですが、奥の林の一画には、渡りの鳥狙いの地元の人が4~5人。そろそろムシクイやキビタキなどが姿を見せる季節です。

公園もやっと鳥撮りさん達で賑わい始めたようです。

 

 

 

 

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センニンソウ(仙人草)など・・・・

2021年09月17日 | 

北本自然観察公園の花や昆虫たちの話を戻して・・・・

9月5日、公園内のオオセイボウが現れたという情報があり、慌てて出かけてみることにしました。

この日は時々小雨がぱらついて、条件はあまり良くなかったのですが、オオセイボウに魅力には勝てず!!

オオセイボウが現れたというポイントで、暫し待ってみるものの、現れる様子もなく、モデルさんを周辺の花や虫たちに変更!!

管理棟の傍にはセンニンソウ(仙人草)が綺麗の咲いてました。

センニンソウ(仙人草)

キンポウゲの仲間ですが、実の花柱を仙人のヒゲにたとえて、この名前が付いたそうです。

別名「ウマクワズ(馬食わず)」ともいわれ、有毒植物で、馬も食べないとか。

この公園のワタラセツリフネソウより一足早く咲いていたキツリフネソウ(黄釣船草)です。

ツリフネソウに比べて、距の先端が巻いてません。湿気のある場所に自生するようで、この公園でも日の当たらない暗い所で咲いてました。

この花は?  小さな花ひとつだけ狙ってみましたが・・・・

正体は? ヤブミョウガ(藪茗荷)の花でした。

関東以西で咲く花ですが、1株の中に雄花と雌花があり、雄花では雌しべは小さく、雌花では雌しべは大きく、花柱が長くつき出し、雄しべは短い。

・・・・ということは、上の花は雄花??  小さな若い実には花柱が残ってます。

メハジキ(目弾き)の花はほとんど枯れていましたが、1本だけ、先端にわずかに花が残ってました。

 

霧雨が降ったりやんだりの中の自然観察でした。

*この公園の今や名物(?)になったワタラセツリフネソウの花も咲き始めたようです。近いうちに撮ってきますね。

 

 

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カッコウ雌の幼鳥??

2021年09月15日 | 野鳥
トケン類の赤色タイプの続きです。
トケン類では、赤色タイプと呼ばれる個体が時々観察されます。
自宅に帰ってから、いろいろ調べてみたのですが、赤色タイプについての資料が少なく、なかなか結論が出ませんでした。
日本では、ツツドリの赤色タイプが有名ですが、実は、カッコウやツツドリでも観察されています。
文一総合出版の「野鳥が識別できる本」に、参考になる記述がありましたので紹介しておきますね。
赤色タイプのトケン類は・・・・・
不思議なことに、それらのほとんどが雌らしく、特に、カッコウでは、幼鳥時代だけに見られ、成鳥の観察記録はないそうです。
カッコウの幼鳥の赤色タイプは、成長する段階の換羽で成鳥の羽衣に変化すると思われています。
 
では、今回の子は?? 大きくトリミングした写真を載せておきましたが、後頭部に白斑が??カッコウ雌の幼鳥?
 
 
ここで、巷で知られている、カッコウとツツドリ・ホトトギスの違いを整理してみました。
一番分かりやすいのは、鳴き声なのですが、残念ながらこの時期は、鳴き声を聞くことができません。
(少なくとも、私は聞いたことがありません。)
 
大きさ:カッコウが一番大きく、次がツツドリ、一番小さいのがホトトギスですが、並んでくれないと区別しにくいですね。
虹彩:カッコウ(黄色)、ツツドリ(赤褐色)、ホトトギス(暗い赤褐色)ですが、これも光の具合で微妙に変化します。
腹部の横班:カッコウ(11~13本)、ツツドリ(9~11本)、ホトトギス(7~9本)で、ホトトギスが一番粗いです。
下尾筒の班:カッコウ(細くて疎ら)、ツツドリ(太くてはっきりしてる)、ホトトギス(黄白地で有ってもわずか(個体差あり))
 
 
上と下の写真は、ちょうど飛び立つところを後ろから撮ったものですが、尾羽と下尾筒の様子が見えます。
どうでしょうか? 上の写真の尾羽には白斑が見え、下尾筒には、わずかに班があるように見えますが、少ないです。
これはホトトギスの特徴??   しかし、腹部の横班は11~12本ありそうです。
 
 
また、赤色タイプのホトトギスは尾羽の白斑が、ツツドリの赤色タイプに比べてよく目立つとのこと。
 
 
しからば、この子はホトトギスの赤色タイプ???・・・・・でもなさそうですね。
 
 
背中の写真をトリミングしたものです。
頭の横じまがはっきりしていて、縞模様がはっきりしてるのは。ツツドリの赤色タイプの特徴??
でもツツドリではなさそうですね。
 
 
結論:間違ってるかもしれませんが、悩んだ挙句、「カッコウ雌の幼鳥」と結論付けました。
下尾筒や腹部の横班などは、成鳥か幼鳥かによって、また個体差もあるので、後頭部の白斑で判断しました。
また、カッコウの赤色タイプは雌の幼鳥にしか見られないようなので・・・・
*間違ってたらご指摘くださいね。
 
 
参考までに、昨年同じ場所で撮ったツツドリと、カッコウの幼鳥(雄か?)の写真を載せておきます。
1枚目がツツドリですが、下尾筒の班がはっきり出てます。腹部の横班は10~11本??
 
 
そして、次のの2枚がカッコウの幼鳥です。後頭部の白斑がはっきり見えます。
カッコウの虹彩は、成鳥は黄色ですが、幼鳥は暗色なので、紛らわしいですね。
 
 
 
*gooブログの編集投稿画面の様式が少し変わったようですね。
 写真がそのまま編集画面に出て、イメージしやすくなりましたが、慣れるまでちょっと違和感が・・・・
 
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ヘクソカズラも綺麗?

2021年09月13日 | 
自然観察日記が続きます。
8月24日、そろそろムツバセイボウがやってくる頃だろうと、再び北本自然観察公園へ・・・・
毎年姿を見せてくれるポイントを探してみるが、その気配があるどころか、宿主のドロバチなどの姿もなし!!
今年はやってこないのか????

ムツバセイボウを諦めて、いつもの通り周辺を歩いてみます。
ひっそりと咲いていたのは、気の毒な名前を付けられたヘクソカズラ(屁糞葛)です。
花や葉っぱをもむと臭いにおいがするのでこの名前が付けられたのですが、昔から人と関わり合いの深い花です。


じっくり見て見ると、なかなかお洒落な花です。
別名、ヤイトバナとかサオトメカズラとも呼ばれてますが、こちらの名前で呼んであげたいですね。



キンミズヒキ(金水引)の花も咲いてます。先日載せたヒメキンミズヒキより少し大きな花です。



お馴染みのツユクサ(露草)です、見つけるとつい撮りたくなる花です。

 

クサギ(臭木)の実もだいぶ色付いてきました。こちらも同じように葉っぱから悪臭がするのに・・・・ヘクソカズラの方が名前の語呂が悪いからなのか??


今年は長雨が続いたせいか、キノコの仲間もあちこちに、ニョキニョキと・・・・
名前はちんぷんかんぷんですが、じっくり探してみると、面白いキノコもいっぱい見つかりそうです。



このキノコの名前は分かりましたよ!! カワラタケです。サルノコシカケの仲間のようですね。


でも、キノコが生えてるのはジメジメした暗い場所!! SSも遅く、手持ちでは苦労しそうですね。やぶ蚊も多いし・・・・
日本には、4000~5000種類のキノコがあると言われていますが、正確な数は分かってないそうです。気が遠くなりそう種類の多さですね。






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この子の名は??

2021年09月11日 | 野鳥
今回は久しぶりの鳥写真です。
9月8日、この日で3度目のツツドリ探しです。
毎年姿を見せる桜並木にツツドリがそろそろ入ってるだろうと、今まで2度通ってみたものの、すべて惨敗。
今回こそは!・・・と勇んで出かけた甲斐がありました。
まずは写真をご覧ください。赤色タイプのトケン類です。撮ってる時は、当然、赤色タイプのツツドリだと思っていたのですが・・・・

大きな毛虫を咥えて!


一呑みに、ゴックン!!


桜の木の間を縦横無尽に飛び回ります。


この日は2羽いたのですが、目の前に姿を良く見せてくれたのはこの子だけ。



飛ぶか!!


飛ばない!!


後ろ姿も!


さて、自宅に帰ってからが大変! この子は赤色タイプのツツドリではないのでは?? 赤色タイプのカッコウの幼鳥? 赤色タイプのホトトギス?
赤色タイプというと、ツツドリが有名ですが、日本でも、ホトトギスやカッコウにも多少色味が異なりますが、赤色タイプが観察されてます。
今回載せた写真では分かり難いので、後日、新たに調べたことも含めて別の角度からの写真も載せてみたいと思います。

実のところ、まだ結論が出てないのですが・・・・・詳しくは後日!!



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