世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

「区議会議員って何をしているの?」がわかるブログです。議会報告、議員活動、趣味・日常・プライベートもアップ!

「女性のための政治スクール」第7回

2006年07月08日 | 視察&勉強会
8日(土)は、バレエのレッスンの後、二つの勉強会をはしごしました。

まず、「女性のための政治スクール・第7回」。今回は、横浜市長の中田宏さんによる「自治体からの日本再生」。

あちこちで評判を聞いている中田市長ですが、私は今日初めて講演を聴きました。

私が常日頃から感じている「“政治主導”の必要性とはこのことだ!」と、感動できる講演でした。

今の日本は国も地方もどこを見ても、“行政(官僚)主導”で政治が執り行われているのではないか、と思います。“行政主導”の方がいい場合も中にはあるでしょう。

しかし、公務員は責任を取りません。だから、気の遠くなるような借金がどんどんふくらんでいくのです。

2年前の9月に、財務省の若手の役人による勉強会に出たことがありますが、

財務省の官僚の質問「国の公債費残高(借金)を1万円札で積み上げるとどのくらいの高さになるでしょう?ちなみに、1万円札100枚、100万円で10㎝です」(まさかエベレスト山まではいかないよなぁ~と、参加者からの声)
        ↓
答え「エベレスト山(8848m)の500倍の高さ!483兆円ですから」(4830㎞、想像できますか?しかも公債費だけです。 借金全体ではさらにその1.5倍の約720兆円、国民一人につき600万円です!)

額は知ってはいましたが、お札の高さを考えると絶句・・・・。


・・・という経験があります。(2年後の現在では、国と地方の借金を合わせると1000兆円を超えています!!1万円札を積み上げてエベレスト山の1000倍以上の高さなんて想像もつきませんよね・・・)

その時の感想は、「この人(役人)たちは、どうしてそんなことを全く悪びれもせずしゃあしゃあと言えるのだろう?少しも反省している様子もないのは一体どうして?!」というものでした。

もし彼ら(役人)にそれを問うたら、「だって政治家(国会議員)がそれを認めているんだもん(ボクたちのせいじゃないもん)」ということになるのでしょう。


これからは、行政追従型ではなく“政治主導”で行政改革ができる首長と、それをしっかりチェックできる強い議会、というものが必要だと感じます。

何しろ、“歳入が減っていく”厳しい財政状況の中で、あれやれ、これやれ、ばかりでは話になりません。福祉を守るためにはどのように財政改革をしたらよいのか?という根本的な政策が必要です。公務員に公務員の削減はできません。そこで、首長の“政治主導”力が問われるのです。

また、“しっかりチェックできる強い議会”にするために、議員の資質も問われてくると思います。党利党略や私利私欲で動くことのない、本当の意味での市民派議員が力をつけることが今後ますます重要になってくる、と、改めて思いました。

そして、何か問題が発生してから大騒ぎするのではなく、「議員を選ぶことから市民参画が始まる」ということを、有権者の皆さんにはぜひ意識していただきたい!と、強く強く思います。

地方自治体の首長選挙も、議員の選挙も、来年の4月22日です。

今からしっかりチェックしていただきたいと思います。そして、必ず投票に行っていただきたい、と。

世田谷区の投票率を40%から、せめて50%を超えるようにしたいと思い、私は日々、活動しています。(半分に満たない投票率では、民意を反映しているとはいい難い。選挙をやり直すべきですよ。そのように公職選挙法を変えるべきだ!と、そう思いませんか?)


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