世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

「区議会議員って何をしているの?」がわかるブログです。議会報告、議員活動、趣味・日常・プライベートもアップ!

決算委員会「都市整備」&廃プラの新聞記事

2006年10月12日 | 議員活動
今日は決算委員会5日目、「都市整備」領域の質疑が行なわれました。

ウチの会派からは小泉たま子議員が質問しましたが、公園や区民施設の利用促進について、で、ひとつ大きな進展がありました。以前から私も同じことを感じていたのですが、古民家がある「瀬田4丁目広場」、これまでは飲み食いは一切禁止!だったのですが、小泉議員の頑張りで、「ああいう場所で、お弁当やお茶などが食せたらいいのに」という区民の願いが実現する運びとなりそうです。


さて、今日の日経新聞に大きく載った「廃プラを資源ごみ化」の記事、「焼却処分の方針に"反旗"」の見出しには驚きました。

ええーっ!それってどういうこと?23区の区長会の合意で決まった方針じゃなかったの?!・・・と。

早速、担当課長にヒアリングをして、事実がよくわかりました。

23区清掃一部事務組合では、区長会の合意、議長会(一組議会)の議決を経て、廃プラスチックのサーマル・リサイクル(焼却処分)の方針を決定したのですが、その大前提として、何でも焼却に出せばいい、ということではなく、出来る限り「容器包装リサイクル法」にのっとって、廃プラスチックのマテリアル・リサイクル(資源化)をすることが方針として打ち出されているのです。

それ(当然各区が取り組むべきこと)が、どこまで進んでいるか、が、今日の日経に載った、ということであり、「焼却処分の方針に"反旗”」というのは間違いである、ということがわかります。(新聞記事というのも、真に受けられない場合があるんですね)


私は、10月6日の決算委員会「区民生活」領域において、この廃プラスチックのリサイクル問題を詳細に取り上げ、世田谷区としてはどうするのか?問題は何なのか?見通しはどうなのか?について、明らかにしていますが、実は、世田谷区でも、焼却する前に容器包装プラスチックの分別回収が拡充できないか、必死に考えているのです。

ただ、集めても、それらを中間処理する施設(集めた廃プラから異物を取り除き、洗浄、圧縮する施設)がなければ、結局、焼却するしかなくなってしまうため、今、「中間処理施設」を一生懸命探しているのです。

記事では、杉並区、中野区がいかにも、容器包装プラスチックのすべてを全区的に回収する、みたいに読み取れますが、よくよく実情を聞くと、非常に厳しい状況にあるようですし、かなり無理をしている(世田谷区民だったらそれを選択するとは思えないような?)、どうも、記事のイメージとは違うように感じました。

人口52万8000人の杉並区、31万人の中野区なら何とかなっても、84万の人口を抱える世田谷区の資源ごみをすべて処理してくれる中間施設はなかなか見つからないのが現状なのです。

「まったく!世田谷区はやる気がない!なんでペットボトル以外のプラスチック容器を分別回収しないの?!」と、ずっと思ってきたわけですが、そのウラにはそういう事情があったのです。

では、65万人とかなり人口が多い江戸川区はなんで処分ができるのか?と言ったら、準工業地域など、中間処理施設の建設ができる条件が区内に整っているから、なんですよね。

世田谷区の場合は、そういう場所がないので、区内に建設することは不可能である、という答弁でした。やる気がない、のではなく、やろうと思ってあちこち探しているのだけれど、現段階では、84万人分の廃プラスチックを受け入れてくれる施設がない、ということなんですよね・・・。

じゃあ、区の一部でも実施するとか、1種類だけでも分別回収品目を増やすとか、全区展開ができなくても、モデル的にでもやれないのか?という素朴な疑問を持っていたのですが、やはり行政の責任として、何年後には、全区的に回収ができる、という見通しが立てられなければ、安易に始めることはできない、と。

そりゃあ、そう言われればそうだな、と思います。

モデル実施、というのは、色々な場面で行なわれるものですが、それは、「モデル実施が成功すればすぐに本格実施に向けて動くことができますよ」という条件がある程度整っているからこそ、のモデル実施であり、「いつまでもここだけでしか出来ません、広げる見通しは立っていません」なんていうモデル実施があっていいはずはないですよねぇ・・・よほど特殊な例でない限り。

決算委員会では、引き続き、中間処理施設を真剣に探すよう、担当所管を叱咤激励しました。とりあえず、ペットボトルの回収場所を増やし、資源化の量を増やす、という答弁は得られています。


そういうわけで、今日の“新聞記事の内容に対する疑問点”については、早速、清掃リサイクル部のの松下課長とやりとりをして、記事のおかしいところが明らかになりました。

本当は、来週の決算委員会「補充質疑」で取り上げようか、と会派で話していたのです。・・・が、結局、今日の10分の取材で明らかになってしまったので、質問する必要がなくなっちゃいました。


ああー、それから、昨日の「世田谷犯罪ゼロの日」の結果はどうだったか

早速、危機管理担当課の黒田課長に問い合わせをしたところ、今年の1月~8月末までの犯罪件数を平均すると1日36件だそうです。が、昨日は26件だった、と。

う~む、この数字をどう評価するか、ですね。

「あれだけの取り組みをしても、ゼロに近づくところか半減すらしなかった」とみるのか、「平均より10件も少なく抑えられた」とみるのか・・・。皆さんはどう思われますか

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