今日は、午後2時~5時過ぎまで、砧区民会館にて、「国分寺崖線保全フォーラム」が開催されました。
国分寺崖線、ご存知ですか?
「国分寺」という名前のせいか、世田谷区にもある、というイメージがわかず、近くに住んでいる人でなければ知らない方も多いと思います。
それは、立川市、国分寺市、小金井市等から連なる崖のことで、多摩川が10万年以上かけて武蔵野台地を削り取ってできたものです。樹林や湧水等の豊かな自然環境が残り、「せたがやのみどりの生命線」とも言われる場所、なのです。
この、みどりの生命線を守るために、世田谷区としても様々な条例(国分寺崖線保全条例、風景作り条例、斜面地における建築物の制限に関する条例、みどりの基本条例)を制定し、取り組んでいます。
今日のフォーラムが画期的だったのは、世田谷区だけでなく、関係自治体が連携を持とう!という第一歩としての集まりとなった、ということでしょう。
■基調講演「国分寺崖線の緑と景観の保全」
東京農大教授・進士五十八氏(写真)
■パネルディスカッション「次世代につなげよう緑の崖線」
コーディネーター 早稲田大学教授・卯月盛夫氏
パネリスト
大田区、国分寺市、世田谷区から、市民活動団体代表&行政代表者
今後は、今日集まった自治体が呼びかけ人となって、関係10の自治体がそろって、規制強化する取り組みであるとか、崖線エリアを買い取るしくみを考えるなど(トラスト機能やファンドの活用を考えるべきだと思いますが)、協力して、マンション開発に負けないよう、守っていかなければ!と思います。
これだけの緑、湧水、貴重な動植物の存在(写真下:オオタカが写っているの、わかりますか?)は、一度失ってしまったら元には戻せません。「政治、行政、技術の力で、環境と経済の調和をとらなければ」という進士先生の言葉が印象的でした。
「次回のフォーラムは、国分寺市で開催をお願いします」ということで閉会となりました。