@投資に人生を賭けた若者(ユニバーサ創設者:マーク・スピッナーゲルとナシーム・ニコラス・タレブ)の生き方、それは「ギャンブル」だ。投資は時に莫大な収益をもたらす一方、大暴落し破産、地獄を見ることもある。その予兆を如何に誰よりも早く知り先手を打つことが出来るか。必ずやその「賭け」には失敗への保険をかけておくこと、と言う教訓である。世界情勢の多くの情報は一部の人・メディアからでありコンピューター、生成AIでの分析、予測は過去のデーターが源になっているだけなのだ。人の発信ほど不明確で不信なものはない。その一つ一つの情報に安心して眠る間もなく焦り、迷い、苦悩する日々が投資家の人生なのだ。人は一度大儲けすると欲が出てしまう「まだ、また儲かるはず」、それが失敗への奈落の道となり、大損失、または破産寸前で漸くその坩堝から脱出できる、と思うくらい現代人はのめり込む。現代人は肉体労働より頭脳労働を選ぶ、運で『楽して徳を得る』思考に進んでいるのが恐ろしい。
『カオスの帝王』スコットー・パターソン
パンデミック、テロ、暴動、政治紛争、サイバー攻撃、気候変動、破壊的技術の出現。市場を混乱に陥れる「予測できない極端な現象(ブラック・スワン)」にいち早く気づき、行動を起こした者だけが巨万の富を手に入れることができる。不確実性が増し、存亡リスクさえも高まる世界にどう適応すべきか。「カオス」を制したファンドの「帝王」たちから、その原則と思考法を学ぶ。2020年3月、パンデミックに市場が揺れるなか、投資顧問会社ユニバーサ・インベストメンツは4000%を超えるリターンを叩き出した。多くの投資家が匙を投げ、多額の損失を被るなか、なぜユニバーサは莫大な利益を生み出すことができたのか。
『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の記者による本書では、ユニバーサの最高投資責任者マーク・スピッツナーゲルと、ミリオンセラー本『ブラック・スワン』の著者ナシーム・タレブが確立した投資戦略とその哲学に迫る。さらに、バブルの崩壊は予測できると主張する複雑系研究者や気候変動専門家などへの取材をもとに、複雑化し脆弱性が増す社会における生き残り戦略を探っていく。
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