@商売において重要なのは、買い手が得したと感じさせる工夫をすることです。特に生鮮野菜などの生物は鮮度と価格で競争するため、様々なアイデア(陳列、配列、POPなど)が必要です。この本には多くの実践例があり、あらゆる物販商売にとって貴重な情報源となります。また、「見切り品コーナー」を設けてはいけない理由についても触れられています。生鮮野菜の特性から品質の悪い商品を販売することが長期的に悪影響を及ぼすためです。
『思わず買ってしまう仕掛けの極意』藤木悠久治
「概要」野菜の売り方を通して「物を売る“本質”」が理解できれば、どんな商売でも成功できる!「競合店と違う物を売る」「10%のスクラップ&ビルドを行う」「コンセプトを売り場に表現する」「最初に目にする商品で、お客様の心のバランスを崩す」……流通コンサルタントの著者、「物を売る“本質"」が理解できれば、すべての商売に応用できるのです。実は日本のスーパーの社長の8割は、鮮魚でも精肉でもなく青果の出身者。それは青果販売の「本質」がわかると、ほかのどんな仕事でもその「本質」が通用するからです。
ー仕入れ・売り方・売り子において、如何に安く仕入れるかが、創意工夫して陳列し売るか、お客様にどう声をかけて買ってもらうか、による。
ー売るための3大原則:心理学の応用・商品の本質を見極める・現場の声に従う
・長所を伸ばす(大手と同じやり方では無理)
・失敗を恐れるとスピード感がなくなる(売るものの優先順位をつける)
・段取りをつけ予測、万が一を意識する(プラス思考になる為に小さくとも体験が必須)
・目配り・目合わせ・目利き(知る・判る・できる判断を積む)
ー感動する売上に
・先味(見た目・POP)中味(味香り評価)後味(リピーターとなる仕掛け)
・先味には知(知識を載せる)・時(時代に乗る)・気(気持ちを乗せる)
・「おや? まあ! へえ~」目と足を止める感動を与える工夫(安い・美味しいなど)
・ファンを作る(お客の顔を覚え売り込む)から口コミに繋げる工夫
景色・味・知識・触感・匂い(安い・量が多い・楽しい・スピード)
ありがとうを言わせる工夫(何故買わないんですか? vs どうして買わないの?)
陳列など10%は常時変える工夫(10%に目玉商品などをおく)
ーPOPの工夫
・大きな黄色用紙に赤字で、新鮮なものは光沢のある紙
・安さをアピールするには3分に2の大きさの数値+キャッチ
・高級感をアピールするには数値を小さく+キャッチと説明を加える
・見切り品販売はしないこと、鮮度の良いものを上に置く
・単品よりボリューム感を持たせ手頃な価格にする(@¥19を5個で¥100)
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