私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

敵、第二形態

2017年02月04日 12時06分00秒 | 過食症
通常状態3日目。

記録がふりだしに戻りました。

実家に帰ったときに崩しました。

1月1日、朝食を食べているときのことでした。

お雑煮を一杯だけ食べて終わるつもりでした。

しかし他にもおせち料理が出てくる。

黒豆くらい食べてもいいだろう。

筑前煮くらい食べていいだろう、煮しめくらい食べていいだろう。

そんな感じでどんどん食べていき、しまいにはお菓子に手を出しました。

それでもなんとかならないかと考えるのは甘く、食べ物のことで頭がいっぱいになる完全な過食状態に陥っていました。

それでも家族の手前過食ができず、なんか終始そわそわしていました。

一人暮らしの家に帰ってから思う存分過食しました。

その後一ヶ月ちかく過食状態が続きました。


崩壊前日の12月31日は、夕食に蕎麦を食べました。

このときは問題なく食事をすることができました。

これは自分専用のお椀に自分が食べるだけのお蕎麦が入っていて、これを食べ終えれば食事終了と最初から決まっているからです。

カロリーなどの量に関しても適切な食事であると自分で納得がいくものです。

しかし、自分が食べる量が最初から決まっていない、あるいはあやふやである場合、たとえば鍋料理などのシェアするスタイルの場合、いつものような食事の仕方ができず崩壊のきっかけとなるケースが多々あります。

今回の場合も、最初はお雑煮一杯で終わるつもりでした。

その境界線を越えてしまったわけです。

最初その境界線を越えたときは、黒豆をこのくらい食べても問題はないだろうという感覚で、別に通常状態が崩れたとも思っていません。

ただ境界線を越えたわけですから、また境界線を引き直す必要があります。

しかし一度境界線を越えると、それこそまさにハードルが下がっている状態で、引き直すことも、そのライン際でとどまることも難しいように思います。

なし崩しに冷静さを奪われていく感じです。

カロリーが不明というのも境界線を明確に引けない理由です。

ひょっとしたらもう既にアウトなんじゃないか。

そんなことを考えるといっそ過食に走ってしまいます。


今回、もし実家に帰っていなければ、間違いなく通常状態の記録更新は続いたであろうと思います。

では実家に帰らなかった方がよかったか。

否、こういったイレギュラーな食事スタイルに対応できなければ、この先やっていけない。

これからは戦う相手が少し形を変えたのかもしれない。

そんな風に思います。