私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

結婚式

2017年08月11日 20時42分29秒 | 過食症
通常状態43日目。


先日、親戚の結婚式に出席してきました。

その日はいつもの食事ができないため、危険といえば危険です。

普段と違う食事を摂ることが、過食状態への崩壊のきっかけになることが過去にも何度かありました。

なので前々からこの日を警戒はしていました。


結果からいえば、崩壊することなく自分で納得のいく食事の摂り方ができました。

結婚式の食事ってのは自分で好きなだけ取るビュッフェスタイルではなく、コース料理です。

つまり、すでに提供されるメニューが決まっている。

量やカロリーがすでに決まっている。

だから「枠」ってのがしっかり決まっていて、はみ出しにくい。

これが助かった大きな要因でした。

プロのシェフが適正な一人前の量を出してくれるから食べ過ぎになることはない、と。

ただ、当然といえば当然ですが、ケーキやパンなどは食べずに残しました。

他の料理に関しても何品か、少し残った状態でお皿を下げてもらったりもしました。

お皿に料理が残っているっていうのは摂食障害の人間にとってはとても安心できるものだったりします。

食べ過ぎていない、枠からはみ出ていない、と安心できる。


普段と違う食事にもかかわらず、普通に食べることができたことで少し自信が持てました。

そうかこうすればいいんだって。

あとは実家に帰ったときの食事ですね。

親は次々あれも食べこれも食べって言ってくることがありますから、適正な枠が決められていない上に、自分で設けた枠もはみ出し易い。


ちなみに、結婚式のときこんなことがありました。

一通り料理が終わった頃、切り分けられたウェディングケーキが一人一人に配られました。

するとまもなくして、列席者たちが席を立ち列を作って並び始めました。

どうやらウェディングケーキとは別に、デザートとして新郎新婦が自ら色んな種類のケーキをお皿にたくさん取り分けてくれるそうです。

並び終えた人たちが、いろんなケーキがのっかったお皿を手にして、みんな順番に自分の席に戻ってきました。

それを見て、一瞬だけ過食衝動が疼きました。

ケーキって値段が高いから過食状態のときだってそんなには食べられない。

今なら・・・ってそんな思考が一瞬働いた。

結局大丈夫でしたが。


これを食べたところで何になるんだ、残した方がよっぽど心が落ち着くじゃないか。