私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

2種類の体

2018年12月18日 20時31分58秒 | 過食症

通常状態66日。

先週の火曜日、私はバイトを休みました。

休んだというか、その日を休みだと思っていました。

なぜそう思ったのか。

前日の月曜日に派遣会社から電話がありました。

出勤日の変更や追加など、いくつか伝達を受けました。

そのなかに「明日キャンセルになった」といった旨があった気がした。

というのも、勤務のある前日には夕方になると「明日の出勤確認のメール」が届くんですが、その日は届かなかった。

だから「あれ?明日は勤務があるはずなのにな」って思いました。

それで「ああ、そういやさっきの電話でキャンセルみたいなこと言ってたっけ」ってなってしまったわけです。

そこですぐ派遣会社に確認の電話をすればよかったのですが、それを怠って下手をこきました。

次の日、昼頃に派遣会社から「なぜ出勤していないんだ」って電話がありました。

出勤確認のメールがなぜ届かなかったのかは不明ですが、とにかくショックでした。

突然休みになったぞって思った時はちょっと嬉しかったんですが、勤務があるのに休んでいたと知ると、急にショックです。

稼げるはずのお金を稼ぎ損ねたっていうショックは当然ですが、それとは別に、なにか勿体ないことをした気になる。

 

それでその日はそのショックを打ち消そうと、1時間半以上お題目を挙げました。

その効果が出たのか、翌々日、職場で一人の珍しいおじさんに出会いました。

何が珍しいって、今までに例が無いくらい私に話しかけてきてくれるんです。

それも仕事の話とかではなく世間話をです。

会話下手な私は上手に受け答えできませんでしたが、それでも何度も話しかけてくれるので、それなりには打ち返せた場面もありました。

この職場でこんなに誰かと話したのは初めてでした。

ただ、そのおじさんは前日に急に派遣会社から連絡を受けてイレギュラー的に出勤したんだそうで、今後また会えるかは不明です。

 

そしてその翌日、例の彼女にまた会うことができました。

会ったところでいつもなら何も接触のないまま終わるんですが、その日は作業中にほんのちょっとだけ接触する機会がありました。

彼女が使っていた道具を受け取るっていう、ただそれだけのことですが、ちょっと感動。

 

そして昨日、アイドルやモデル顔負けの、この職場には似つかわしくないルックスの女性が出勤してきました。

仲のいいお友達と二人で一緒に出勤。

派遣のバイトではよくあるパターンです。

学生さんだろうか。

それはそれとして、その日、私は仕事中に腰回りになんとなく違和感を感じました。

どうもズボンの中でパンツがズリ落ちてきている。

よくあるんです、これ。

非嘔吐の過食症の私は、過食状態と通常状態とで体型が随分違う。

だから服を買うときにどっちのサイズのを買えばいいのかはっきりしない。

パンツも過食状態のときに履く大きめのやつを通常状態のときに履いたりすると、ズボンの中でずれたりする。

だから、今回もまたその現象が起きているのかなくらいに思いながら、それでもズボンの中だから別にいいやと作業を続けていました。

すると社員の人から、ズボンがずり落ちていることを指摘されました。

中のパンツじゃなくてズボン自体がずり落ちていたことに気付いて、耳を真っ赤にする。

幸いにも端の方で作業をしていたので他の人には見られていないことを祈りたいですが、たぶん何人かには見られてる。

モデル顔負けの彼女にも、おそらく位置関係的に見られてるっぽい。

あ~あ、なんでこんな日に限ってこんなことになるかな。

そのとき履いていたズボンは、体が大きいときに履く用にと買ったズボンで、それでも家に帰って実際に履いてみたら窮屈で、しまったもうワンサイズ上の奴を買えばよかった、これじゃ履けないやって後悔しながらタンスにしまっていたズボンです。

ひょっとしたら今だったら履けるかなって思って履いてみたら、たいして窮屈でもなかったんで、先週くらいから履いてみることにしたんです。

でも、かつてあんだけ窮屈だったんだから、いくらなんでもずり落ちるわけがないって思いこんでました。

ただ、通常状態も60日以上進行して、ウエスト周りに関しては明らかにサイズダウンしている。

体重計には乗らないようにしているので数値としては意識していませんが、見るからに体つきが明らかに変わってきている。

わずか60日でえらい急だなと思う

バイトで肉体労働しているのが原因なんでしょう。

ズボンがずり落ちているところを見られたのは残念ですが、例の彼女がいないときで助かったと前向きにとらえましょう。