私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

涙と痺れる体

2012年08月29日 19時53分27秒 | Weblog
ここでの生活は苦しい。

ストレスがたまる。

もっと静かな場所で暮らしたい。

薄っぺらい壁の向こうが道路で、人も車もよく通る。

ひっきりなしに何かしらの気配を感じる。

落ち着かない。

通り過ぎる車より、停車する車の方がたちが悪い。

ドライバーの乗り降りに車のドアの開閉音。

開くドアより閉まるドアの方がたちが悪い。

何よりも不愉快なのは、エンジンをかけっぱなしで停車する車。

アイドリングが神経に障る。

今日の昼、そんな車が現れた。

すぐにいなくなることを期待したけれど、結局小一時間そこに居座った。

ストレスで自分が壊れそうになる。

抑えが効かない。

何かを壊したい衝動を必死に堪える。

その作業にストレスが摩擦する。

叫ぶ。

喉に痛みを感じる。

御本尊に向かい題目を挙げてみる。

ケータイを手に取る。

母親に電話した。

救ってほしかった。

手始めに祖母の容体を訊いてみた。

詳しく話してくれる母。

要はまだしばらくは大丈夫らしい。

お金に困ってないかと訊かれた。

まだ少しあるから大丈夫と答えた。

ほかに何か困ってることはないかと訊かれた。

「別に大丈夫」と答えた。

言えない。

とてもじゃないけど言えない。

通用しない身勝手な言い分をこの口が許さない。

電話を切って涙が溢れだした。

悔しかった。

もっと強くなりたいと思った。

自分がもっと強ければいいだけの話だと思った。

負けてたまるか。

負けてたまるか。


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