私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

秘密の摂食障害

2018年11月23日 17時47分07秒 | 過食症

通常状態41日目。

 

普段は基本的に家に引きこもっている私ですが、いまはアルバイト期間中なので外に出ています。

「人と仲良くなれない病」の私は、バイト先でも基本一人なわけですが、しかしこれはこれで良い点が一つあります。

というよりも「人と仲良くなった場合、摂食障害者にとってひとつ厄介な弊害が生じる」といった方がいいでしょうか。

そう、食事に関することです。

摂食障害者にとっての理想的な食事っていうのは「一人で食べる、ちょうどいい時間帯に食べる、自分の決めた納得のいくものを食べる」といったものじゃないでしょうか。

摂食障害者にとってはというより、拒食症の人にとっては、といった方がいいかな。

少なくとも私の場合、通常状態のときはそういった食事が理想です。

逆に言うと「食べたくないタイミングで食べたくないものを食べる」ってのが最悪です。

人と仲良くなるとその可能性が生じる。

 

昨日、職場の人に「よかったらパン食べます?」と声をかけられました。

小さい袋に入った一口サイズのバームクーヘンのようなものを勧められました。

私にとって天敵の食べ物です。

当然断りました。

しかし向こうは善意で言っているわけですし、断るのはしのびない。

向こうもまさか断られると思っていなかったのでしょう、少し呆気にとられた感じでもう一度「遠慮せんでいいで」と言ってきました。

やっぱり断る。

申し訳ない。

向こうが呆気にとられるのもわかる。

そりゃそうだ。

別に貰って食べればいいじゃないか。

でも私にはれっきとした断る理由がある。

その一口が私を狂わせる。

でも摂食障害なんですと言って断ることもできない。

 

またこんなこともあった。

休憩時間の時のことです、珍しく私に話しかけてくれる人がいました。

パンの人とは別の人です。

とにかく私は人と仲良くなれない病なので、これは私にとって本来非常にありがたいことです。

しかしそのときは私は持参したプロテインを飲んでいました。

もし今ここで会話が弾むと「何を飲んでいるんですか」と訊かれかねない。

そんなことを懸念しました。

それで会話を弾ませる努力を怠った。

別に訊かれたっていいじゃないか。

プロテインですって答えればいいだけじゃないか。

でも私にはそこに抵抗がある。

実はその手の懸念ってのは今に始まったものじゃない。

これまでにも自分の頭の中で「もしそんなことを訊かれたらなんて答えて逃げようか」などとシュミレーションしたりしていました。

食事に関することを訊かれたり突っ込まれたらどうしようって、もとから警戒していたんです。

 

私は食事というものを他人と共有できない。

摂食行為において障害があるんです。

そしてその摂食障害だっていう事実を隠そうとする。

なんでなんだろう。

受け入れてもらえないと思っているのか。

あるいは摂食障害だという事実が恥ずかしいのか。

どちらもある。

そしてその隠そうとする心が、私を周囲の人たちから孤立させている節もある。

過食せずに済むならずっと一人でもいいだなんて考えてないだろうか。



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