久々の洋物官能作品でしたねぇ
っていうか官能というよりかは、ある意味文芸ロマン作品ですか
フランスの女流作家アニー・エルノーによる自伝的ベストセラー恋愛小説の映画化作品で、かなり著名なバレエ男(ダン)サーであるセルゲイ・ポルーニンが二度ほど劇中で彼の息子さんを露出していますが
この作品では男女優とも股間は完全無修正でしたねぇ
でもってベッドシーンも多いので作品としてはR−18ですが
決してエロチックな作品ではありませんでした。
フランスの年増女でシングルマザー(離婚)がマッチングアプリで知り合った、妻子ある年下イケメンロシア男に入れ込んで、息子のこともほったらかして愛欲道を突き進む話っていう、みも蓋もないけどただそれだけの映画
で三日と会えなくなると自分を肉体的に自分を見失ってしまうていたらく
肉体が飢えているのか、精神的な支柱が欲しかったのか
会えないと彼の姿をもとめて街を彷徨うわけで
なんと何週間も会えないと彼が住んでると思しき、モスクワまで出かけて彼が住んでるという事実かどうかもわからない市内の通りを彷徨うわけでして
年増女の肉体に火を付けちゃった男もあかんけど
大学の先生で作家さんなんだからねぇ、もうちょっと自重しようよ
講義中に彼から電話かかって授業もボロボロなんてねぇ気持ちはわかるけども
この女エレーヌは男と会えなくなって、恋の病に落ち入り
子供の面倒も見なくなるほど溺れたものの
結局は行きずりであるし、時間が解決してくれる作品でしたが
年増女が年下男の入れあげちゃうと
こんな状態になるんかって言う女の性を見せつけてくれますが・・・
でも男はある意味自分勝手な生き物で、彼女の肉体が欲しい時にやってきて
貪ったらさっさと帰って行っちゃうっていう男だし
そんな男なのに恋は盲目、それともこころウキウキってたというのが女の性でしょうか
彼がこれから行くって電話もらったら自宅ですのに”何着よう?”っていうとこは実に見事に女性の心を表現していた
っていうか着てるもん関係ないよね、すぐ脱いじゃうんだから
まぁ、彼に会えない日々、彼を求めて彷徨い続けたおかげで、彼女自身自分を再発見し、人生をさらに自由に羽ばたくための時間だった
って気付いて映画は終わるわけですが・・・
そういえば劇中、彼と会えないときに見る映画は「二十四時間の情事」なんですね
フランスでは常時こういった過去の名作を上映する映画館があることが羨ましい
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2020年製作、フランス・ベルギー合作映画
ダニエル・アルビド脚本・監督作品
出演:セルゲイ・ポルーニン、レティシア・ドッシュ、キャロリーヌ・デュセイ、グレゴワール・コラン、スリマヌ・ダジ