MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

日本暴力団 組長

2022-01-10 23:15:56 | 邦画
なんだか聞くところによると、コロナでお家時間が増える中
地上波、BS・CS共にドラマやシリーズ映画の一挙放送が最近のトレンドだそうで
東映チャンネルでもなんと鶴田浩二御大の黒背広の現代劇”日本暴力団」シリーズの一挙放送が8日に行われましたが
これは“日本暴力団”と題されてるもの4本を製作順に一挙4本OAしてますが
これを“組長”シリーズとして捉えると「任侠興亡史 組長と代貸」が抜けてるんですよね
まぁこのブログでこの「日本暴力団」全4作をアップすると、全5話コンプリートになるのですね。
 
一応俊藤さんが製作してますから
時代を現代にっても昭和40年代ですし、内容的に組長を演じてる鶴田御大の映画での存在感は義理に厚く、人情にも重いキャラクターだし
この作品、実は深作欣二さんが演出して本も書いてるんですが
着流しスタイルが背広に変わっただけの作品と言っても過言ではない
 
基本プロセスは大阪淡野組という、あの神戸を本拠地に持つ三代目○○組がモデルと思われる大組織が
日本制覇の一環として
関東に侵攻してくる中で、横浜で一本独鈷の中小組織浜中組を盃で飲み込んだ時に
主人公の鶴田が務所から出てくる
淡野の横浜進出を心よく思わない横浜の組織と鶴田の浜中組は淡野の代理戦争的に扱われて
鶴田が出てきたその日に浜中組の親分は敵対組織に爆殺されてしまう
 
そんな中で文太さんがケジメをつけて死んでしまう
次組長に収まる鶴田だったが、その淡野の先遣隊長には何と兄弟分だった内田良平
この人策士でして色々と仕掛けてくるが
淡野から離れた鶴田の浜中組に変わるべく
若山さんの愚連隊組織に横浜を任せてしまい
鶴田は若山さんと対立せねばならなくなるものの
 
男は奥歯噛みしめ、黙ってなされるがママの鶴田に圧倒される
という鶴田、若山のシーンが実に素晴らしい
あと、淡野を狙う九州の潰されたヤクザに安東昇さんも出ていましたねぇ
 
淡野は関東と関西との大同団結で生き残るために右翼政治団体としてヤクザの再編というか団結する会場に一人乗り込む鶴田御大
頭目は一応倒すものの自分も命を捨てる羽目に・・・
内田さんの身の処し方もいいよねぇ
 
そういやこの作品から、そう登場人物がどこの誰かをテロップで示すやり方
個人的には深作欣二さんの「仁義なき戦い」からだと思ってましたが
この作品からだったんですね今じゃどのVシネマでもこの手法が定番になっていますが
そのルーツが判明しました。
 
1969年製作、日本映画、東映作品
深作欣二共同脚本・監督作品
出演:鶴田浩二、安藤昇、菅原文太、一色美奈、中原早苗、内田朝雄、水島道太郎、佐々木孝丸、加藤嘉、沢彰謙、永山一夫、曽根晴美、室田日出男、清水元、関山耕司、河合弦司、日尾孝司、佐藤晟也、相馬剛三、土山登士幸、三重街恒二、小林稔侍、須賀良、野口貴史、内田良平、河津清三郎、若山富三郎
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すべてが変わった日

2022-01-10 17:49:03 | 洋画
ケヴィン・コスナーとダイアン・レインということで
何も考えずにセットレンタルの員数に組み込んできちゃいましたが
なんかピントこない邦題ですよね
”すべてが変わった日“って劇中のどこを指しているのか、頭の悪い私にはわからなかった
 
息子が落馬して死んだ日なのか?
ダイアン・レインが息子の嫁だった義理の娘と孫が再婚した男のDVにあってるのを見つけた日だったのか?
その男が急に実家に帰ったのを知って追いかけた日なのか?
その男の実家で家長的な母親に出会って食事する羽目になった日なのか?
・・・・・・・・・・
挙げて行くたびにネタバレになってしまいますが
 
時代を60年代前半に置いた作品でして
孫がかわいそうとダイアン奥さんは孫救出に一人出かけようとするから
元保安官だったケヴィン旦那も同行しての道行
ってもそこはアメリカですからクルマの旅
そう前半はDV男の実家に着くまでの老夫婦のロードムービー的にお話が進んで行きますが
その中で義理の娘が再婚した相手の家族が、なんと問題ありなここいら一体で有名な家族だとわかって行くわけで
 
その家に訪問してからの後半部は現代版西部劇って言う展開ですが
結局は銃で型をつけるとこは銃社会のアメリカらしい結末とはなりますが
いくら自分が手斧で右手潰されたからって、さらにじぶんにとっては悪人だからって
勝手に他人の家にいる押し入って散弾銃ぶっ放して家に火をつけて
家族皆殺しって
正義っていうのは個人個人違うってことだとは思いますが
社会通念でもケヴィンの行動はアカンやろ、完全に家宅侵入、放火殺人やな
元保安官ともあろうお方が手を潰されてだけですがな
負けたのが悔しかったんですかねぇ、孫がヤバいって思ったんですかねぇ
 
でもそこは映画ですからねぇ、悪を倒して正義が勝ったみたいな終わり方はするものの
ケヴィンは自らの命を落とす事で相殺なんでしょうかねぇ
 
やっぱアメリカ女性って男がついてくるっていう感覚で
常に自分の意志を貫き通すんですが、その犠牲に旦那がなったとしても
正義を貫き通した事で自己満に浸れるものなのかしら
 
いろんな意味で考えさせられた作品ではありました
 
2020年製作、アメリカ映画
トーマス・ベズーチャ脚本・監督作品
出演:ケヴィン・コスナー、ダイアン・レイン、ジェフリー・ドノヴァン、レスリー・マンヴィル、ブーブー・スチュワート、ウィル・ブリテン、カイリ・カーター、ブラッドレイ・ストライカー
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする