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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

レッドアーミー・パルチザン 戦場の英雄

2022-01-17 22:57:10 | 洋画未公開
ナチスドイツ軍の< V2ロケット>計画を阻止した実在の人物の現在のインタビュー映像をもとにして
その語られたエピソードを映像化して作られた作品
ロシア軍配下のユダヤ人部隊の兵士レオニド・ベレンシュテインの送られたキエフ戦地で一人生き残った彼は
スターリンから“レッドアーミー・パルチザン”と言う部隊を任されて
情報活動と“パルチザン”とあるようにゲリラ的な戦闘部隊としてソ連軍を支援していた。
 
ある時、食い物もなく飢餓で苦しんでいるところソ連兵士が地元の村で食料を略奪、そして女たちをレイプしたとこに出くわし
ソ連部隊の隊長にねじ込み、彼らソ連兵士の処刑を申し込むほどの正義感の強い意志の男だった。
 
そんな彼の部隊にドイツ軍の輸送施設の破壊工作の命令が下り、ウクライナに降下するはずだったものがナチの高射砲攻撃で降下地点をポーランドと見当違いのとこに降下したことから、
なんとナチスがロケット開発してることを知り、
その工場を特定するために探索する様子を、現代のレオニド・ベレンシュテインの思い出話と
映画という俳優が演じる映像とを巧みに組み合わせて作っていくのですが
 
実はロシア製作による戦争映画だと思ってましたが、イスラエル映画だったのね
ソ連軍に参戦したユダヤ人と言うことで、彼がロケット研究施設を探す中で
ナチスがある町で100人のユダヤ人を銃殺しようとしてる情報を掴み、
彼等の銃殺を阻止し、彼らにできれば戦争にゲリラとして加わらないかと檄をもとばすとこで映画は終わる。
 
確かにナチスから100人のユダヤ人の命を救った功績はイスラエルでは完全なる英雄ですよねぇ
映画的にはオープニングで彼が一人生き残ると言うドイツ軍による空爆と戦闘機の射撃シーンの戦闘シーンしかなく
後は彼のゲリラ活動を77年後の彼自身のが思い出話の映像化だけで107分
地味な映画でしたから途中何回か寝落ちしそうになった作品でした。
 
2021年製作、イスラエル映画
ローマン・シュムノフ脚本・監督作品
出演:レオニド・ベレンシュテイン、ヤロスラフ・クシュレンコ、アントン・カーリンスキ、リリア・オスタポヴィッチ、パーヴェル・アルドシン
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警視庁物語 十五才の女

2022-01-17 17:25:25 | 邦画
東映チャンネルで連続OAされてるB級シスタームービーの金字塔「警視庁物語」の第十六作目
島津昇一監督ということで、前作「警視庁物語 不在証明 」と多分二本撮りで製作された作品
っていうことで前作同様千葉真一さんが刑事役で出演しています。
 
1961年製作の作品ですが、日本は未だ貧しい国って言うことを知らしめてくれてる作品
っていうのも表題は15才のパンパンがガイ者
そうなんですよね一応検視から判明するんですが、未だ中学生が、
米軍相手のパンパンしてて、脳梅移されて精神病の母親を抱え生活保護を受けていても
生活できないから身体を売って生計を支えてる15歳の女子が今回のガイ者。
こんなガイ者の死体を発見するのが当時のJKって言ういう皮肉な滑り出し
これ自体長谷川さんが描きたかったオープニングであり
ラストシーンのある意味やるせない重っ苦しい雰囲気へのプレリュードっていうか
こういう芸当ができるっていうのは、シスタームービーでありながらも16作と続いている人気シリーズだからできる技でしょうかねぇ
 
今作は島津監督やスタッフメインキャストが同じ人間での二本撮りではあるんですが
前作のほとんど警視庁での室内でのお話と
これまた対照的にほとんどロケ、それも現場の多摩川沿岸でのロケが主体で、帳場はしたがって調布警察署っていうことで、今作は警視庁の外観さえ一切出てきません。
 
刑事たちの地道な聞き込みから、さきに書いたようなガイ者の悲惨さが浮き彫りにされて行き、
さらに有力容疑者として福祉担当者が浮かび上がってくる
世間では真面目で通っているが裏では補助金をネタに被害者少女を肉体的に食い物にしているという人物
相変わらずの今井健二さん実に上手い。
こんな人物いつの時代っていうか、現代の日本でも権力で女性をものにしている奴なんてどこにでもいると言っても不思議じゃない
しかし、彼は実行犯ではなかったんだけど、彼を実質裁くことはできない
本当に悪い奴が法的には捕まえられないんですが
 
淡々と刑事たちが地道な聞き込みで犯人を絞っていくだけで特段の義憤に駆られるわけでもないけど、一応山麟刑事はちょいいたぶってる
しかし、今作ではラストシーンに重さの全てを描出してきているんですね
 
今作は昭和30年代後半の多摩川沿いの住民たちのバラックなど、社会の底辺を映し出しているのが強烈ですね
それに比して今井健二の幸せそうな家庭っていうのもある意味社会構造の矛盾を見せてくれていたのかな
 
62分の尺でこんだけ入れ込める作品って・・・
さらにガイ者はソバパンって云われてて、ラーメン一杯で肉体を鬻いいてそう呼ばれているのですが
現在と貨幣価値はかなり違うとは思うけど、昭和30年代後半のラーメン一杯って50円くらいですよね
あんな川沿いの大衆食堂だと40円くらいかも・・・
日本の貧しさって・・・

1961年製作、日本映画、東映作品
長谷川公之原案・脚本、島津昇一監督作品
出演:神田隆、堀雄二、花沢徳衛、須藤健、山本麟一、佐原廣二、千葉眞一、松本克平、片山滉、新井茂子、小泉静夫、菅井きん、増田順司、殿山泰司、岡部正純、関山耕司、清村耕次、潮健児、今井健二

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