なんとも不思議な映画でした。
直接的な表現はなされないものの
ヒロインであるキャリー・マリガン演じるアラサーのお姉ちゃんキャシーが、
毎夜クラブで泥酔して、下心ある男にお持ち帰りされて
相手が手を出し始めた途端素面になって・・・
家に帰ってくると、手帳に男の名前と印をつける
家に帰ってくると、手帳に男の名前と印をつける
そのノートには数多くの人数が彼女の餌食になった証が見られる
そうなんですシノップスの展開の中で
彼女の立ち位置が順次語られていきます
なぜにそんなことをしてるのか
彼女は果たしてお持ち帰りされた男どもを殺しているのか
世間的に事件として表面化されてるシーンはありませんが
確実に肉体目的で女に猥褻行為を行なってる男たちを懲らしめてる事だけは確か
元医大を中退して、実家に住んでコーヒーショップでおざなりなアルバイターのしがないキャシーですが
なんでこんなことをしていたかと言ったら医大のルームメイトで友人の前途有望なニーナって言う同級生が、大学パーティで、男子生徒にしこたま飲まされた挙句にレイプされるものの
裁判で彼女が泥酔していたことと、大学側の男子優遇から罪に問えず自殺してしまい
キャシーも友人以上のニーナの死によって中退しちゃって
それ以来女を誑かす男どもを一人で懲らしめていたようです
そんな時に主犯株の男が医者として成功の果てに故郷に錦を飾り
かつ結婚することを知り復讐に動くんですね
大学時代に自分に好意を持っててくれて今は母校の病院で小児科医の青年から愛を告白されるものの
それを振り切ってニーナの復讐にうつるわけで
なんとバチュラーパーティにストリッパーとして潜り込み
男と二人きりになっていざ復讐って時に
男と女の体力差によって、いざっていう時に逆に殺されてしまう
さらに証拠隠滅のためにキャシーの死体は焼却されてしまうんですよ
そう主役が目的を果たせずに死んじゃうだけでなく、死体まで焼失しちゃう映画
さぁ、結末はどうなるんでしょうか
いろんな意味で度肝を完全に抜いてくれる作品
まぁレイプによる女性犯罪防止というか“Me too”
をテーマにした作品ということで、マーゴット・ロビーが製作に関わり
女性監督のエメラルド・フェネルがホンを書き自らメガフォンをとっての
完全なる”Me too“作品だったようです
暗くならずにコメディタッチというかポップでキッチュな作風の作品でしたが
彼女が殺されるとこは克明に描いているのですが、彼女が男狩りしての行為はノートに描かれてる赤い線と黒い線で行為の差があったようですが
彼女の行為に関しての描写がないのもある意味意図的だったようですね
ある意味男にはキツイ作品ともいえるかも
2020年製作、アメリカ映画
マーゴット・ロビー製作、エメラルド・フェネル製作・脚本・監督作品
出演:キャリー・マリガン、ボー・バーナム、アリソン・ブリー、クランシー・ブラウン、ジェニファー・クーリッジ、ラバーン・コックス、コニー・ブリットン