CSの衛星劇場の今月のプログラム“幻の蔵出し映画館”の作品として本日早朝にOAされたこの作品を録画視聴しました
1962年制作の当時新ダイヤモンドラインの一角をなしていた和田浩二主演のこの作品
未パッケージ作品ということで一応見終わってNETで調べてたら
なんとこの作品の2年前に死なれた赤木圭一郎さんの主演作「拳銃無頼帳 抜射ちの竜」の原作が城戸禮の『抜き撃ち三四郎』という作品だってことが判明し
この和田浩二さんのこの「抜き射ち三四郎」は脚本家才賀明氏のオリジナル脚本作品だってことが分かったんですね
いやかなり複雑なお話であると同時に単純な明快
だからこの映画は“抜き撃ち”ではなく“抜き打射ち”だったわけですね
赤木圭一郎さんももう鬼籍に入られてダイヤモンドラインも一新されての再出発の時期でもあっての作品ということで
かなり脇も豪華でして悪党側には山内明、郷鍈治、楠侑子、田中明夫、マイク・ダニーン、嵯峨善兵
そして善人側では鰻屋の亭主に佐野浅夫、潜入捜査官の葉山良二そしてヒロインに笹森礼子といった面々
時代が時代だけに主人公の三四郎は戦災孤児って言う設定で施設でチコ・ローランドに拳銃の撃ち方の指導を受けており
その腕前で過去に刑事である葉山良二の命を助けていたって言う設定が劇中で語られている
そして孤児時代に恩を受けた漁師が海賊ギャングによって射殺されたことから清水港にその死の真相を究明しにやってきて
潜入中の葉山とぶつかり二人で海賊ギャングを殲滅しようとする
お話としては単純なものでした。
日活が無国籍活劇を量産していた時代のプログラムピクチャーの一本でしたが
なんと主題歌を歌っているのが和田浩二ではなくこの映画にも全く出演もしてない
杉山俊夫さんだったんですね
和田さんって歌えない俳優さんだったのかなぁ
劇中なんと三度も流れる主題歌だった・・・・
ちょっとしたコメディリリーフにエースの錠的な役割で杉山さんを出演させてもよかような気がする
葉山さんだと演技が硬すぎてねぇ
っていうかそういや出演はしてるものの郷鍈治さんもほとんど生かされていなかったなぁ
ってか野呂圭介も本来のお仕事を仕切れていなかったような
ってことである意味残念な作品ではあるんですが・・・
1962年製作、日本映画、日活作品
山崎徳次郎監督作品
出演:和田浩治、笹森礼子、葉山良二、山内明、郷鍈治、楠侑子、田中明夫、佐野浅夫、木浦佑三、新井麗子、加原武門、弘松三郎、野呂圭介、嵯峨善兵、島津雅彦、チコ・ローランド、マイク・ダーニン、緑川宏、八代康二、河野弘、林茂朗、伊豆見雄、小柴隆、二階堂郁夫、小林亘、宮川敏彦、山口吉弘、高橋明