“史上最悪のコンビが 一発逆転の強奪作戦に挑む”と言う惹句に釣られたのはもちろん、アクション好きですからセットに早速組み込んできた作品でしたが
最初に言いますがクライマックスのアクションは「ヒート」を真似したものの
その域に追いつけもしないアクション作品だったって言うのはやはり未公開作品
なんだけども、邦題は危険な奴らって言うようなタイトルになってはいるものの
原題は「Ida Red」つまり犯罪者一家の家長であるアイダって言うママボスの犯罪者一家のお話
“Red”はいわゆる血脈とか血筋を意味するんだって見てるうちにわかってくる
アイダお母ちゃんは刑務所で余命宣言を受けてなんとか仮釈でいいから外に出て死にたいと願ってて、ジョシュ・ハートネット演じるその息子ワイアットはなんとか仮釈委員会を揺さぶってでも外に出してやりたいと願っている
このワイアットの家族構成が複雑で実妹は父親の死をめぐって母親を嫌っており
15歳になる連れ子と一緒に土地の保安官の嫁になってる
いやこれだけでも複雑な家族というか親戚関係でしょ
ワイアットのは叔父さんだからアイダの弟になるフランク・グリロ演じるダラスといつも犯罪を重ねてきたが
その指令は常に務所からアイダが出していた・・・
さらに妹の娘が実にワイアットにもなついており義父とは為さぬ仲で学校でビールを飲んだりと反抗期を地でいくお姉ちゃん
実は後半でわかるんだけどワイアットになつくわけだ
歳の離れたアイダの娘で母だとここまで育ててるきたのは実姉だったってことっで
もう完全にアイダのは血筋の家族のお話になっているわけでして
犯罪一家だって分かってはいるものの実質今ようの言葉を使わせてもらうなら
義兄の保安官はウィリアム・フォーサイス演じるFBI捜査官と彼らだって言うエビデンスが得られないからことあるごとに犯罪抑止につとめていくだけ
そんな中ワイアットは仮釈委員会の名簿を手に入れ
なんと委員会長の弁護士を大金で脅し仮釈放を得ようとするものの
弁護士は一旦金だけ受け取っといて仮釈を認めない行動に出てワイアットの怒り遠買うとことか
甥っ子が実は妹だったってこととか色々
犯罪者一家ではあるものの家族のお話メインで紡がれていって
クライマックスの犯罪につき進んでいく・・・
製作側の狙いもあるんでしょうが実にひと昔ふた昔前の犯罪映画のように敢えて古臭く、そして地味に家族愛の映画を作ったって言うような作品だったかなぁ
ウィリアム・フォーサイスがクライマックスで敢えて45口径の拳銃でフランク・グリロを一発で仕留めるシーンは秀逸でしたねぇ
そしてなんと彼が途中でなんと回転ずしを食べてるシーンがシュールだった
向こうではカウンターに機関車が寿司皿を運んで動くんですね
カウンターが回るっで言う技術はなかったんですかねぇ
さらに生ものの寿司ではなかったなぁ
2021年製作、アメリカ映画
ジョン・スワブ脚本・監督作品
出演:ジョシュ・ハートネット、メリッサ・レオ、フランク・グリロ、ソフィア・ハブリッツ、ウィリアム・フォーサイス