goo blog サービス終了のお知らせ 

MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

余命10年

2022-08-18 23:20:21 | 邦画
積極的に日本映画を見ていこうと言う企画で
遂に絶対こう言った観客に“泣かせ”を強いると言うか、逆にこっちが“泣ける”映画は”いい映画なのだ“っていう間違った神話を植え付けられるような作品に手は出さないっていうのもあったり
love storyは見ねえっていう自らの掟を破ったのはセットの員数がなかったのと一週間レンタルにオチていたのと小松菜奈さんが主演していたっていうのが重なったから
 
でもせっかくレンタルしては見たものの結局返却期日がどーしょーもなく迫ってくるまで見なかったけど
映画の情報ってほとんど入れないから
エンドクレジットに入る直前に”小坂流加に捧ぐ“っていう献辞が出たことでこれって事実を元にした作品だったんだって初めて気づかされました
っていうか余命10年を宣告された難病の原作者が療養生活の中で
感じた一人の女性としてのあれもしたいこれもしたいって言ったような心境を
生への諦観とともに諦めて決められた人生を生きていかねばならない自分を
主人公の茉莉に託して書いた作品
このお話はフィクションではあるんですが、ある意味小坂流加の生き方を茉莉に託した作品だったんですね
まぁ事実って言ういうのは余命宣告された難病にかかって諦観の境地に達して行った
小坂流加さんの生き方には自分はできないなぁって今も思いながらこのブログを書いています
 
余命10年と宣告された女性と、生きることを諦めようとした青年の青春love story で
とにかく泣かせるように作られた作品
小松菜奈が主人公の余命宣告された主人公茉莉の人物造形を
生きることに執着しないように、恋人を作らないようにってそれでいて後悔せぬように残り少ない人生を謳歌して生きていくヒロインを見事に演じていましたねぇ
でも結局恋をしてしまい
”死にたくない“って母親に迫るとこでは流石に目頭が熱くなってきちゃったっていうのは・・・

そんな余命宣告されてる主人公の恋物語ですからキラキラ的な恋物語ではなかったっていうとこが
個人的に最後まで見ていけたんだと思うし
映画としては四季の風物や行事、果物や景色等で時間経過を丁寧に描いていくという
まるで教科書通りな作画構成も実にこの映画に似合っており
制作陣がこの四季感の撮影をいかにして撮ったのかっていう方にコッチの気持ちも傾いたりしていたのも最後まで見られたんだと思うし
 
リリー・フランキーさんと茉莉の父親を演じていた松重豊さんの演技が小松菜奈以上に良かったかなぁ
茉莉が和人と最後に一晩を共にして自ら彼のもとを去っていくっていうとこで
これをピンクで撮ったらねぇクライマックスの濡れ場だなぁ
他に黒木華さんあたりというか編集者の友人を演じてる奈緒と山田裕貴撮ったの濡れ場を作ってこれで3人やなぁなんて思いながら見てました
かなり毒されてるのが自分でもわかります(汗
 
いや和人を好きになったことで茉莉は諦観してきた自分が抑えきれなくなって
母親に“生きたい”と抱きついて泣く姿、それを受け止めるお母さんのシーンはやっぱ秀逸だったかなぁ
ここに小坂流加さんの本音というか想いがフィクションの世界の中でも発露されていたんですかねぇ
本人も辛いが家族が一番辛いんですよねぇ
 
まぁたまに見るにはいい作品だったかなぁ
 
2022年製作、日本映画、「余命10年」製作委員会作品、WB配給
小坂流加原作、藤井道人監督作品
出演:小松菜奈、坂口健太郎、山田裕貴、奈緒、井口理、黒木華、田中哲司、原日出子、リリー・フランキー、松重豊
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パイプライン

2022-08-18 17:14:36 | 韓国映画
ジャケットのビジュアルといい、惹句の”完璧に、華麗に、豪快に盗み出せ!“から
さらに円盤回したら
オープニングの偽物ピンドリが失敗しての
「파이프라인」タイトルインと同時にヴェンチャーズの名曲”パイプライン“が軽快に流れてハングル読めねぇけどこれはまんま「Pipeline」やろうって
 
このハイセンスな導入からハイカラでアップテンポな「オーシャンズ11」みたいな作品だと思ってたら
そこはやっぱ韓国映画特有のちょっと泥臭い犯罪コメディ映画だったが
随所に流されるテケテケテケの劇伴ヴェンチャーズに乗っかって心地よく見られた作品だった
 
韓国って地下に1200kmの送油管が蜘蛛の巣状に埋められているんですね
その送油管を穿鑿して石油を抜いて掻っ払うっために、先に書いた主人公穿鑿の専門家ピンドリ、溶接工のチョプセ、地中の電気やガス水道の配管網を全部暗記してる公務員のナ課長、怪力の人間掘削機ビッグショベルという4人の男が地下道掘っての盗油
ビッグボスのゴヌから大金で集められっていうとこはまさに「オーシャンズ11」をモチーフにはしてるんですが
彼らはゴヌの部下の女に監視されていたり
いつものようなやることなす事おバカなものの経験値からピンドリ捕縛を目指す警官
とかが紡ぐ騙し騙されつつ石油を盗むお話
 
二転三転するプロットにゴヌの非道ぶりとかまさに韓国映画
ゴヌを欺くどんでんにスッキリさせられるクライマックスでしたが
こう言ったドラマが作れるって言ういうのも韓国映画のお家芸でもあるんですよね
まぁ私は俄かの韓国映画ファンですから役者さんがどうのこうのっていうことはまだ全く知りませんが
ちゃんとニンにあった役者を配してくるとこに韓国映画界の役者の層の厚さも垣間見られる
 
ヴェンチャーズの「パイプライン」のように軽ーく乗っかって見てればいいだけの作品だった
 
2021年製作、韓国映画(日本公開作品)
ユ・ハ共同脚本・監督作品
出演:ソ・イングク、イ・スヒョク、ウム・ムンソク、ユ・スンモク、テ・ハンホ、ペ・ダビン、ペ・ユラム
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする