積極的に日本映画を見ていこうと言う企画で
遂に絶対こう言った観客に“泣かせ”を強いると言うか、逆にこっちが“泣ける”映画は”いい映画なのだ“っていう間違った神話を植え付けられるような作品に手は出さないっていうのもあったり
love storyは見ねえっていう自らの掟を破ったのはセットの員数がなかったのと一週間レンタルにオチていたのと小松菜奈さんが主演していたっていうのが重なったから
でもせっかくレンタルしては見たものの結局返却期日がどーしょーもなく迫ってくるまで見なかったけど
映画の情報ってほとんど入れないから
エンドクレジットに入る直前に”小坂流加に捧ぐ“っていう献辞が出たことでこれって事実を元にした作品だったんだって初めて気づかされました
っていうか余命10年を宣告された難病の原作者が療養生活の中で
感じた一人の女性としてのあれもしたいこれもしたいって言ったような心境を
生への諦観とともに諦めて決められた人生を生きていかねばならない自分を
主人公の茉莉に託して書いた作品
このお話はフィクションではあるんですが、ある意味小坂流加の生き方を茉莉に託した作品だったんですね
まぁ事実って言ういうのは余命宣告された難病にかかって諦観の境地に達して行った
小坂流加さんの生き方には自分はできないなぁって今も思いながらこのブログを書いています
余命10年と宣告された女性と、生きることを諦めようとした青年の青春love story で
とにかく泣かせるように作られた作品
小松菜奈が主人公の余命宣告された主人公茉莉の人物造形を
とにかく泣かせるように作られた作品
小松菜奈が主人公の余命宣告された主人公茉莉の人物造形を
生きることに執着しないように、恋人を作らないようにってそれでいて後悔せぬように残り少ない人生を謳歌して生きていくヒロインを見事に演じていましたねぇ
でも結局恋をしてしまい
”死にたくない“って母親に迫るとこでは流石に目頭が熱くなってきちゃったっていうのは・・・
そんな余命宣告されてる主人公の恋物語ですからキラキラ的な恋物語ではなかったっていうとこが
個人的に最後まで見ていけたんだと思うし
映画としては四季の風物や行事、果物や景色等で時間経過を丁寧に描いていくという
まるで教科書通りな作画構成も実にこの映画に似合っており
制作陣がこの四季感の撮影をいかにして撮ったのかっていう方にコッチの気持ちも傾いたりしていたのも最後まで見られたんだと思うし
リリー・フランキーさんと茉莉の父親を演じていた松重豊さんの演技が小松菜奈以上に良かったかなぁ
茉莉が和人と最後に一晩を共にして自ら彼のもとを去っていくっていうとこで
茉莉が和人と最後に一晩を共にして自ら彼のもとを去っていくっていうとこで
これをピンクで撮ったらねぇクライマックスの濡れ場だなぁ
他に黒木華さんあたりというか編集者の友人を演じてる奈緒と山田裕貴撮ったの濡れ場を作ってこれで3人やなぁなんて思いながら見てました
かなり毒されてるのが自分でもわかります(汗
いや和人を好きになったことで茉莉は諦観してきた自分が抑えきれなくなって
母親に“生きたい”と抱きついて泣く姿、それを受け止めるお母さんのシーンはやっぱ秀逸だったかなぁ
ここに小坂流加さんの本音というか想いがフィクションの世界の中でも発露されていたんですかねぇ
本人も辛いが家族が一番辛いんですよねぇ
まぁたまに見るにはいい作品だったかなぁ
2022年製作、日本映画、「余命10年」製作委員会作品、WB配給
小坂流加原作、藤井道人監督作品
出演:小松菜奈、坂口健太郎、山田裕貴、奈緒、井口理、黒木華、田中哲司、原日出子、リリー・フランキー、松重豊
