この作品は日本映画を積極的に見ていこうっていう企画で視聴予定していた作品ではあるのですが
何せ主演が永野芽郁さんだったってこともあって、Blu-rayを購入してしまったってことから
企画趣旨に反してぜってぇ見る日本映画の範疇に入っちゃったってことに・・・
しかし尺も86分と短いし、主人公っていうのかヒロインはある程度ヤンキーっぽさをセイガク卒業しても残してて
ブラックなお勤め先でもそれなりの感性というか波長の合った勤め方をしてるお姉ちゃん
それが中坊時代からの親友でたった二人で友情を育んできた親友の飛び降り自殺を機に
なんとそんな死んだマリコとの回想を随所に挟みつつ
いかにしてこれまで生きてこられたかを認識したヒロイン
そう回想の中で中坊時代から実父にDVとレイプを受けてきたマリコが回想で語られてきて
見てるこっちにマリコの直の痛みと、それを知りつつもいかにイキがって中坊からモクフカしてるヒロインであっても
救済することが出来ずに今日まできてしまった
そんな自責の念が彼女の転落死によって覚醒されたヒロイン
こんな父親には遺骨は預けておけるかと、なんと包丁片手に遺骨争奪してしまうという暴挙に出る
一応後妻さんの役で吉田羊さんがたった一日の拘束出演されていたんですね
父親役の尾美としのりさんは最近こんな身勝手な父親役が多いかなぁ
後半は遺骨強奪に成功したヒロインが散骨に青森の海岸に行くって言う
ある意味ロードムービーでもあるんですが、いく先々で不幸に見舞われる中でそれよりも悲惨ンな過去回想が挟まってきて
ヒロインの行動原理がある意味友情とその正義感には基づいた行動規範であるって言うような作品
原作はなんとコミックだそうで
ただ遺骨はあんな片手で持てる重さじゃないですよ
って多分に遺骨はある意味軽いんでしょうが、なんと骨壺が肉厚の焼き物ですかこれが結構重い
そこの重さが映画ではちょっと表現できてなかったけど、さっきから書いてるように内容的にはかなり重たいんですが
見終わって一抹の爽やかな風を感じる作品となってましたねぇ
タナダ監督の演出力で新しい永野芽郁が開眼したって言うような作品でしたねぇ
2022年製作、日本映画、「マイ・ブロークン・マリコ」製作委員会作品
タナダ・ユキ共同脚本・監督作品
出演:永野芽郁、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊