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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

くノ一忍法帖Ⅲ 秘戯伝説の怪

2023-06-07 20:00:31 | OV
本年3月にキングレコードからなんと“SUPER時代劇”シリーズ作品として90年代にレンタル店の高回転アイテムとして
エロチック時代劇として製作された作品が一本2000円いう廉価でなんと16本も一挙リリースされまして
順次このシリーズを見ていこうって二作目までリリースされた3月に勢い良く見始めたものの
ちょっと東映さんと二作品が被っていたりでしばらくご無沙汰していましたが
再び見る邦画作品が見当たらない時にはこの廉価版の作品群を利用させてもらうことに・・・
 
ってことで本作も山田風太郎先生の“くノ一小説”『秘戯書争奪』の映像化作品でしたので
今まで通り甲賀のくノ一と伊賀忍者集団との攻防戦が描かれていくわけですが
今作ではちょっとプロットに捻りがきかされているんですね
 
十三代将軍、徳川家定は稀代の短小早漏でして、世継ぎ誕生のために将軍に必要ななのは性の秘戯書『医心方房内篇』が必要と御典医が老中に直訴する
この人老中がなんとオール金髪の髷を結った山内としおさん
早速甲賀のくノ一に性の奥義を記す巻物の強奪を命じるが
なんとその秘伝書は朝廷近習の遠藤太津朗が所持しており
 
それを娘に託して加賀藩に頼る様に伊賀者を護衛につけて
まぁ秘伝書を巡る、幕府くノ一と朝廷の伊賀者との争奪戦に終始せずに
なんと御典医の息子と巻き込まれた朝廷の近習の娘が恋人同士ということでロミジュリ関係っていう二人の若者を絡ませているところがミソでしょう
 
かくして、くノ一と伊賀忍者との奇想天外な風太郎先生考案の忍法の数々と、2人の若い男女の愛とくノ一の死に様を見て楽しむ作品
そんな中でピカイチなくノ一忍法はなんと言っても”忍法・乳時雨“でしょう
映像的にも忍法的にも映像化にもってこいのくノ一忍法でしたよね
ヒロインでジュリエット役の若林志穂さんはまったく脱がない女優さんだったのね
この時代まだAV業界からの女優さん起用を考えて無いから脱げる脱げない女優さんが混淆して作品を作っていたようですね
 
そしてこう言ったエロチックOVであってもスタジオにセットして組んでるし床山さんから衣装まで映画会社からのしっかりと職人さん遠借りてこられる時代でもあったんですね
 
切り口の違う記事はコチラ
 
1993年製作、日本OV、東北新社作品
津島勝監督作品
出演:若林志穂、小松美幸、長谷まりの、岡本美香、大橋由季、井田州彦、石倉英彦、山内としお、伊藤敏八、大木悟郎、遠藤太津朗
 
参考
 
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崖上のスパイ

2023-06-07 05:05:57 | アジア映画
チャン・イーモウ監督のスパイアクション映画
こう言ったアクション映画にもイーモウ監督の重厚さが画面からにじみ出てくる作品
普段レンタルDVDについてくる大量の予告編に辟易としているからトップにある一本だけ見てて、あとは予告編スキップしてしまう私です
一本くらい見ておかないとどんな作品がリリースされてるか多少の情報は入れたいから
で、アルバトロスはこの作品押してるからか、たいていの作品のトップに入ってる作品でして面白そうだと見てみたくなった作品。

日本が中国から独立させ日本が統治した満州国を舞台に描いたスパイサスペンス映画でしたねぇ
ソ連で訓練を受けた中国共産党のスパイ四人、なんと1組の夫婦に恋人関係のもう1組の4人のグループが雪原に落下傘で降下して
まずは捕まった時の毒薬をそれぞれ配給され
夫婦と恋人のカップルが入れ替わって2組となり別行動でハルピンに潜入することに
日本軍に拘束された満洲国の皇帝を救出し、日本軍の悪行を白日の元に晒すって言う任務
 
あの鉄道は満鉄なのかな、ある意味反日に映画ではあるのですが
満鉄の従業人でも満洲国の警察にしても日本人が一人も出てこんし
ある意味反日は台詞だけでしたねぇ
それにしても中国語でもソ連だったなぁ
いわゆる騙し騙されの情報と裏切りものは誰がっていう情報戦はかなりな緊張感をこっちにも強いてくる演出はさすが出し伏線も張り巡らされて計算され尽くしたプロットは二時間何短かく感じられる
 
スパイの情報共有するための特殊文字とかので細かな演出がうまいんだけども
ラストの子供の話はいらなかったかなぁッて思ったのは多分え
私だけだろう
ここは製作側の泣かせ要素の過剰演出でしかないと思ってるし

時代背景として満洲国と中国共産党との対立構造は現在における中国の姿でもあるように見えてくるんですよね
そういう意味でもスパイ半いろんなとこにしっかりと根を下ろしてるんだろうな
誰が敵か味方か全く分からない展開がうまいんだけども
同じアジア人なんだけども中国人の顔が判別できないっていうところが難点
普段見慣れている役者さんだと、こいつは・・・って
読めるのと服装からして皆同じような格好してるから時々アレこいつ敵だったっけ?いつ味方になったんだってわかんなくなっていくのがちょっと判別できませんでしたが・・・
 
そう言った判別しにくい難点はあるものの十二分に堪能出来る作品だったけど
スパイの一人小蘭を演じていたリウ・ハオツンがかわいかったなぁ
こんな可愛い娘が過酷なスパイとして身を投じてくるのもすごいし、ちゃんと最期を理解して毒薬飲もうってする覚悟が見事ですが
とめられてましたねぇ自己投影してるからほんとよかったよかった
 
目的を達成したのは別動隊のでスパイグループだったのか突然に救出されてた貴人が逃亡するシーンがありましたが
結局彼らはいわゆるあて馬だったんだろうか
そこいらが気にはなりましたが・・・スパイので非情さっていうことでもあったんでしょうね
 
2021年製作、中国映画(日本公開作品)
チャン・イーモウ監督作品
出演:チャン・イー、ユー・ホーウェイ、チン・ハイルー、リウ・ハオツン、チュー・ヤーウェン
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