MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

さすらいのボンボンキャンディ

2023-06-11 20:08:30 | 邦画
日本映画専門チャンネルでのピンク映画企画プログラムの“おとなの桃色シネマ白書”の記事では、ここのブログでもそれなりの作品を見させてもらってるピンク映画監督って言いきってしまってもいいサトウトシキさんが延江浩さん原作の『7カラーズ』の映画化の企画・監督した作品
 
ピンク映画が激滅してる今日、最近ではOVとか一般映画にも手を出しており
今作もそんな一般作品ではあるものの一応ベッドシーンがあるからでしょうかR−15作品の指定場合受けておりますがエロ映画ではありません
 
主婦であり34歳になる仁絵は旦那が海外に長期出張中であり、何をするでもなく街に出て昼間から1人手酌で酒を煽る日々を送っていて
電車の車掌をしている家庭持ちの48歳マサルと出会い、そのまま意気投合して肉体関係を持ち、それが心地良かったのか逢瀬を重ねていく内にそこは自由人の仁絵ですから
2人の間というかマサルの心の中にはいつのまにか溝が生まれていき・・・

旦那が海外に出張中に妻子ある男性と不倫するだけの話かなって見てると、映画は完全なる仁絵視点で彼女の孤独で退屈な心模様が語られていきます。
偶然出会ったマサルと交わる事で、自分自身の心の隙間が埋められた事で
去っていったマサルに執着しつつも
隙間風吹く心を満たして行こうとゆきずりの男と体を重ねるが、マサルのように仁絵は満たされることもなく・・・

そんな自堕落な仁絵ですが自分の心を満たすためだっていうことで
ごく普通の既婚者が持つ罪悪感といったようなものは映画から読み取ることは見えなくて
ただただ自分の心の中の隙間風をふせぐ行為でしかないように見えるから不思議な映画だった
だって最後に旦那が帰ってきてもこれまた今まで通りの彼女であって
旦那が帰ってきたって言うような高揚感というか満足感もなく
このまままた街で酒と男を求めて彷徨うんだろうなぁ
って思わされるだけ
 
そんな仁絵を演じておられるのは影山祐子という女優さん
男の間を行ったり来たりする様は醜くもあり美しくもあり、実に官能的だったが
彼女を一応「激怒」という作品で見てるはずなんですがほとんど記憶に残っていませんが
このファファ感で映画の中で漂う演技が実に魅力的であったなぁ
今後忘れずに記憶に留めておこう

"マサル"ではなく仁絵が蝶のように止まっては去り止まっては去っていく男のたちにサトウトシキ監督との昔からのつながりってことで吉岡睦雄さんとか伊藤洋三郎さんとか笠松洋助さんとかがゲストでちょい出演されていたんですね
肉体的にはヒロインと絡まんものの飯島大介さんも出演されてたし
ほとんどご祝儀出演だったんでしょうね、皆さん

2022年製作、日本映画、「さすらいのボンボンキャンディ」製作委員会作品
サトウトシキ企画・監督作品
出演:影山祐子、原田喧太、雅マサキ、足立智充、嶺豪一、笠松洋助、吉岡睦雄、上ノ宮良二、飯島大介、辻しのぶ、伊藤洋三郎
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

少林寺 復讐の飛龍拳

2023-06-11 05:05:30 | アジア映画
いや、やっぱ中国映画は水たまりとか雨滴とかのなかで人を走らせ、カンフーアクションさせてくれるから、衣装から飛び散ったり人跡で跳ねる水飛沫のスローモーで見せる雫をキッカリと魅せてくれるよねぇ
もうオープニングでこの映画に魅せられた私だったものの
 
なんだろう既視感いっぱいで、そうですよねここのブログでも「少林寺 木人列伝」、「南少林 詠春拳誕生」、「少林寺 怒りの金剛拳」、「少林寺 無敵の鉄線拳」そして「少林寺 無敵の鉄線拳」と枚挙にいとまがないくらい記事アップしてますし
でもみんな2020年以降製作の作品ですが
この作品なんかの続編かって見てたけど
クライマックスあたりで単品作品であるのと確信しましたが
ってことで最初映像で惹きつけられる、途中やばいこれって続編かも?
そんな気持ちで落ち着かなく見てきましたが、見終わって調べたら2019年に製作されてた作品を彩プロさんが今頃発掘してきた作品だったのね
 
まぁしょうがないよね朝廷の暗衛、血滴子が暗躍する映画
そんな暗殺集団を率いるのは清を倒して明を復興させようって野望の組織、紅花会の陳総舵主が殺された。副総舵主の白眉が殺したのだ。総舵主になるには紅花会の令牌が必要だが、それは陳総舵主の義理の息子、方世玉が持っているのだった
 
ってことで基本はこの令牌の争奪の攻防戦ですから
白眉からの追っ手を撒きつつ、敵討ちの機会をうかがう方世玉。ちょうどその頃
乾隆帝がお忍びで妓楼の万花楼を訪れるという情報が入ったために皇帝暗殺のため、方世玉は必ず万花楼にあらわれる、そう予測した白眉は血滴子に扮し、蘇長官を脅して万花楼を包囲させる。思った通り、方世玉が姿をあらわした。
 
多勢に無勢、襲われた方世玉は居合わせた蘇長官の娘、蘇淼淼を人質に取り、万花楼を脱出した
誘拐された蘇淼淼がこの人ワン・インイン
かなりの美人さん、
 
実は方世玉には幼なじみの恋人
がいるものの、なんと長官の女と故意に落ちちゃってってことでこちらはユー・シンイェンさん
二人の女性に慕われるっていうラブロマンスもあるカンフー映画でしたねぇ
 
1発しか撃てないはずの二丁拳銃のおっさんまで登場してくるがクライマックスではリロードなしで数発撃ち続けて最後は弾が切れて命落としてましたが
武器も使わず拳法だけで最終的に白眉を倒してめでたしめでたしではあるものの
そんなこんなで幼なじみも死んで
好きな彼女と一緒に長官の家をおとずれて“お父さん”って言うオチでしたねぇ
 
主役の人は子役だった人だったようですね
アクションはそれなりに身体動いてましたが演技がどうにも一本調子でしたが・・・
 
2019年製作、中国映画(日本未公開作品)
リー・リーミン脚本・監督作品
出演:シェー・ミャオ、ワン・シェンリ、ワン・インイン、ユー・シンイェン、ガブリエル・ウォン、チャン・チュンジョン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする