いつだかわかんないけどもチャンネルNECOで拾っておいたこの作品
どうやら小林旭の全8話作られた「黒い賭博師」シリーズの第5弾のようですね
サブにも何にも「黒い賭博師」ってついてきませんが
主人公のさすらいのギャンブラーの役名が氷室浩次と言うことと
今作では相手のイカサマを見破ったのが原因で逆恨みを買った氷室浩次が、目の前で恋人の利子を殺されその一周忌に利子の故郷に墓参りにやって来るところからお話が始まる
この恋人あっという間に殺されてセリフも全くありませんが日活映画デビュー二作目の太田雅子さん
そう梶芽衣子さんの映画出演二作目の作品だったようですが遠目の俯瞰で撮ってるから太田雅子でなくてもだれでもよかったような気もするけど
タブロイド誌での梶芽衣子さんの自叙伝によるとデビュー時のはギャラはどんな役でも一本十万円だったそうですから
これで十万なら文句なしですよね

どこかの港町の寂れたレストハウス、見晴らしのよい土地を巡って玉川伊佐男演じる土地のヤクザの親分延岡と政治家清水将夫とがこのレストハウスを狙っており
行きがかり上名乗るわけにもいかない氷室は、自分を殺しにきた川治民夫演じる政と一緒にレストハウスを守ると言う
ちょっと見長谷川神の『沓掛時次郎』をモチーフにしていろんな過去作品を色々拝借して一本の作品にしていたような気がする既視感だらけの映画だったかな
まぁあれだよねクライマックスではなぜかヤクザどもが洞窟の中で銃を撃ちまくって洞窟崩して水死しちゃいその葬儀に“おめでとうございます”って先代の三平さんが
って言うブラックなジョークで締めくくっているような
このシリーズ作品単発で何本か見ている気がするがよく覚えていませんが
旭のこれの前シリーズだった「渡り鳥」シリーズでのエースのジョー的な存在として川治民夫さんを配していたんだろうが
やっぱりジョーさんのようには機能してないのがいかにも残念で仕方ない
決して川治民夫さんが悪いわけでなくエースのジョーが偉大すぎてしまったせいでもあるんですよね
そう言う意味では宍戸錠さんのキャラをだれも超えられないって言うことなんでしょうね
頑張ってるだけで川地民夫さんがかわいそう
氷室浩次は悪魔の左手ギャンブラーっていうっことなんですが劇中旭さんの弾き語りシーンがあるんですが右利きでのギター演奏でしたねぇ
1965年製作、日本映画、日活作品
井田探監督作品
出演: 小林旭、川地民夫、伊藤るり子、上月左知子、玉川伊佐男、高品格、玉村駿太郎、野呂圭介、高橋明、太田雅子、立川博、バーブ佐竹、三界りえ子、清水将夫、林家三平、大泉滉、佐野浅夫