MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

空のない世界から

2023-06-27 20:08:36 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画と、監督が顔面最凶小沢兄弟の弟さんである
もうわたしにはあまりにも馴染みすぎてる弟さんの方の小沢和義さんが
普段慣れ親しんでる反社の世界観とは真逆な市井の人を活写した作品
それもテーマとしては”無戸籍者“を扱った、ある意味社会派的なドラマを作られたみたい
 
ある意味本筋には全く絡んでこないチョイ役に実兄である最凶顔面小沢兄貴と
今や任侠ドラマを1人で背負って立っておられる感の強い本宮泰風さんを使われているっていうのに興味惹かれての視聴でした
何せ本宮さんはメガネ制服警察官でしたもんね
っていうことで暗く重たい作品ではあるんですが悪人は1人も出てこない映画
 
私個人的には20年くらい前までのハロプロアイドル世界に多少ハマっていたこともあるのですが
現状AKBを代表とする電気街アイドルたちから現在の坂道グループにいたるアイドル群には全く疎くなってて
主演の兒玉遥っていう女の子がなんとHKTの一期生だなんて
本編に付録としてついてきた舞台挨拶の特典映像を見るまで全く知りませんでした
で一応調べてみたらなんと北海道文化放送でローカル連続ドラマとして作られた「日本統一 北海道編」にも出演されていたんですね
 
全然気づきもしませんでしたねぇ、更に本宮さんと窪塚さんとはそのシリーズでは一つ画面の中に納まった形でも共演されてるいたんですね
いろんなとこで役者さんは繋がっているんですね
 
DV旦那の暴力から逃れて臨月のまま夫から避難を求めたとある町のラブホ
そこに助けられて無事子供を産んでそのまま隠れるようにそこにすみついて6年
生まれた娘は就学を迎える6歳になるものの
夫に居所わかるとヤバいってことで出生届けも出してなくここまでラブに住みついてしまった主人公の
 
ラブホのマネージャーの窪塚さんはLGBTのGのお方
ベトナムからの多分違法就業の留学生に支えられ
そして無戸籍でも就学できるっていう裏技を教えてくれる元公務員の立ちんぼ佐藤江梨子さん
更に近所のスーパーのパートのおばちゃんの根岸季衣さんたちに援助されて
娘の戸籍回復とDV夫と対峙する決意に至るまでの主人公の心の動きを丁寧に描いてる作品でした
 
ここいらの女性心理の動きはやっぱり女性脚本家のシノプシスですよね
それを暖かく受け入れてくれる主人公の周りの人たち
みんないい人ばっかで
一応そんな人間関係を暖かく細やかに演出できる小沢弟さんの監督としての力量が凄かった
小沢さんの監督作は任侠ドラマでしか見たことなかったから余計和義さんの引き出しの多さを知ってビックリな作品でした。
 
最初はわかんなかったんですが、後半になると衣装の関係からですが兒玉遥さんて
わりかし巨乳の範疇に入るお方だったようですね
そういう意味では目の保養にもなった作品。でこう言った演出も小沢さんのプランでしょうかねぇ
64分しか尺がないんで簡単に見られる作品
 
2022年製作、日本映画、ライツキューブ作品
梶原阿貴脚本、小沢和義監督作品
出演:兒玉遥、つむぎ、佐藤江梨子、上村侑、根岸季衣、本宮泰風、小沢仁志、窪塚俊介  
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ザ・レイク

2023-06-27 05:05:13 | アジア映画
なんとタイ産の怪獣映画
ったら先月も「リザード」って言うタイ産の巨大蜥蜴のモンスターパニック映画見ましたやん
であちらは単純にモンスターパニック映画でしたけど
 
こちらの作品は製作的には「リザード」より以前に作られているんですが
どこかいわゆるモンスターパニック映画とは一線を画しているような作品でして・・・
そうなんですよなんか宗教っぽかったり、姉弟とか親子愛が、そう怪獣側にもそんな家族愛みたいな感応があったり
さらに・・・
 
ってことで、デカいタマゴを拾った少女が失踪し、その姉と兄の姉弟が少女の消息を必死で探す一方で、湖から巨大な怪物がいきなり出現!
もうオープニングから怪獣映画のセオリー無視で怪獣が出現して人々を噛み殺しまくる、そう水海で噛まれたのは少女の妹を探す兄なんですが
この人噛まれて口が利けなくなったら怪獣と感応して見せるんですよね
 
一方怪獣は怪獣で人々を噛み殺しつち近隣の街を恐怖のどん底に突き落とす
警察も出てくるものの一般の怪獣映画と違って銃で撃退するわけでもなく・・・
さらにもう1人刑事さんが登場してなんと停学になったJKの娘連れて怪獣との捜査にあたって卵の少女を救出するものの、その少女を庇ってか?刑事の娘は怪獣に命を奪われてしまい・・・
 
一応怪獣騒動がおさまるもののなんと警察の発表は嗤うしかないんですが
そして平穏になって5年後
意外っても見てるこっちにはなんとなくわかったようなわからないような宗教的な結末を示唆して映画は終わるんですね
 
そんな怪獣映画の人間ドラマ部分では先にも書きましたが
喧嘩ばかりしてた父娘が娘の危機に際して命がけで守る父の姿と娘の仇を撃とうと職を辞して怪獣を探し回るとか
姉妹のため人々のため命を捨てて怪獣と感応してしまう男とか
怪獣たちが暴れまくったのは卵を守るためだったって言うように
人間もう怪獣もなんと家族愛がテーマとして一本の芯として貫かれていた作品だったんですね
 
まさかこれほどベタでもそれはそれでアリ?の作品だったようですが
とはいえ、モンスターパニック映画としてはCGとVFXがしっかりと出来てるなって思ったらエンドクレジットでは中国の映画会社名がクレジットされてて
あの研究者たちの男女そういや中国語だったんだ
タイ映画にまで中国資本が入る現状を見せつけられた気がする
 
2021年製作、タイ映画(日本未公開作品)
リー・トーンカム脚本・編集・監督作品
出演:ティラパット・サジャクン、スシャー・マーナイン、スパンサ・ウェドカマ、ビタヤ・パンスリンガム、タナチャット・トゥンヤチャット
コメント (2)
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