MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

静かなるドン第三章

2023-11-25 20:08:16 | 邦画
もう11月も25日になってしまい今年もなんだかんだと後一月と一週間でおしまい
今年はもう10月中旬くらいまで真夏でして
このまま日本は四季がなくなり、夏だけの国になってしまうんじゃないかっておもっていましたが
今日はなんともう真冬、ダウン着てレンタル店にいっていつものライツキューブ作品を
ってことで全4作品で二篇づつ劇場公開してるためにカテゴリーは一応邦画扱いですが
これはどう見てもVシネマでしかないんですが
って今作70分以上の尺を取っていたんですね
 
鬼州組四代目が前作「静かなるドン第2章」で近藤静也と渡りあってる最中に血を吐いて死んだのち、妻の坂本龍子姐が五代目代行として鬼州組を束ねることになり
四代目の葬儀に臨席した静也は自分の代わりに鬼州組の若頭に拉致されてことから
龍子に対して親子盃を提案して自分は子になると言い出す
その結果鬼州組は吸収合併しちゃえって空気が幹部の大半を占め
新鮮組はもはや肱方や生倉を中心にして静也へ反旗を翻しての内部分裂状態に・・・
 
両組織の喧騒と画策を他所に龍子と静也はお互いの交流を深めて本心を語り合うっていうことでなんと第三章からは山口健人監督のオリジナルストーリーとなっているんですね
最終的に龍子は鬼州組の幹部に始末されその濡れ衣を着せられる羽目になった静也
新鮮組からも造反が出て第四章の大団円につながっていくわけですか
静也の恋の行方も気になるところです。
 
2023年製作、日本映画、「静かなるドン」製作委員会作品
本宮泰風総合プロデュース・出演、山口健人脚本・監督作品
出演:伊藤健太郎、筧美和子、深水元基、三宅弘城、坪倉由幸、内田慈、朝井大智、小西貴大、藤井陽人、今野杏南、宮崎吐夢、金橋良樹、兒玉宣勝、斉藤天鼓、中村公隆、本田広登、寺島進(写真のみ)、筒井真理子
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シン・ウルトラマン

2023-11-25 05:05:16 | 邦画
今月のレンタル作品が枯渇してきておりまして
ってことでとうとういわゆるTVでもほとんどまともに見たこと、ましてやそのTVヴァージョンの映画版も見たことない私ですが
この作品にまで手を伸ばすことに・・・
まぁこのブログでの企画でもある日本映画を積極的に見ていこうっていうのにも合致しますしいいかな?
 
さて実際にはTV特撮番組としては見てはいないものの“ウルトラマン”に変身したら地球上では3分間しかウルトラマンとして存在できないっていうのが前提条件としてあり、その3分間で怪獣と戦ってって
戦う前にスペシウム光線だやっつけちゃえば一番簡単だって思ってるような人でしたが
庵野秀明さんが”シン“として創作されたウルトラマンは3分間って言う縛りが 無くなっているのね
そして今や怪獣も“禍威獣(カイジュウ)”と改名されててウルトラマンが所属してるのはその禍威獣が出現し被害が発生しているのはこの地球上では日本だけであるために
日本政府は”禍威獣特設対策室(略称:禍特対(カトクタイ)“を設立しておりそこの隊員達を中心に描かれる作品に変わっていた
 
この映画では禍威獣はオリジナルの“ウルトラマン”へのオマージュでしかなく
なんと宇宙人が地球に攻めて来ると言ったとこが”シン“なんなんだろうな
最初はへんな姿で地球言語全てを操る”ザラブ“という外星人
巧みな言語力で政府に近づき地球征服を企むもウルトラマンに・・・
次に現れるのはウルトラマン以前から地球に情報収集にきておりウルトラマンと同じおっきくなるシステムであるベーターシステムを操りこれまた人間と同じ姿形をした外星人であり目的はこれも地球征服であったが
ウルトラマンと戦うもののベーターシステムを置いて早々に退散してしまう
 
まぁ長澤まさみさんをミニチュアの中を歩かせたり
怪獣とかウルトラマンは相変わら着ぐるみだし、禍威獣は造形とアニマトロニクスで動かしたり
更にCGとVFXと新旧の特撮技術を融合させて作っていたようですね
さすがそこいらのこだわりに関しては製作委員会の幹事会社である円谷プロダクションですよね
ってことでタイトルにわざわざ「空想特撮映画」ってつけてるとこが旧ファンには泣かせどこでしたかな
後ライツキューブ作品でよく見る島津健太郎さんと國本鍾建さんが自衛隊員として出演されてたのは見逃してませんでしたよ
 
2022年製作、日本映画、「シン・ウルトラマン」製作委員会(幹事会社円谷プロダクション)、東宝配給
安野秀明監修・脚本作品、樋口真嗣監督作品
出演:斎藤工、長澤まさみ、有岡大貴、 早見あかり、嶋田久作、 岩松了、堀内正美、益岡徹、山本耕史、 竹野内豊、高橋一生(声のみ)、山寺宏一(声のみ)、田中哲司、西島秀俊
コメント (2)
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濃厚不倫 とられた女

2023-11-24 20:08:07 | ピンク映画
日本映画専門チャンネルの企画プログラム“おとなの桃色シネマ白書”の今月OAz分の残りの一本です。
早逝された林由美香さんが出演されていたんですねほんとAV女優さんでありながらも実に芸達者な女優さんとしてのピンク映画業界にも貢献されておられた女優さんでしたが
今作ではこなつさんという新人女優さんが主演のが映画ではありますが
林由美香さんの演技力が際立ってたかなって言う作品
 
っていうかこの作品実はピンク映画でありながら女性目線で描かれた女性映画だったっていてもいい作品
結婚を控えた田村と祥子だったが、友達の美佳からマリッジブルーと言われてしまうが、何故か田村との結婚に意味のわからないためらいを感じていた祥子
美佳と訪れたレストランのオーナー工藤と昨日役所の婚姻届用紙を取りに行ったときに離婚届書類をもらいにきた工藤えおおぼえていたのだった
 
レストランから帰宅して婚姻届を見てったときに不意に婚姻届を破り祥子は衝動的に工藤のレストランを訪れてそのまま関係を持ってしまう
一方工藤は自分のこと妻が結婚したときに友人吉田と関係を持ったことを蟠っており
ムスコも二人もいるのに家にはあまり帰らずにリコンえお考えている毎日に祥子が飛び込んできたってわけ
 
過去にあった吉田と工藤の妻、祥子刀剣工藤、そして祥子から振られた吉田は祥子の友達美佳と関係を持つと言う
複雑に絡み合った三組の男女に心の綾を紡ぎ出した作品だった
やっぱ女心は女でなければ書けないと言うことか
実に複雑な女のが心模様を描いた西田直子の脚本をさらっと映像化して見せる女池充の手腕が光るっていうか
ピンク映画としては一応三人脱がしてはいるものの濡れ場としてピンク映画の機能は果たしていない
 
切り口の違う記事はコチラ
 
2004年製作、日本ピンク映画、国映作品、新東宝配給
西田直子脚本、女池充監督作品
出演:こなつ、林由美香、佐野和広、藍山みなみ、福島拓哉、那波隆史、吉岡睦雄、今岡信治、石川KIN
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映画刀剣乱舞-黎明-

2023-11-24 05:00:28 | 邦画
一応、私はゲームをしないし、漫画もアニメも見ないのですが
ある意味色々情報を取り入れて映画に関しては遅れないようにと努力はしているつつもりですしいろんな作品を見てきてますが
この「刀剣乱舞」もゲームから派生して舞台になって、所謂2.5次元女子に受け入れられてもう完全に舞台劇として定着した感のある「刀剣乱舞」も
前作「映画刀剣乱舞 -継承-」も映画ということで、しっかりと視聴してますから
その第二弾としてはやっぱ見るでしょう
 
歴史を改竄するために暗躍する歴史修正主義者たちのタイムリープに合わせてそれを阻止するために2205年の日本から派遣される刀剣男士たちとの戦いをほぼ全編剣戟アクションで構成されてる映画
 
今作は源頼光とその家臣である四天王の955年の大江山酒呑童子退治から派生して
いわゆる酒呑童子が時空を逃げてそれを追っかけて行方不明になった山姥切国広を探し三日月宗近が現代っても2012年の東京に現れるというお話
あれ四天王に一人足りないって思ったら渡辺綱は先に旅坊主に化けて毒酒を振る舞っていたのね
っていうか頼光さんは暗くて判別しにくかったけどあのお顔は津田寛治さんだったなぁ
でこれがいわゆる山窩の人々であったため酒呑童子が怒りを込めて逃げて現代日本に仇名すって言うお話に転換されて
 
2012年の東京で刀剣男士たちが現代の仮ご主人様に寄り添ってということで
現代日本の町をあの格好で闊歩するっていう違和感っていうかギャップも見どころになってるのかな
一応この連中は舞台で鍛えているから殺陣も演技もお若い役者さんたちでそれなりに見せてくれてる作品
まぁ前作見たときにこれってやっぱ視聴ターゲットを女子に絞ってるからなぁって思いがあって映画としてヒロイン不足を感じていたものの
 
今作では秋田汐梨って言う女優さんを三日月宗近の仮主人に抜擢されてて、更にもうお一人へし切長谷部の仮主人として柳美稀という衣装によって嫌に胸がでっかく見える女優さんを起用されて
女っ気も映画としては十分な機能を果たしていたかな
 
クライマックスでの大チャンバラは大量のボランティアエキストラを導入して
あの渋谷スクランブル交差点を寸分違わずに再現してる足利スクランブルシティスタジオで撮影されたのね
結構ここの費用高いんだよね
っていうかいわゆるまわりの建物はCG合成なんですが2012年って言う設定のために渋谷駅前に玉電の車両まで置いてあったり
これは私には記憶が曖昧なんですがTSUTAYAさんが入ってるビルの壁面にビジョンがなかったなぁ
 
まぁ2時間弱それなりに楽しめた作品でした
 
2022年製作、日本映画、「映画刀剣乱舞」製作委員会作品、東宝配給
耶雲哉治監督作品
出演:鈴木拡樹、荒牧慶彦、和田雅成、梅津瑞樹、佐藤たかみち、山本涼介、定本楓馬、本田礼生、小西詠斗、玉城裕規、秋田汐梨、柳美稀、飛永翼、堀内正美、竹財輝之助、中山咲月、津田寛治、柄本明
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七人の挑戦者

2023-11-23 20:08:55 | 邦画
日本映画のタイトルでは”七人“っていうのはヒット作の象徴のように使われてきてまして
ってことでこの作品三年ぶりに手の怪我を治してこの街に帰ってきたミュージシャンの二谷英明が新しいバンドを作るために後6人のメンバー集めで視聴者を掴むって言う王道のジャズアクションドラマ
 
なんと石原裕次郎ではなく水の江滝子さんが製作、熊井啓が脚本を書いた1961年の作品
古き良きプログラムピクチャーの各社の未パッケージ化作品をパッケージ化してリリースしてくれてるベストフィールドから「二谷英明 銀幕の世界 Vol.1」というDVDを中古店で見つけて購入してきて視聴した作品
癖のある七人のジャズバンドメンバーにもそれぞれドラマをしっかりとバックボーンを明確にしており
その中で小高雄二さんが準主役級のドラマを持たせて物語の幅を広げ
さらに二谷の三年前から続いてる土地のヤクザとの揉め事そのメインプロットとして
持ちらにはアクション映画としての面白さと映画としての派手さをしっかりとみせてくれており
小高雄二さんのサイドストーリーに楽団メンバーたちの絆の強さをきっちり表現してくる熊井啓の作劇も素晴らしい
 
ある意味隠れた傑作作品だったって言ってもいいような作品だった
DVDに付録としてついていたプロフによると和泉雅子さんのデビュー作品だったそうで
なんと当時13歳で杉山俊夫演じる大学生の恋人役という設定
まさかの13歳に見えないっていうのは映画マジックなんだろうな
 
1961年製作、日本映画、日活作品
松尾昭典監督作品
出演:二谷英明、葉山良二、小高雄二、吉行和子、沢本忠雄、杉山俊夫、小沢昭一、桂小金治、近藤宏、神山繁、木浦佑三、梅野泰靖、武藤章生、江幡高志、内田良平、沢たまき、宮崎準、和泉雅子、野呂圭介、小野良、玉村駿太郎、神戸飄介、長弘、木島一郎、野村隆、近江大介、神山勝伊豆見雄、今村弘玉井謙介
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テノール!人生はハーモニー

2023-11-23 05:05:27 | 洋画
やっぱ洋画はクライマックスに向けて漸層的に感動へ導くプロットが実に上手やねぇ
ちゃんと感動で自然とその感動の高揚感への持ってき方がうまい
これじゃ涙腺の弱いお方は目から雫が・・・
 
ラップとオペラの融合を図ったある意味現代のフランスっていうか
階級社会をまるで絵に書いたような風刺も効いたエスプリっていう映画だったかな
いわゆる下層階級の若者たちが自分たちの住む町や家族仲間を守るためにシマ争い
兄は地下格闘技のチャンプとしてシマと身内を守っている
そんな兄の庇護の下で弟は兄からの資金援助で大学で会計学の勉強をしつつ
他所のシマと得意のラップバトルでこれまたシマの名誉をかけて争ってる
 
そんな下層階級でラップとバイトと会計学を学んでるアントワーヌ
このアントワーヌを演じてるMB14はタレント発掘番組出身の現役ラッパーさんだそうで
劇中の“2パック”のラッパーさんだそうで
一応劇中のオペラの歌唱は吹き替えではなくて全部彼自身だとか・・・
オペラはある意味上流階級でラップは下層階級の音楽ってことではないのだけども
この映画での構図ではそんな位置づけで映画を進行させてくるし、
そんなスシバイトの子のちょっとしたこれまた階級社会が蔓延ってるちょっとした争いで揶揄的に披露したオペラの歌唱を聞いちゃった先生が
 
彼を自分のスクール生にスカウトしてオペラ歌手として育てる作品って言って仕舞えば話は簡単なんだけどそれじゃ感動を呼ぶような映画にはならない
上流階級の音楽を下層階級のラッパーが歌いあげる快進撃であるには違いない作品なんだけど
ちゃんと劇中に上流階級の女生徒の誕生パーティにオペラデュエットに呼ばれた彼が電話で椅子に座ってたらその女の子の母親に”そこは人間が座る椅子なの“って直言されるシーンとかかなりキツイのをさりげなく入れこんだりと
階級社会の隠然たる差別意識までをも入れ込んでくるんですね
 
だから主人公は自身で葛藤しオペラを選ぶわけだし
それを兄貴以下みんなが応援に駆けつけるという感動をクライマックスに持ってくるということで、ある意味厳然とある階級社会の構造に一石を投じた作品だと見るのはあまりにも穿ちすぎた見方なのだろうか
 
2022年製作、フランス映画
クロード・ジディ・ジュニア共同脚本・監督作品
出演:ミシェル・ラロック、MB14、ギヨーム・デュエーム、ロベルト・アラーニャ、マエバ・エル・アロウシ、サミール・デカザ、マリー・オペール、ルイ・ド・ラビ二エール、ステファン・デバク
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TOKYO MER

2023-11-22 20:08:10 | TVドラマ
これはいつも言ってることですが私はほとんど日本のTVドラマは見ない人です
が、一応劇場版とかが作られると関連情報の収集とか一応のキャラクターの設定は人物相関を知るためにDVDスルーされてる作品はまとめて見ることがあります
 
この作品も日本映画を積極的に見ていこうという企画の下で「劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~」というTBSの日曜劇場の1921年7〜9月にOAされた連続ドラマの劇場版でして、その公開前のプロモーションとして作られたSPドラマ映画を見るまえに一応予習として映画での人物相関遠補完するためもあって一応見ておいたんですが
 
さらにここきてレンタルし作品が目詰まりしてきてたっていうのもあって
丁度いいからある意味時間潰しっていうのもあって
ドラマ版「TOKYO MER」の6本をレンタルしてきて
全11話、563分を1日半で完走させてもらいました
色々劇場版とかでちょっとわかりづらかった渡辺真起子さんとかの立ち位置が完全に理解できましたし
劇場版出主人公の妹が死んだってことがわかってるもののその経緯とかがちゃんと理解できたのがある意味良かったかな
 
単に事故現場や事件現場で敢えて火中の栗を拾うように率先して現場に単身乗り込んでいく主人公の生き方っていうのも理解できなしたし
元々ドラマとしても単純に今言ったような単細胞的に自己犠牲的に火中に飛び込んで人命を救うって言う単純なドラマ構成ではなく
 
その人名を救うって言う本来の目的の遂行を見せるのがコンセプトではあるんだけどそれだけではドラマって言う本質の葛藤って言う部分がないために
この作品は対立のドラマだったのね
 
まずは主人公と医師免許を持った技術官僚との対立
現場での医師とレスキューとか機動隊との対立構造はドラマのが基本中の基本ですが
この作品にはそれに政治対立の抗争がそう国と東京都
そして女として初総理を目標にしての厚労大臣と都知事との対立
ソサンネタバレごめんで言わせてもらうなら過去に人命救助したものされたもののとのテロって言う一つの事例としての対立
 
そんな諸々のがプロットに加えて事故っていうのがいわゆる集中豪雨による崩落事故だったり中央道のがトンネル崩落とかわれわれの現実世界で身近で起きた様々な事故を元にしてたりと
見てるこっち側にもなんとなく実感できる事故現場とかを設定してて
見るものをあきさせない作劇だったようですね
最初っから劇場版作るって言うことが決まったのかな
ラストシーンは「TOKYO MER~隅田川ミッション~」につながる形で終わってるんですね
 
製作が休止してる間に鈴木亮平さんと仲里依紗さんは復縁されていたんですね
そんな兆しはドラマでは展開されていなかったのにね
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コンパートメントNo.6

2023-11-22 05:05:56 | 洋画
なんかここきてブログ内で日本映画が渋滞してる中での洋画です
それも珍しいフィンランド映画
そして全く派手さのない物静かに映画が流れていくだけの作品でしたねぇ
いわゆる盛り上がりのない作品なんだけど見終わってとても優しい気持ちにさせてくれる作品
たまに観るとこう言った作品もいいよねって言う感じるから映画ってある意味不思議な力を持ってるものだって知らしめられる

時は90年代、映画の舞台はロシア未だ携帯電話もない時代
フィンランドからの大学院留学生ラウラは恋人の担当考古学の先生っても女子教授と、
冬休みを利用して地球最北端駅であるムルマンスクにある”ペトログリフ(岩面彫刻)“を見に行く予定だったが、恋人にドタキャンされ、1人で旅立つことに・・・
これがタイトルになってる寝台列車のコンパートメントいわゆる個室寝台6号客室だツインな訳
ドタキャンとはいえ払戻ししたのか
個室に乗り合わせたのは、ロシア人の炭鉱労働者リョーハという野卑で無教養かつ不躾な奴だった
ラウラは彼の不躾な言動や態度にうんざりして個室には極力いないようにしてるんですが
やっぱ長距離列車ドタキャンなんと目的地までは三日の行程
 
途中駅では何時間も、さらに一晩停車していくわけで
途中でモスクワに帰ろうと恋人に電話するもののなぜかけんもほろろに扱われ
恋人は自分を捨てる気である事を知り
ラウラは再び”ペトログリフ“を見ることだ心の中絆を癒そうとするのだが
そんなこんなで一個室日活入れられた見知らぬ2人は、長旅を続ける中でお互いに少しずつ打ち解けで行くのであった
でもゆきずりの二人ですからキスまで

まぁ映画自体先に書いた通り静かに進行していくのでこちらもちょちょっとオチそうになるんですが
ムルマンスクのが町での後半がそれなりにっていうのも冬だ雪に覆われているためにペトログリフは冬季お休みでみちも通行止めってことでラウラはせっかくきたのに目的も果たせずに帰るのもアレなんで
ラウラはリョーハが雇われた炭鉱に赴き彼に話して行きにつよい車を鉱山から調達してもらい
なんと彼にペトログリフまで連れてってもらうことに
したがって近衛二人はさらに心が縮まって赴く有様が実に心憎い演出であったかな
ってのもペトログリフ日活到着してもこちらの観客には一切ペトログリフが具体的にどんなものかを見せてくれない
ペトログリフを満喫?するラウラ、そんなラウラを見てるリョーハ
出会いは最悪なものだったとしても旅を続けていく中で、お互いの不足してる部分をしっかりと認識して変化していっこた二人
実に奥深い映画だったと言える

2021年製作、フィンランド・ロシア・エストニア・ドイツ合作映画
ユホ・クオスマネン脚本・監督作品
出演:セイディ・ハーラ、ユーリー・ボリソフ、ディナーラ・ドルカーロワ、ユリア・アウグ、リディア・コスティナトミ・アラタロ
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銀河鉄道の父

2023-11-21 20:08:03 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品
日本映画の悪いところであると私が完全に思い込んでる
そう最初っから観客を泣かせる為に作られた作品だって言うこと
これがっていうか観客を最後に泣かせるのがいい映画だとは思いますよ、あえて自分も泣かされたって言うような映画がいくつかありましたが・・・

それは否定しませんが、それは私自身が主人公や作品に自己投影した果てに泣かされたわけでして
この作品は極端に言わせてもらうなら原作ありきですから
企画段階でこいつはお客さんを泣かせる作品に作れるって言う勝算で企画されて脚本段階からそう言う方向性でって言う作品だと思う
製作幹事会社が木下工務店さんですからねぇ
 
なんで今更宮沢賢治なんだって言う疑問は上記の私の個人的な解釈が全てだと思うものの
一応原作も直木賞受賞作ではありますから
それなりに調べられて書かれたとは思いますが
所詮綺麗事で賢治の一生を家族
特に父親の目を通して描いてる作品
 
息子長男の誕生で喜ぶオープニングでの父親の夜汽車で盛岡に向かうシーンと
賢治が肺結核で死んだのちになんとか売れない作家だった賢治を世に出した父親の血と汗の結晶である宮沢賢治全集の上梓からこの映画のタイトルにつながる『銀河鉄道の夜』を読む父親のイメージの夜汽車と一応映画的にはシンメトリーになっているんですね
 
っていうか私自身国文学部修士課程修了者で教職に就いていた身として
さらに職場での研修出張としても盛岡に行かせてもらった過去もあって
賢治に啄木は色々と勉強させてもらいました
そんなん中で賢治に関しては実妹トキとの関係があまりにこの作品ではあっさりと
賢治の物書きの原動力っていうように表現されていましたが
これは多くの研究者も認めていることですが
トキに対する賢治の愛は実妹に対するものではなかったてこと
 
そう男が女に対して抱く愛情だったってことがこの映画では欠落しており
綺麗事で描かれていたのがなんとも
まぁ原作読んでませんからそんな描写になったのは映画だけなのか原作にはあったんか無かったんかは知りませんが
賢治が書いたもの全てはトキに対してのもので
映画でも一応トキの死後なにも書けなくなってる賢治は見せてくれてましたが
 
まぁ賢治の短い一生を父親の目で描いたるためってことで、私がここまで書いた事は父親の目には見えてなかったってことで済ませてしまえますからねぇ
まぁ役所広司さんに菅田将暉さんて言うことでお客さんを呼べる作品ではありましたし
二人の特に役所さんの演技の安定ぶりが見事としか言いようがなかった
 
2022製作、日本映画、映画「銀河鉄道の父」製作委員会作品、キノフィルム配給
成島出監督作品
出演:役所広司、菅田将暉、森七菜、豊田裕大、坂井真紀、 池谷のぶえ、永澤静香、増岡徹、田中泯
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大名倒産

2023-11-21 05:05:55 | 邦画
日本映画を積極的に見て行こうという企画で視聴した作品
私もある程度の年齢を重ねてきてるので、ある人からスカパー加入してるって言ったら、真先に”時代劇専門チャンネル“ですかって聞かれた
しかし、残念!!加入はしてません
日本映画をそしてエロチック作品を見るって事で”東映チャンネル“”日本映画専門チャンネル“”衛星劇場“そして”チャンネルNECO“の4チャンネルを契約してるだけです
コレで結構忙しい訳で・・・
 
そういや時代劇も地上波では作られなくなってひさしいですよね、かろうじてWOWOWで藤沢周平さんの作品とかの時代劇が作られてるようですが
あんまり好きではない
っていうのも時代劇所作とかしきたりに拘った作りからそんな好きになれない
地上波で毎日どこかのチャンネルで時代劇がOAされた時代には
そんな堅苦しいことは抜きにして
台詞にしても将軍様が身分を明かすときに「余の顔を・・・」て使うくらいで
ほとんどの台詞が現代語と変わりなかった
 
いつからこんなに時代劇が堅苦しいものになったんだろう
って言う私の嘆きを完全に吹っ飛ばしてくれた作品がこの「大名倒産」だった
観てて嬉しくて嬉しくて・・・
そうなんですよ東映さんが時代劇を量産していた昭和30年代のいわゆる時代劇とかとおんなじ風潮作られてる作品
だから主役に神木隆之介クン、ヒロインには杉咲花さんでいいんです
もうそこから今風の格式に拘った時代劇からさようならなわけでして
見やすい、わかりやすいコメディ時代劇が出来上がったわけで
いわゆるこれは製作側がこれまた意図的に
っていうか浅田次郎さんの原作は読んではいませんが、こんな感じの文体で書かれた作品だっらのではないかって推量してしまいます。
 
越後丹生山藩は徳川家康の血筋を引く名門大名であるが、藩の財政が逼迫し
っていうのも御用商人である天元屋と藩主一狐斎とが結託して散々公金を中抜きしてなんと25万両(今の金銭に換算して1000億ほど)の借財を抱えており
それを帳消しにして藩主たちが生き残るにはスケープゴートが必要と
お手つきお女中を懐妊のはまま下げ渡した鮭役人の子、間垣小四郎に血筋から言っても申し分ないから
一狐斎は藩主を引退して正妻の息子たちを差し置いて三男になる妾腹の子小四郎に目をつけて計画倒産させて切腹させてしまおうと悪巧みを画策したのが産みの父である藩主一狐斎
 
そんなこととは露知らない小四郎は育ての親である養父鮭役人の間垣作兵衛を愛しており
晴天の霹靂で丹生山藩の跡を継ぐのだった
まぁ計画倒産の罠にはめた生みの父の奸計にまんまと乗せられた小四郎は持ち前のっていうか養父から教わった生き方しかできずに、藩の農民や武士たちを思いやり
倒産を免れるために奮闘努力する姿を見る映画
 
まぁ見てて思ったのは生みの父と育ての親父がある意味対比されてて真逆な父親像であるということで
個人的にこの映画「大名父さん」って映画である事に気づかされた
 
時代劇でありながら、時代劇の華ともいえるいわゆるチャンバラシーンが全くないという作品なんですが
それでも楽しく見られた作品でした。
 
2022年製作、日本映画、「大名倒産」製作委員会作品、松竹配給
浅田次郎原作、前田哲監督作品
出演:神木隆之介、杉咲花、松山ケンイチ、小手伸也、小日向文世、宮崎あおい、桜田通、浅野忠信、佐藤浩市、キムラ緑子、梶原善、高田延彦、藤間爽子、ヒコロヒー、勝村政信、カトウシンスケ、秋谷郁甫、石橋蓮司
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