山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

哲学と科学

2006-04-05 03:59:09 | 書籍
日本語とは何と難解なことでしょうか?皆さんは『哲学』という漢字をご覧になって、いったい何を意味するのか解るでしょうか。実は私はさっぱり解りません。
日本語を勉強している外国の人などは、もうお手上げだと思います。

ギリシャ語では哲学をフィロソフィと言います。それではこれをちょっと分解してみましょうか?『フィロ』とは『愛』することを意味し、『ソフィ』とは『知る』ことを意味します。

直訳すると、『哲学』とは、知ることを愛すること.....知りたいと思うこと.....深く、深く、深~く知りたいと思うこと..すなわち、真理の探究。
こんな感じでしょうか?

哲学と科学。平凡な私たちにとっては、とても難解で縁などなさそうに思われるでしょうが、実は毎日、私たちは日々の生活の中でこの哲学と科学を繰り返しながら生きているのです。哲学者でも科学者でもないのに?信じられませんか?

では、もう少しかみ砕いて考えてみましょうか。
休日の朝、あなたは目を覚まし『そうだ、今日は彼女を誘って映画でも観に行こうか』。これが哲学です。そしていよいよ、ここからが科学の始まりです。彼女に電話をして、何を観ようかを決めて、何時にどこで待ち合わせるかを決めて、ならば電車は何時に乗るのかを調べて、何を着ていこうかを決めて、さあ出発です。

つまり、映画を観に行こうと発想することが哲学することであり、哲学を実現するためのプロセスが科学すること。そうです、皆さんは誰でも皆、哲学と科学を繰り返しながら生きている哲学者であり科学者なんですね。

ライト兄弟は、鳥のように自由に空を飛んでみたいと思った。これが哲学です。
そして、研究とテストを重ね、大けがをしながらも遂に空を飛んだのです。これが科学。

人は皆、あの月へ行ってみたいと夢を見ました。これが哲学です。そして、多くの科学者たちは、その夢を実現するために英知を結集し、実験と失敗を繰り返しながら遂に人類を月の大地に立たせることに成功したのです。
壮大な哲学と、地道な科学の力が結実した歓喜の瞬間でした。

理解して頂けたでしょうか?ここでひとつ、ご注意頂きたいことがあります。
それは、決して間違った哲学をしてはならないこと。間違った哲学は、間違った科学をし、間違った結果を導くこととなります。必ず、そうなります。くれぐれも、くれぐれもご注意を。
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