山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

ひとりしずか

2006-04-17 00:30:47 | 独り言
先週、石砂山で『ひとりしずか』に出会った。林の中でひっそりとそよ風に揺れていた。『ひとりしずか』にも花言葉はあるのだろうか?

ひとりしずかの『しずか』は、源 義経の愛妾『静御前』のことである。
『ひとりしずか』は写真のとおり、1本の花穂を立てて咲くのに対して『ふたりしずか』は2本の花穂を立てて咲く。それは、静御前とその幽霊の二人が寄り添うように舞う姿に喩えられる。

信州駒ヶ根の太田切川のほとりに『ふたり静』という名のホテルがある。駒ヶ根の中では、美しく由緒あるホテルである。毎年釣りに訪れる太田切川から上がるとき、釣友といつも話したものである。

俺たちに愛人ができたら、あの『ふたり静』を定宿にすっか?チト高そうだな。
まあな、、、。そこで話が途切れる。いつもの事である。
どだい俺たちには愛人などできまい。女は面倒である。男同士で遊ぶ方が性に合っている。と、思いこもうとしているのか?

やはり、かみさんが怖いのか?
私は今まで、どんな嘘も妻に見抜かれてきた。私が嘘をついているときは鼻がふくらんでヒクヒクするのだという。真剣に嘘をつき通そうとすればするほど鼻がふくらんでヒクヒクし、口元と目元が一瞬にやけるのだという。

これからも、その一瞬を妻が見逃す筈がない。
自分の顔の微妙な動きさえコントロ-ルできないのだから、妻をごまかせる訳がない。やはり俺たちには『ふたり静』は無縁なのだろうか?

ひとりしずかに酒を飲むか、二人騒がしく酒を飲むか、いずれにしても害のない、いや芸のない男たちである。さてと、今夜もまた飲みながら妻をごまかす技でも研究するとしようか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする