山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

絶対に変わってはならないもの

2006-07-24 22:47:00 | 書籍
4年前、広瀬元義塾長の会計事務所経営塾に25人の塾生が集った。
『10年後に売上10億円の会計事務所を作る』というスロ-ガンであった。
私もそのメンバ-のひとりであった。

他の塾生の殆どは本気で10億円の会計事務所作りを目指していたようである。
私はというと『小さいことは良いことだ』という強いポリシ-を持っていたので、
最初から10億円など意識したこともなかった。

では何故この経営塾に参加したのか?
ひとつは、10億円を目指そうとする事務所の所長やスタッフのレベルをこの目で確かめたかったこと。
もうひとつは、10億円事務所を達成するためには、どんな手法を使うのかをこの目で確かめたかったこと。

そして解ったこと、それは、大型事務所のレベルも、10億円事務所を作るための手法も、、、??? そして私ひとりだけが1年で経営塾を辞めた。

しかし、学んだことはたくさんある。特にこの4点は、わずか4年前のことなのに今の私の考え方の原点にもなっている。
ひとつは『変化の波を読み、変化を楽しみ、変化の波に乗る』ことの大切さ。
ひとつは『プロダクトアウトからマ-ケットインへ』の発想を持つことの大切さ。
ひとつは『ベンチマ-キング(見学)』の大切さ。
ひとつは『ミッション、ビジョン、バリュ-』をスタッフと共有する事の大切さ。

変化の波は、最初は静かにゆっくりと進み、そしてついには加速度的に一気に大きな波が押し寄せる。大局観を持たなければ小さな変化も感じ取ることができずに飲み込まれてしまう。このころから私はレポ-ト『明日への提言』で医療界の大きな変化の波について提言し続けることができた。経営塾のお陰である。

ベンチマ-キングの体験も大きい。あれから3年間、先端を走る日本中の歯科医院
を見学させて頂き、学ぶべきところや真似るべき点を沢山伝えることが出来た。

変化の波はあらゆる世界で大きくうねり始めた。この変化を避けるのではなく、自らの発想を転換して積極的に変化の波に乗らなければ未来はない。

しかし、どんな時代になろうとも絶対に変わってはならないものもある。
お客様一人ひとりを、自分にとって特別なひとりとして接する心。
仕事に対する愛情と熱い想い。お客様やパ-トナ-との信頼関係を大切にする心。
当たり前のことであるが、しかし絶対に変わってはならないものである。

広瀬塾長がまた本を執筆された。経営塾は2年前に解散したようであるが私にとって広瀬塾長は今でも師のお一人である。

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