グリーフサポートの第一人者、橋爪健一郎先生の
「グリーフサポートセミナー・ベイシックコース」を以前に受講しました
その上にはさらに「アドバンスコース」という上級コースがあります
私はベイシックの第1期生でした
(受講できない日があり、卒業は第3期でしたが)
「大切な人を亡くして、悲しみの中にいる人に、どう接していけばいいのか」
そのセミナーはハードスケジュールで内容の濃いものでした
受講生は、葬儀、医療、出版、介護・・・・そしてご自身が深いグリーフを体験した人等々
多彩な顔ぶれです
その卒業生が100人を超えたそうで、同窓会が開かれました
「グリーフサポートの取り組み」を発表される場もあり
橋爪先生の基調講演
そして懇親会と続き、あっという間の時間でした
その中で東日本大震災の支援に行かれた方の話が聞けました
安置所に出向き遺体処置のお手伝いをされたそうです
奥の方に若い女性の遺体があり
かなり苦しかったのか、辛そうな表情で
体も傷だらけだったそうです
その隣に小さな子供の遺体があって
多分お子さんだと、思われました
その子はほとんど無傷の状態でした
津波の勢いは着衣をも剥ぎ取るほどで
どなたも裸同然で収容されているようです
このお母さんはどんなに大きな波にもまれても
子供の手だけは離さずしっかりと自分の体で守っていたのでしょうね
その事情が呑み込めた時、そのお母さんの顔が
微笑んでいるように見えた、そうです
そんな傷だらけの遺体の中に
震災の被害ではない遺体も数体、見受けたそうです
瞬時に家族も家も仕事も財産も夢も希望も思い出も失った人が
自ら死を選ぶのもわかるような気がする・・・
これは、遠方にいる私達には見えない現実ですね
避難所に物資も届けたそうです
中に入ると大勢の人がいる中に、一人ぽつんと小学校低学年の女の子がいたそうです
その子は誰のことも見ていない、ずっと遠くを見つめていたそうです
事務手続きを終え物資を取りに車へ戻ろうとしたら
その子が、すっと近づいてそこに立ちすくみ
やはり遠くを見ていたそうです
どうしたものか?と悩んだ末
「こっちにおいで」とそばに呼んで
抱っこをしたら顔も見ないまま、そっとしがみつき
「風邪はひいていない?」と話しかけても無言
しばらくしてその子を降ろそうとしたとき
小さな声で「ちょと」と聞こえたそうです
その時、その子が「もうちょっと」と言ったことに気が付き
また再び、その子を抱き上げた
そんな話を、その場面場面を思い出しながら
ゆっくりと丁寧に話してくれました
そこでは自分たちは何の力もないが
グリーフサポートを学んでいたんので、
ご遺体にも話しかけながら作業することができ
被災者の対応にも役立った、と伝えていました
この会では、他にも
心に残った話がありました
また、書きます
「グリーフサポートセミナー・ベイシックコース」を以前に受講しました
その上にはさらに「アドバンスコース」という上級コースがあります
私はベイシックの第1期生でした
(受講できない日があり、卒業は第3期でしたが)
「大切な人を亡くして、悲しみの中にいる人に、どう接していけばいいのか」
そのセミナーはハードスケジュールで内容の濃いものでした
受講生は、葬儀、医療、出版、介護・・・・そしてご自身が深いグリーフを体験した人等々
多彩な顔ぶれです
その卒業生が100人を超えたそうで、同窓会が開かれました
「グリーフサポートの取り組み」を発表される場もあり
橋爪先生の基調講演
そして懇親会と続き、あっという間の時間でした
その中で東日本大震災の支援に行かれた方の話が聞けました
安置所に出向き遺体処置のお手伝いをされたそうです
奥の方に若い女性の遺体があり
かなり苦しかったのか、辛そうな表情で
体も傷だらけだったそうです
その隣に小さな子供の遺体があって
多分お子さんだと、思われました
その子はほとんど無傷の状態でした
津波の勢いは着衣をも剥ぎ取るほどで
どなたも裸同然で収容されているようです
このお母さんはどんなに大きな波にもまれても
子供の手だけは離さずしっかりと自分の体で守っていたのでしょうね
その事情が呑み込めた時、そのお母さんの顔が
微笑んでいるように見えた、そうです
そんな傷だらけの遺体の中に
震災の被害ではない遺体も数体、見受けたそうです
瞬時に家族も家も仕事も財産も夢も希望も思い出も失った人が
自ら死を選ぶのもわかるような気がする・・・
これは、遠方にいる私達には見えない現実ですね
避難所に物資も届けたそうです
中に入ると大勢の人がいる中に、一人ぽつんと小学校低学年の女の子がいたそうです
その子は誰のことも見ていない、ずっと遠くを見つめていたそうです
事務手続きを終え物資を取りに車へ戻ろうとしたら
その子が、すっと近づいてそこに立ちすくみ
やはり遠くを見ていたそうです
どうしたものか?と悩んだ末
「こっちにおいで」とそばに呼んで
抱っこをしたら顔も見ないまま、そっとしがみつき
「風邪はひいていない?」と話しかけても無言
しばらくしてその子を降ろそうとしたとき
小さな声で「ちょと」と聞こえたそうです
その時、その子が「もうちょっと」と言ったことに気が付き
また再び、その子を抱き上げた
そんな話を、その場面場面を思い出しながら
ゆっくりと丁寧に話してくれました
そこでは自分たちは何の力もないが
グリーフサポートを学んでいたんので、
ご遺体にも話しかけながら作業することができ
被災者の対応にも役立った、と伝えていました
この会では、他にも
心に残った話がありました
また、書きます