8月20日に「誰もが体験する看取り」の終活セミナーを開催します。
その為の資料を作成中に亡くなった母を思い出しました。
母の写真を、順を追て見てみたら明らかに変化があることが判明。
母の亡くなった日は2019年5月5日でした。
その1年前の2018年6月24日には私が企画した「今が一番きれいな時」の撮影会で写真を撮っています。
母の少女時代からの親友もお誘いしたので、すごく嬉しそうで少女を感じるハリのある笑顔です。
2018年12月11日は私と一緒の写真です。
今、気が付いたのですが、特に変化はないのに顔に活力が見えません。
笑っていますが、なんだか子供のような危なげな顔です。私の撮影力が足りないせいかと思っていました。
2019年1月に体調不良で入院しています。
お腹が痛くて座れない状態だったのでほぼ寝ていました。
私が無理に起こすと嫌な顔を見せていましたね。
その後体調は落ち着き一度退院しますが、3月に入るとまた不調が続き再入院。
この時に医師から「終末期に入っています」と宣告されました。
だんだん会話がなくなり食事も少なくなり「寒い」「眠い」とだけ伝えてきます。
見舞いに行くと車椅子に乗っ母がナースセンターにいて、きっと寝かせない手段だったのでしょう。
明らかに顔つきが無表情になり桜を見ても感動がない母でした。
2019年4月に入るとさらに眠りが深くなり、体をゆすっても起きません。
一切応答は無くただ滾々と寝続けていました。顔の肉も落ちています。生きている最期の写真は5月1日です。
そして5月15日、一度も目を覚ますことなく子供たちに見守られ最期を迎えました。
最期に交わした会話の記憶をたどってみると「眠いのよ」だったと思います。
老衰死は理想の亡くなり方だそうです。
脳や体全体の機能がバランスよく低下するため眠気が起き、すべて使い切って亡くなるのだとか。
最期の写真は眉間に少し皺が寄っていますが、悟ったような顔でした。
今日は弟がお墓詣りにきました。
明日、妹がお墓詣りのために京都から来る予定です。
そんな時期だから母を思い出したのかもしれませんね。