柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

社員のモチベーションをあげるには

2008年10月22日 | 葬祭スタッフ
[社員のモチベーションを上げるには、どうしたらいいですか?」

先日、研修先で受けた質問です。

う~ん。難しい質問です。

勤めている人が、仕事に一生懸命になる理由は何でしょう???

仕事をする理由がある人は、一生懸命になるでしょうね。
 ●自分が働かなくては、家族が路頭に迷う
    仕事の好き嫌いを言ってる場合ではない、明日の生活の為に働く。
 ●将来の目的の為に、今働く必要がある。
    独立したい、キャリアが欲しい。

仕事にやりがいのある人も一生懸命になるでしょう。
 ●仕事に目標がある
    憧れの先輩がいる、一級ディレクターになりたい。
 ●仕事の達成感がある
    お客様に喜んでもらった。自分で納得できる仕事ができた。
 ●仕事の評価が得られる
    お客様、上司、同僚、関係者、家族、友人の評価が得られた。
 ●給料が上がった
    その評価が給料に反映した。(年功序列で上がったのではない)

もし、私が一生懸命になれるとしたら、以上のような状況がある時だと
思います。

私が始めて葬儀社立ち上げに、全責任を負った時
会社側に要求した人事の管理基準は
 *男性も女性も平等に担当者になれる
 *男女の特性は活かす(夜勤は男性、接待は女性中心)
 *スタート時の給料は同一(男女の差は夜勤分、男性、女性はそれぞれ一律)
 *全仕事が請け負えるようになったら、評価で給料が変わる
 
先ず社員が「何をしたらいいのか」を提示しました。
会社理念
「葬儀は究極のサービス業である。それには無類のサービスを提供する」
の収得です。

葬儀理念とは漠然とした物です。
そこに基づいた、行動や考え方や資料作成やその資料の説明の仕方まで
基本的な物を決めて、皆で守っていきました。

基本を覚えた時に重要な事は
仕事をマニュアル化しないということです。

葬儀は生きている方が相手です。
それも正常な心境ではありません。
それには、基本を踏まえた上で、各自に何が出来るか
考えて行動すると言う目標を持たせました。
これは人によって、得意分野が違います。


自社カラーがはっきり付いたのは1年後です。
その時、多くの社員は、仕事にプライドを持っていました。

会社が黒字になった時、
社員の評価にあった昇給ができました。

昇給は、社員の一番の評価です。


しかし、時として、会社の考え方が社員のモチベーションを
下げることがあります。

経営方針が変われば
おのずと社員への待遇も変わってきます。

よく人は「会社経営とはそういうものだ」と言います。
しかし、社員の「やる気」を失わせては、良い結果は得られません。

人を相手とする地場産業の葬儀は、社員の「やる気」で
宣伝広告費を半減しても、それを上回る効果を生みます。
それが評判であり、口コミ、リピーターなのです。
これは宣伝では、ありえません。

安易な社員への待遇の変化は、顕著に現れます。
モチベーションが落ちるのは簡単です。

お客様はその変化を敏感に感じます。
なにしろ会葬者は繰り返し現場を体験するのですから。

いつものごとく
長~くなってしまいましたが
小手先で細工するのではなく
会社の利益向上として、社員のモチベーションを上げるべきです。





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1 コメント

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モチベーション (ポンポンダリア)
2008-10-25 11:06:22
「会社の利益向上として、社員のモチベーションを上げるべき、」これ、すごい、ノウハウだと思います。
モチベーションをあげて、二人分働いてもらえば、人件費も宣伝費も社員教育費も抑えられますね。
つまり、社員もそのノウハウを理解しなければいけませんね。自分はなんのために働くのか、自分が働くと、会社にどんな利益が出るのか、お給料だけではなく、
新人育成にかかる費用と効果費用&収益。勤続何年目で元が取れるか、明確に示す会社はありませんから、それがわかるとやる気と責任感が出るかもしれません。
出ないかな。???

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