柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

老人ホームの新しい試みは

2022年01月23日 | 終活セミナー
「私、何度もお金をとられてしまって・・・」
ある老人ホームにいる方から伺った話です。
高齢の方女性です。
初めは、頼っていたご親戚の方に。
その次には、介護をしてくれた親切なヘルパーさんに。
それでも、頼る人がいないと
多少お金の不安があっても、その方を頼ってしまうそうです。

私は永代供養のお墓の相談でお目にかかりましたが
初めてなのに、過去のいろいろな経緯を話して下さるほど
疑うことをされない方でした
最後には司法書士の方にすべてを委任されホームで亡くなり、
司法書士さんと一緒に納骨をさせていただきました。

老人ホームに入所されていても
まだ、認知症対策や死後の対策をしていない方は
多くいらっしゃいます。

入所者ご本人だけでなく
情報不足で何をしていいかわからないご家族も沢山います。

エンディングの情報はまだまだ広まっている訳ではありません。
聞かれたら、その時点で対応するのでなく
ホームに関わっている方々には、老後対策の教育をすることも
人生の最期に関わる立場としうより教わることのない話を、
残られたご遺族の老後対策を
ご相談者や近隣住人の方々に沢山してきました。

「そんな話は嫌がるに決まっている」とサービスを提供する側は思いがちですが
エンディング問題を教えてくれるところないのが現状です。
知っておきたいと思っている方は大勢います。聞くチャンスがないだけです。

老人ホームは、人生の終の棲家です。
早い時期から、エンディングノートを書いていただくように
促すことは大事ではないでしょうか。
ご本人の価値観や、信念などを知るだけでもお世話する大事な要素です。

私はホームに母をお願いしていたときに
家族向けの説明会で一度だけ
司法書士事務所の紹介を受けたことがありました。
多少の知識がある私は
「これでは家族が生前にしておくべきことが曖昧だ」と感じて
残念な思いが残りました。

介護施設も年々数は増していきますが
サービスの質は本来の介護だけでなく
人生環境を整えることも、これからは求められてくるでしょう。
私は介護、エンディングの整備、
そして終の棲家での看取りと葬儀
最後に遺族ケアまでトータルに行えるのが理想だと思っています。

どうぞ、エンディングノートの普及を試みてください。


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