柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

別れの動画を作った緩和ケアのお医者様

2022年09月13日 | お葬式
千人近いがん患者さんを看取った緩和ケアの医師が、亡くなる2年ほど前に自分の葬式用に別れの挨拶を撮った動画が話題を呼んでいます。
がん患者の最期を痛みや不安から、安らかに自分らしく生き抜く手助けをするのが緩和ケアの医師です。
その方ご自身も癌に侵され47歳で亡くなりました。
多くの死を見て来られて、いろいろな想いがあったのでしょう。
ご自分の葬儀の挨拶は自分自身でしたいと、体調がまだいい時期に録画され、それを通夜、告別式で流されたそうです。
葬儀に参列した方は、きっと感動したと思います。
偽りのないご自身からのお礼とお別れの言葉です。
私も葬儀の世界にいた頃、故人が残された言葉が葬儀に流されるといいなーと、ずっと思っていました。
ほんの数人ですが、ご本人が書いた別れのご挨拶を出棺時にお伝えしたことがあります。どなたの文章も胸を打つものでした。

ですから私が作成したアクティブノートの葬儀の項目の中には、葬儀でお伝えしたい別れの言葉を書く欄が作ってあります。
名言集にある様な挨拶より、ご自分らしい言葉でのお別れは、たとえ短文であっても胸に残ります。
一度で書き上げるなんて思わずに、何度でも書いてみてください。
そのためには鉛筆で書くことをお薦めします。
死の間際に書くことは困難です。
と言って明日の命の保証は誰にもありません。
だから、今の想いを書いてみてください。
生きているうちに見られるのが嫌だったら便せんに書いて封筒に入れてエンディングノートに貼り付けておきましょう。
あなたも書いてみませんか?


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