柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

ご遺体を搬送してもらったら、葬儀もそこで決まり?

2023年01月25日 | お葬式
自宅より病院や介護施設で亡くなる方が多いのはご存じですよね。
ご家族が死亡直後から促されるのがご遺体の搬送です。
葬儀社を決めていたのであれば、そこに連絡を入れてお迎えを頼みます。
まだ葬儀社を決めていない場合は、インターネットで調べたり、施設から紹介された葬儀社にお願いするようになります。
搬送を依頼した葬儀社にそのまま葬儀を頼むのが決まり、と思っている方がたくさんいます。

終活セミナーでは「100万円近い買い物を比較せずに決めるのは危険」と伝えています。
予想以上の高額、葬儀社の対応が不快、、こんな思いを残してしまう葬儀は遺族の悲嘆を長引かせます。
自宅に安置するのであれば、搬送と安置だけを頼み、後日請求書を送付してもらうようにして一度引きとってもらいます。
ドライアイスの処置があれば24時間の猶予ができます。

葬儀社数社を選んで、同じ内容の見積を比較します。
(例えば、親族20人、会葬者30人、料理、返礼品等をすべて含んだ平均的な葬儀総額費用)
「今亡くなって安置してもらいました。これから家族で相談したいのでなるべく早く見積もりを出してメールかfaxして」と伝えましょう。
その時に、葬儀社スタッフの対応や宿泊の不可、駐車場、安置中の対面など気になることも聞いておきましょう。

もし、葬儀社での安置を希望するなら初めからその葬儀社で葬儀を依頼する覚悟で決めましょう。途中で葬儀社を変更することは大変な作業になりかねません。

「葬儀はどこでも同じ」と思われがちですが、年々、消費者センターへの苦情は増えています
その大半は費用と葬儀社スタッフの対応の問題です。
諦め、後悔の100万円にするか、納得の100万円にするかが「葬儀社選び」なのです。

おすすめは、高齢者や重篤なご病人がいたら「事前相談」で葬儀社を選んでおくことです。






最新の画像もっと見る