橋下大阪府知事による、大阪府教育委員会を対象とした様々な発言が、
なんやかんやとマスコミを騒がしています。
個人的に、その発言内容と、それに関係する様々な報道を興味深く見ておりまして。
個々の発言については、皆さん、色々とご意見をお持ちのこととは思いますが。
私個人として、報道を見ていて、すごく気になる点として、
①首長による指名推薦的な形で選ばれている教育委員
②行政組織であり、執行機関である、役所の一部としての教育委員会
とが、非常に分かりにくい形で、まぜこぜになって報道されているように感じる、
ということがあるんですよね。
「お飾りで役に立たない」発言は、①に向けられたもの。
物議をかもした「くそ教育委員会」発言は、②に向けられたものですね。
②のほうについては、「お役所の中の教育を担う部門」ということで、
想像しやすいのではなかろうかと思いますが、①の方は、
一般の方には、かなり分かりにくいのでは、なかろうかと。
西宮市の場合、①の教育委員は5名(含む教育長)。
行政組織としての教育委員会(=②)とは別に設置され、独立した立場から、
専門的な知識等を生かして、教育環境改善のために、手腕を振るう、
いわばご意見板的立場の方々と位置づけられています。
しかしながら、こうした重要な役割を担っている方々でもあり、
それにふさわしいだけの見識を持っているであろう面々であるにも
関わらず、現在の「教育委員」のメインの業務は
○月一回ないし、二回程度出席される教育委員会議に出席し、
○②からの報告を受けたり、②から提案された内容に対する審議を行い、
意見等を述べる
ことに留まっているようなのです。
これって、なんとももったいない話やなあと。
教育委員に与えられた本来の職責を考え、教育を取り巻く、数多くの
困難な問題を考えるなら
○教育の抱える大きな課題を把握し、
○それら問題の解決・改善に寄与するべく、具体的かつ効果的な
施策を提案したり、推進したりする
といった、より重要な役割をこそ、担ってもらわなければなりません。
②については、書きたいことが多すぎるので、また別途、書くとしまして。
せっかく、いらっしゃる教育委員ですから、もっと、その手腕を生かして
活躍していただかなければもったいない、と思うのです。
というわけで、
○現在の実情
○その問題点
○具体的な改善策
○他都市における先進事例
など、色々調べて、建設的な改善策を提案していきたいと思っています。
ちょっと、やり方を改めるだけで、ずいぶん、よい感じに持っていけるのでは
なかろかと思うんですよね。