終戦記念日の本日は、満池谷の慰霊塔前で行われた戦没者の追悼式へ。
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改めて、色々なことを考えるべき日ですね。
先の大戦で犠牲となられた全ての方々の御霊に謹んで哀悼の意を表すとともに、ご遺族の皆様、そして今なお深い傷痕に苦しむ皆様に心からお見舞いを申し上げてまいりました。
さて本題、先日のブログの続き、学校の老朽化対応を進めていかなきゃダメでしょ!という話の続きです。
本日は具体的な質疑の内容についてなど。
それでは早速、始めます。
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【質問】
今後、数十年間にわたって、校舎の大量更新に取り組まなければならない期間が続く。
計画的かつ財政負担の平準化を図りつつ、学校の改築を進めるべきと考えるが、どうか?
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【答弁】
学校施設の構造部分の健全性調査を行った結果、現在、策定中の「西宮市学校施設長寿命化計画」におきましては、概ね建物を長寿命化することが可能であると判断しております。
今後は学校施設の耐用年数を原則80年とすることとし、できるだけ長い期間使用するために、老朽化した建物については、改築までの間、劣化した機能や性能を回復するための改修工事を行ってまいります。
したがいまして、学校施設の整備につきましては、第5次総合計画期間中は、長寿命化に適さない建物を除いて、改修を中心とした対応を進めてまいりますが、改修を行った後は、80年の施設寿命を意識した改築サイクルとするため、議員ご指摘のように、財政負担の平準化を図りつつ、計画的に改築を検討する必要があると考えております。
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【意見・要望】
「学校施設の構造部分の健全性調査を行った結果」「概ね建物を長寿命化することが可能であると判断」した。
そこで「今後は学校施設の耐用年数を原則80年とすることとし」た、とのことでした。
しかしながら質問の中でふれたとおり、そもそも鉄筋コンクリート造の学校の法定耐用年数は47年です。
また資料①で示した通り、過去、大部分の学校は建築後70年未満で建て替えられています。
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過去存在した建築後70年を超えた学校も複数知っていますが、一言でいうなら、どの学校もボロボロでした。
その状況を知る者として、突然「調査の結果、80年まで大丈夫なことが分かりました!」と言われても戸惑うばかりです。
先日の地震において、今津中学校の廊下天井や市立西宮高校の体育館の壁が落ちるなどの被害が報告されています。
災害発生時に、老朽化が進んでいる学校が、より危険な状況におかれがちであることは明らかです。
学校は、多くの子供が長い時間を過ごす施設であり、災害時の避難場所にも指定されています。
その重要性を鑑みて、速やかに建替えを進めるべきです。
斜に構えた見方かもしれませんが、私には、学校の老朽化対策に資金をつぎ込むと、他の大規模事業ができない。
だから「今後は学校施設の耐用年数を原則80年とすることとし」た、という構図が透けて見えるように思えてなりません。
資料④に示した要因等も含め、市の財政運営は今後ますます厳しいものになっていくことが予想されます。
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市が、やりたいこと・やるべきだと考えていることはたくさんあるでしょう。
けれども、
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それができるのか?
あるいはできるとしても、その規模は適正なのか?
優先順位をどう考えるのか?
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そういったことを、長期的な視点から、厳しい財政状況を把握した上で判断するべきです。
そして、その中でも、とりわけ重要視され、優先されるべきなのが、学校の建て替えだと私は考えています。
そもそも多くの学校は建築後、何十年もの間、塗装のやり替えをしたことさえありません。
ふつう、マンションでは約10年ごとに大規模修繕が行われますが、学校ではそれさえされていないのです。
そのような建物について、突然「長寿命化すれば80年大丈夫!」と言い出すこと自体に、私は、すさまじい違和感を持っています。
改めて、学校の建替推進の重要性について認識いただくとともに、長期的な財政の安定性という観点から、市政の課題を見つめなおしていただきたい。
強く、強く要望します。
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これまで、ちゃんと計画的に修繕してきた建物について言ってるんならわかるんですよ、この話も。
でも、意見要望の中で言ってるとおり、建てたら立てっぱなしで、修繕とか一切やってないんですよね、行政の建物って。
そんな建物について、こういう主張をするのって、人間に例えるなら
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●生まれてこの方、節制なんか考えたこともない。
●好き放題食べて呑んでしてきて、なかなかのメタボで、結構いい歳になってしまった...
●そういう人に突然「はい、あなた、80歳まで大丈夫!」と言い出す!
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ような話だと思っています。
いや、それって、どう考えても無理があるでしょうよ...
この話、きちんと追いかけていかねばならない話だと思っています。
引き続き、追及していきます。
というわけで今日のブログは、このへんで失礼します。