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西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

フレンテ問題について。

2009-07-09 19:05:10 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

本日で6月議会は終了。
通常6月議会は、重要な案件も少なく、比較的、楽な印象が強いのですが
今議会に限っては、色々あって、ずいぶん、長くハードに感じました。

で、その長~く感じた今議会中、最大の懸案事項は、
なんと言ってもフレンテに関するもの。
これに関連して提出された議案は複数ありますが、要は、
 ①西宮都市管理㈱に対して、議会の議決を必要としない
   「市長専決処分」という手法で1.5億円を融資したこと
 ②フレンテ2・3階のコープ所有床を市が8億円で購入すること
という2つのテーマについて、その是非を図るものでした。

専決処分された1.5億円ものお金は、法律上の理由から、
仮に議会で否決されたとしても戻ってくることはありません。
なので、この議決には、本質的には、あまり意味がありません。

また、当初、6月下旬とされていたテナントの応募締切は、
よく分からない理由で、7月10日、つまり明日に延期されてしまいました。
今日で終わる議会に、明日にならないとテナント候補さえ分からない
フレンテの商業床購入の是非を問う議案が提出されるということは、
「どこが応募してくるか分からんし、
 その結果、どこがどのくらいの条件で入居してくるかも分からない。
 でも、とにかく市としては、コープが所有している床を8億円で買いたい。
 議会は、それに賛成か反対か、決断せよ!」
と、市が議会に対して迫った、ということを意味します。
・・・しかし、なんちゅームチャクチャな話や。。。

私は、今回の話について、ものすごく悩んでいました。
私は、床購入自体には反対ではありません。
けれども、その床が将来、どうなるかが全く想像できない状況で、
「買うか買わんかを決めろ!」というのは、
ムチャクチャにも程がある話だとおもっていました。
また、いくら実質的な効力はないとは言え、
今回の専決処分に対して手放しで賛成というのも、
到底、できる話ではないと思っていました

で、なんやかんやとあったのですが。
結論から言いますと、本日、賛否が問われた、これら議案全てに
私と私が所属する会派は賛成しました。
ただし他会派と共同で、↓以下の決議案↓を提案した上で。
(クリックで拡大できます。)

Cce20090709_00000

そして、この決議案は、「賛成20、反対19、退場2」という、
まれに見る、きわどさで可決されました。
私は、この決議案が可決されたことは、きわめて重大だと考えています。

法定耐用年数から考えると、フレンテには残り約25年の寿命があります。
ということは、「実質利回り4%」で回すなら、25年で100%となり
「投資額を回収できる」ことになります。
つまり、「実質利回り4%」で回すなら、少なくとも損はしないということです。
市が「商業床としての用途」にこだわるのであれば、
これは満たすべき、必須の条件です。
また、これだけの巨額な資金を投資しようとしている施設に対して、
これまでと同じような不透明な対応を取り続けることが
許されるわけもありません。
「議会と十分に協議し、進める」べきなのは当然です。
市は、「商業床としての用途」に、むやみとこだわっていますが
「適正な契約先が現れない場合には」
「公共床への用途変更も含めた」対応へと
方針を改めるべきなのは言うまでもありません。
そして、なにより、↓この部分↓。
「西宮都市管理株式会社への支援については、
 今回の1億5,000万円の短期貸付金をもって最後とし、
 適正な処理策に対する議会の同意がないまま、
 これ以上の税金投入を行わない」
以前のブログ(  、  )でも書いた通り、私は、この件における
西宮都市管理㈱の責任はきわめて重大だと考えています。
だからこそ、この部分は極めて重要だと考えています。
(上の文章中、「  」内は、全て決議文からの引用です。)

あとは行政側が、この決議案を、どれぐらい重要に受け止めて、
今後、フレンテ問題に取り組んでいくかこそが重要になります。
こちらは明確な数字を示した上で、
向こうにボールを投げ返したのですから。
そして、議会には、今回、この決議案を可決したことによる
重い責任が発生したのだと私は受け止めています。

議会は、議決機関である。
この当たり前の事実を、改めて、深く深く、認識しなければならない。
そう強く感じています。


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