西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

一年前に愕然とさせられた学校の漏水チェック体制。指摘を経て、運用を抜本的に改めたことはを評価したいと思います。

2024-12-28 21:20:15 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

うっかり買い忘れていた橘玲氏の新刊本をGET。
ただ、これ、対象年齢とされている小学校高学年にはかなりハードルが高いような...
年末年始に読みつつ、ちょっと考えてみますかね。
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さて本題。
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●かつて、西宮市立の学校では大量の漏水が発生しても、まるで気付いていない状況が続いていた
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●私が指摘した結果、学校が定期的に水道使用量を確認、教育委員会に報告する形を整理した
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●ところが教育委員会は、報告を受けてエクセルに入力しているだけで異常値が出ても、なんのチェックもしていなかった...
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という驚愕の事実が判明したのが、ちょうど1年前の事。
いや、マジでこの時は途方に暮れました...
 ↓
【ご参照】
入力してるだけじゃ意味がない。漏水の早期発見のためのルールくらい、徹底しましょうよ。。。@2023年12月のブログ

議員なんて仕事をしていると、愕然とする出来事にはまあまあの頻度で出会います。
けれど、この時の衝撃度はなかなかのものでした。
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●水道利用量を入力して、昨年度より増えていれば黄色塗りで表示されるようにはなっている。
→でも黄色になった場合、どのように対応するかはルール化されていない…
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って、どういうことよ…
そもそも重要なのは、漏水を早期に発見して対応すること。
そのために入力してチェックしているのに、単に入力して終わり。
セルが黄色になっていても、そのままスルーしていたのでは意味ないでしょ、と。

こういう形だけ整えてるけど、実際には全然役に立っていない業務が山程あるんやろな...と改めて、強く強く思った話でした。 

が、この件、その後、教育委員会としてもきちんと対応してくれていると感じています。
おおよそ1年が経った先日、こちらから指摘したわけでもないのに教育委員会からの報告がありました。
その際、現在行っており、もちろん今後も続けていく運用として
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●水道使用量を毎月チェックし、大きく増加している場合は
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①原因の分析
②漏水が疑われる場合は夜間検針を実施
③漏水が濃厚な場合は業者委託により漏水調査の実施
④漏水の場合は補修箇所を特定して補修工事の実施
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という内容が示されました。
今年行った実績も合わせて報告された内容を、私の方でもチェックしましたが、きちんとやってくれていることを確認できました。

経緯が経緯だけに、この話、落とすべきなのか、褒めるべきなのか、悩む部分も正直あります。
とは言うものの、現在の担当者がきちんと対応してくれていることは大いに評価できると感じています。
ただ漫然と、前例の基づいて仕事を続けるのではなく、本来の意味や役割を考えて仕事を行ってほしい。
そして、そこに意味や役割が見いだせない、あるいは大きくないなら、やめることや大幅に見直すことも考えてほしい。
そう思っています。

今回の事はよい終わり方でしたが、引き続き、いろいろ厳しく見ていかなければならない…と再認識させられる話でもありました。
そういう意識を忘れず、来年も職務に邁進してまいります。

そして多分、今年のブログは、これで最後。
今年も一年、お世話になりましたこと、ご注目頂いたことに心から御礼申し上げます。
良い年をお迎えください!


財政危機なんでしょ、だったら入札制度こそ見直しましょうよ。2億円近い工事で最低制限価格を数十万円下回ったら失格!はなんとかならないのだろうか...

2024-12-26 16:51:52 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

昨日で締切となった財政構造改善(←という名に値するのか甚だ疑問と考えていますが...)のパブコメ、多くの方から協力頂いた旨のご連絡を頂いており、ありがたい限りと思っています。
まずは、この場で御礼申し上げます。
結果についてお知らせできる段階になりましたら、改めて、広報させて頂きます!

さて本題。
以下は昨日、庁内メールで届いた、老朽化した下水道管渠の改築工事に関する入札結果。
内容は「南部合流区域に属する管渠(中・大口径)等を対象に管更生工法(管渠内面被覆工)による改築工事と開削による管渠(小口径)の入替工事を実施する」というものです。
 ↓


入札の結果、落札した事業者の落札金額は182,945,000円。
一方で181,500,000円、180,000,000円、176,400,000円を提示した3事業者が「最低制限価格(182,137,400円)を下回ったため!」という理由で失格になりました。
それぞれの最低落札価格との金額差は637,400円、2,137,400円、5,737,400円と、かなりの僅差でう~ん...

2億円近い工事ですもの、市が積算して出す予定価格や最低制限価格にも、一定の誤差(?)って発生するもんだと思うんですよね。
そういう意味で、私は「工事内容を精査し、妥当な内容であれば、最低制限価格を下回っていてもOKとする!」という低入札価格制度の対象拡大を検討するべきと考えています。
現在は5億円以上の工事が対象ですが、その範囲をもっと拡大することで、工事価格等を削減できるのでは???と思いますし。
財政危機で、あらゆる市民サービスをチョキチョキ切ろうとしている西宮市ですもの。
こういうところにこそ、積極的に取り組むべきと思うんですけどね...
 ↓
【ご参照】
入札の競争性を向上することで、工事費は削減できる。市は、低入札価格制度の対象を拡大するべきです!@2023年1月のブログ
「手間が増えるなら、仕事なんていらない!」ってのは、役所独自の論理では?引き続き、入札制度の見直しに取り組みます!@2023年1月のブログ

上に書いてあるような市の言い分も、それはそれで一定理解できなくもないと思っています。
でも、やっぱり重たいのは、西宮市が財政危機であり、市民への負担を求めるようなことを散々やろうとしているということ。
ならば、入札の競争性を向上させ、より低廉な価格で、適切に工事を進めていくというのは欠かせない視点だと思うわけで。

引き続き、そうした視点も忘れず、様々チェックしていきたいと思います。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


財政危機の最大の責任を負うべきは、市長以下の執行部。市民に責任転嫁しているようにさえ見える姿勢は、あまりにも無責任であり不誠実です。

2024-12-25 08:59:01 | 市政全般に関連すること

今朝の我が家は、サンタさんからのプレゼントに狂喜乱舞している三男坊を見て超ホッコリ。
今日で二学期終了の学校も多いようですし、多くの子供達にとってステキな一日のはず。
気がつけば今年も残りわずか。
なにかと忙しない時期ですが、皆様もろもろ頑張っていきましょう!

さて本題、12月議会✕一般質問@真剣碑についての話の締めですよ。12月議会での一般質問で出番を頂いた時点で、私には今般の財政危機について言いたいことが山ほどありました。
そして、それを本会議場で訴えたいとも思っていました。
 ↓
【ご参照】
財政状況が厳しいのは前から分かっていたこと。現職市長がアテもないのに「18歳までの医療費無償化!」を公約に掲げるって、どういう感覚なんですかね。。。 @2024年11月のブログ

でも当初予定していた時間では、到底そこらへんに触れることは出来なさそうで諦めかけてたんですよね。
が、そこを受け止めて頂いた、同じ会派の草加議員と鷹野議員に若干の時間を分けて頂くことが出来ました。
なもので最後に言いたいこと言わせてもらいました。
その内容が以下の通りですよ。
それでは、どうぞ!

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資料⑬をご覧ください。
 ↓


石井市長の市長就任は平成30年4月。
つまり市長就任初年度から、いきなり赤字。
その翌年には実質単年度収支で50億円以上の大赤字を叩き出しました。

当時、財政基金の取り崩しは5年ぶり。
しかも突発的かつ大規模な支出要因はなかったことから、財政担当部署を中心に、強い緊張感が走ったことを覚えています。
市政ニュースには、今更のように「財政状況が厳しいことがより明確になりました」とありますが、財政状況が厳しいことは、もっと前から分かっていました。
現に市政ニュースにも平成30年度以降、すなわち市長の在任中ずっと「実質的に赤字が続いています」と明記されています。
財政担当部局からは当時から、そうした趣旨の説明を受けていましたし、我が会派も財政状況の厳しさを強く指摘し続けてきました。
 ↓
【例えばの一例】
市政報告63号×表面@2020年10月発行


そんな中、令和元年10月以降、行政経営改革のための取組が始まりましたが、甚だ不徹底な内容でした。
私は「厳しい財政状況に鑑み、もっと直接的な効果を出せる施策を洗い出して取り組むべき!」と機会を見つけるたびに指摘してきました。
しかしながら、市長をはじめとする市の主張は「あくまで目的は体質改善!」とのことで、策定時は勿論、その後も終始議論はかみ合いませんでした。
そして、その結果が、この財政危機です。
多くの機会や指摘があったにもかかわらず、高すぎる人件費をはじめとした根本的な問題から目をそらし、逃げ続けた結果、このような状況に至ってしまった。
仰っていた「体質改善」も全く出来なかった。
市長は、その責任を強く深く思うべきです。

こちらも先日の山田議員とのやりとりの中で、市長は「やりたいことは沢山ある。でもお金が…」といった趣旨のことを仰っていました。
 ↓
【ご参考】
公明党×山田議員の12月議会での一般質問@57分経過頃からです

普通の経営者の最大の役割の一つは資金繰りであり、さまざま制約された条件の中で、優先順位付や取捨選択をしながら事業を進めることです。
潤沢な予算なんかないのが当たり前で、どうやってお金をひねり出して事業を進めるかで、どこだって苦労しているんです。
しかも、市長は今、二期目です。
やりたい事業が進められないことや主要な公約を果たせる目処がつかないこと自体、自身の責任だということに対する自覚と認識があまりにも不足していると感じる場面や話が甚だ多いと感じています。
市のトップ、最高責任者としての意識を強く持って頂きたいということを改めて、強く指摘しておきたいと思います。
 ↓
【ご参照】
市長公約の18才以下医療費無償化の実現性について「今後判断する」と市長が述べたとのこと。これって事実上のできない宣言では???@2023年10月のブログ

これまでの市政運営の至らぬ点を認め、省み、改めることもないまま、市民に責任転嫁しているようにさえ見える市の姿勢は、あまりにも不誠実であり無責任です。
「財政構造改善」と言うなら、まずは市自身の抜本的改革に取り組むべきです。

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住みたいまちランキング上位常連で、市税収入も多い西宮。
その西宮市が近隣他紙に先駆けて財政危機に陥るなんてのは、どう考えても失政の結果でしかない。
私はそう考えています。

引き続き、厳しい姿勢で対峙してまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


元々、西宮市より給与水準が高かった芦屋・宝塚・川西各市は時間をかけて見直しを進めてきた。西宮だけは、そういう当たり前の取組をしてこなかったということですよね?

2024-12-23 12:17:52 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

昨日は年内最後の公園清掃×2からの地域会議。
落ち葉の季節が終わったこともあり「側溝に落ち葉が詰まっていて、大雨が降ったら心配...」との意見も頂き、これは対応お願いせねば...と。
地域でこうしたこまめな活動をして下さる方がいて下さるからこそ、様々な面でよい環境が保たれていること、肝に銘じておかなければなりませんね。
 ↓


さて本題、大きな反響を頂いている12月議会×一般質問@人件費問題編。
少し飛ばしてしまっていましたが、今回は、その第3回ですよ。
なお、これまでの内容は以下でご確認頂けます。
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日本一高い職員給与はほっといて、市民に負担を求めるなんてあり得ない。まずは西宮市職員の給与に関わる問題を知って下さい!
「人件費抑制は不可欠!」と考えてるなら、なぜ先に取り組まないのか?難しい課題からは逃げる姿勢が目に余ります!

それでは、どうぞ!
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【質問④】
同等の職位で、国家公務員より高い給料水準にある場合、人事院勧告を反映する際でも改定は行うべきでないと考えるが、市の見解はどうか?
 ↓
【答弁④】
人事院勧告については、本市が人事委員会を持ち合わせていない中で、賃金の官民格差等を踏まえ、本市の給与制度を見直していくうえで重要な参考資料になると考えております。
しかしながら、現時点で、国においても実施されていないことに加え、本市では財政構造改善の向けた実施計画を定めようとしている状況であることから、現在、本年の人事院勧告を踏まえた給与制度の見直しについては、その実施についての判断を留保しているところです。
人事院勧告を踏まえた給与制度の見直しを実施する場合においては、人事院勧告の改定趣旨とともに、財政構造改善に向けた取組の観点や、議会からいただいているご意見を踏まえ、総合的に判断してまいります。
 ↓
【意見要望④】
民間も含め、全国的に給与が大幅な増加傾向にあることから、私は人事院勧告を反映した給与改定を全否定はしません。
しかしながら、本市には同等の職位でも国家公務員より高い給与水準にある職員が多く存在します。
前回のように、こうした職員も含めてすべて昇給させるようなことには到底賛同できません。
 ↓
【ご参考】市政報告77号×裏面@2024年4月発行

 ↑
「改定趣旨とともに、財政構造改善に向けた取組の観点や、議会からいただいているご意見を踏まえ、総合的に判断してまいります」とのことでした。
市が前回の人事院勧告と同じ姿勢で改定に臨むなら、今後、様々な議案や市政課題に対する私共会派の主張や行動に重大な影響を与えることを、この場で指摘しておきます。

【質問⑤】
これら課題を解決するためには各職員組合との交渉対象や内容・過程を明らかにすることが欠かせないと考えるが、市の見解はどうか?
 ↓
【答弁⑤】
現在、関係職員団体からの要求書や市の回答については、ホームページで公開しているところですが、交渉の具体的な内容については、交渉を効果的に進めるという観点から、労使の合意に基づき非公開としております。
労使交渉の公開については、関係職員団体との合意が前提でございますが、当局としても財政構造改善をすすめるうえで、人件費の抑制についての進捗を市民に理解していただくという観点から、交渉内容を一定公開する必要性はあると考えております。
今後、近隣他都市の公開状況を参考にしながら、その手法等について検討してまいります。
 ↓
【意見要望⑤】
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●「人件費の抑制についての進捗を市民に理解していただくという観点から、交渉内容を一定公開する必要性はあると考えて」いる
●「今後、近隣他都市の公開状況を参考にしながら、その手法等について検討して」いく
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とのことでした。
課題の全体像と、それを解決するために必要な内容、取組スケジュールを示し、果敢に取組みを進める。
その過程において、全ての関係職員団体との交渉過程も公開する。
これらを進めることで初めて、現在の進捗状況が把握できるようになります。
そして進まない場合に、理由がどこにあるのか?なにが原因か?も明らかにできるでしょう。
答弁頂いた方向で、話を進めてください。
強い関心を持って、今後の展開を見守ってまいります。

【質問⑥】
本市が財政危機に至った大きな要因が、財政状況の硬直化と人件費の高さにあることは、市自身が指摘しているところである。
現状を脱するため、経常収支比率や人件費率・人件費総額等の目標値を定め、その実現に向けた取組を進めるべきと考えるが、市の見解はどうか?
 ↓
【答弁⑥】
本市の経常収支比率が高い要因の1つが人件費の高さにあることは、議員ご指摘のとおりです。
そのため、市としては、まずは人件費の抑制を含めた財政構造改善の取組を着実に進めて、40億円以上の収支改善を図るとともに、その結果として経常収支比率や人件費率を下げて、財政の柔軟性を確保し、これからますます多様化、複雑化する行政ニーズに対応できるようにすることが重要であると考えています。
今後は、年度が進む都度、中核市平均の経常収支比率や人件費率を重視しながら、必要な行政サービスを意識した財政運営を行ってまいります。
 ↓
【意見要望⑥】
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●結果として経常収支比率や人件費率を下げて、財政の柔軟性を確保
●中核市平均の経常収支比率や人件費率を重視
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との答弁でしたが、それでは不十分です。
公共施設マネジメントについて「20年間で10%削減!」を掲げたにも拘らず、10年経過したら施設総量は増えていたという話がありました。
 ↓
【ご参照】
市政報告76号@2024年1月発行


資料⑧⑨⑫で示した過去の実績を見ても、このような答弁では到底納得できません。
もう一度、資料⑫をご覧下さい。
 ↓
(資料⑧)



(資料⑨)


(資料⑫)


2011年から2013年くらいを見ると、西宮市より芦屋・宝塚・川西各市の方が平均給与は圧倒的に高いんです。
でも、そこから一定の期間をかけて見直し、平均額を下げてきています。
ここから分かることは二つ。
一つは、きちんとした取組を、たとえ時間をかけてでも進めるなら状況は改善できるということ。
もう一つは、そんな当たり前のことに、西宮市だけは取り組んでこなかったということです。

資料⑧にある通り、市自身が経常収支比率の高さに現れている財政の硬直化が大きな課題であり、その大きな要因は人件費の高さだと示しています。
この状況下で「財政構造」の「改善」を謳うなら、それを表す指標の改善を目指すこと、そのために何らかの形で目標値を設定するのは当たり前です。
現在の計画は目先の基金枯渇回避のためのものにしかなっておらず、財政構造改善の名に値しません。
経常収支比率・人件費率・人件費総額などの具体的な数値目標を設定し、その進捗を管理することが必要だと、今後も訴え続けていきますし、市としてもよくよく考えるべきだと指摘しておきます。

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つくづくと、なんでこんなことになってるんや...と思わずにいられません。
なお「なんで、そんなに西宮市の人件費って高いの???」という方には、1年前の一般質問で取り上げた以下の内容もオススメかと思いますので、ご参考まで。
 ↓
【ご参照】
現場業務に携わる技能労務職員の数が多すぎる上、職員(とりわけ技能労務職)の平均給与が高すぎる。これが本市の人件費が高くなる、最大の要因です。@2023年12月のブログ
年功序列過ぎるし、係長が多すぎる上、手当が手厚すぎる。これらも西宮市の人件費が高くなる大きな要因であり、是正するべきです! @2023年12月のブログ

引き続き、厳しい姿勢で、現市政に対峙してまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


シルバー人材センターで思い出した話。議員の市政報告×配布も請け負ってくれるといいのにな…

2024-12-20 13:05:25 | 主張・広報と活動のお知らせ

前回、広田山荘に関わる話をまとめていたら、シルバー人材センターがらみで思い出した話があったのですよ。
というわけで今日は、その話など。

今年の夏の話ですが、神戸の市会議員が、市職員に威圧的な言動で要望を繰り返して問題になった…というニュースがありました。
 ↓
「お前は信用できない」神戸市議、職員に威圧的な言動 市「不当要求」と認定 公職者は初@2024/8/22付・神戸新聞NEXT

で、この同じ人物が「市政報告」の配布を委託した同市シルバー人材センターに対して、カスタマーハラスメント(カスハラ)的な行動をしていたというニュースもあったんですよね。
 ↓
不当要求の村野・神戸市議にカスハラ疑い 「市政報告」の配布漏れ主張 投函の委託先に訪問調査強いる@2024/8/3付・神戸新聞WEBニュース

三田市など、他の自治体でも議員による市職員へのハラスメントが問題になっている趣旨の報道がありました。
 ↓
三田市職員4割が市議からパワハラ経験、現職5人などの実名挙がる…温床は「上下関係にあるとの誤った認識」@2024/7/12付・読売新聞WEBニュース

なお西宮市議会においては、我が会派が中心となって、いわゆる「口利き防止条例」を既に制定しており、一定の抑止力になっていると認識していることは述べておきます。
ちなみに、この条例制定の際には当時、同じ会派に所属していたはまぐち仁士議員が大いに力を尽くしてくれました。
 ↓
市政報告54号@2018年8月発行

というわけでハラスメント的な話も気になるところですが、今日はちょっと別の角度から。
気になった話は、2つ目のニュースに書いてある「神戸市議が、神戸市シルバー人材センターに市政報告の配布を委託していた!」という話なんですよね。
というのも西宮市シルバー人材センターは、議員の市政報告の配布依頼は断っているから。

同団体なら現状、市政ニュースを配布していることから、配布についての十分なノウハウを持っているはず。
私だけでなく、他にも「シルバーさんが、市政報告の配布を受託してくれたらありがたいのになあ...」と思う議員、少なからず存在すると思うんですよね。
自治体に対しても「センターに対する事業発注」を求めているくらいなんですから、やってくれると助かるのになあ。
なんで、絶対、受けようとしないんですかね。
・・・カスハラされるのを嫌がってるんやろか。。。
 ↓


という冗談(?)は措いておきまして。
真面目な話、外郭団体において重要なのは、自助努力で仕事を獲得し、それを推進していくこと。
そして、それによって自立可能な体制を構築していくことだと考えています。
そういう意味で、こういうことも考えるべきだと思っていることは、改めて、この場で述べておきたいと思います。

と寄り道(?)してしまいましたが、次回以降は一般質問×人件費の話に戻る予定ですので乞う・ご期待!?
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


どうせ閉館するなら、時期を前倒しできないのか?こういうところがヌルすぎる。。。

2024-12-19 17:48:55 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

個人的に、とても嬉しいニュース。
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NHK『ブラタモリ』来年4月レギュラー復活 コンセプトはそのまま「新しい試みにも挑戦」へ
 ↑
とは言え、タモリさんもええお歳やし、なんか申し訳ないような気さえしつつ。
でも、この番組こそタモリさん一択、他はあり得ないわけで、ここまで求められ続けるのは羨ましい…

さて本題、ちょっとご報告したい話が出てきたので、一般質問のご報告はパス。
内容は、本日の民生常任委員会で報告された「広田山荘」を閉館します!というお話ですよ。

「広田山荘」は「市民の健全な娯楽および休息等のため、その使用に供すること」を目的として昭和34年に設置された施設。
目的からして、今の時代感覚で見ると「う~ん…」ではありますね。
ちなみに開設当時は他の公共施設が少なかったこともあり、大勢の市民が囲碁や将棋、卓球などを楽しんだそうです。

が、同施設も設置から65年が経過。
老朽化が進んでおり、近年は毎年のように改修や修繕が必要となっています。
 ↓


一方で利用状況は低迷しており、年間の使用料収入は160万円程度。
対して、施設の管理運営に年間900万円程度、上に記載した改修・修繕費もかかることから恒常的に年間800万円程度の赤字を叩き出しています。
こうした状況に加えて、
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●近隣に大社公民館・六軒市民館・上ヶ原公民館等の公共施設がある
→代替利用のニーズに十分こたえられるだけの空き枠もある
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ことから、この度、閉館を決めたとのこと。
この決定自体は理解できることと受け止めています。

一方で引っかかるのが、閉館期日を「令和8年度末(令和9年3月31日)」と2年以上先にしていること。
当該施設の管理運営は、市の外郭団体である公益社団法人西宮市シルバー人材センターが請け負っており、その指定管理期間が「令和8年度末(令和9年3月31日)」までとなっていることが理由としています。
でも指定管理者が、市の外郭団体であることも含めて考えると、閉館時期の前倒しは十分可能だと思うんですよね。
1年前倒しするだけで800万円程度の費用が削減できるわけですし、そのための協議する気とかないんかいな…と。

市民に大きな負担を求める財政構造改善とやらを進めようとしているんですもの。
こういうところでも、少しでも費用を捻出するための手段を考えるべきだと思うんですよね。
つくづく危機感薄いな...と思うわけですよ、私は。

という愚痴っぽい終わり方ですみません。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


「人件費抑制は不可欠!」と考えてるなら、なぜ先に取り組まないのか?難しい課題からは逃げる姿勢が目に余ります!

2024-12-17 14:14:45 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

先日行った一般質問の動画がアップされました。
内容は以下でご確認いただけますので、よろしければ是非どうぞ。
なお大きい反響を頂いている人件費に関わる話は、43分30秒経過頃からご視聴いただけます。
 ↓
西宮市議会 議会中継 - 発言内容


というわけで、前々回ブログで述べた人件費に関わる具体的問題点を踏まえての質疑内容をご報告します。
それでは、どうぞ。
なお答弁は長いので、質問と意見要望部分だけご覧頂ければ、十分、雰囲気は感じていただけることと思います。
 ↓
【ご参照】
日本一高い職員給与はほっといて、市民に負担を求めるなんてあり得ない。まずは西宮市職員の給与に関わる問題を知って下さい!@前々回のブログ

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【質問①】
市民に大きな負担を求める取組を進める以上、日本一高い職員の給与制度全体について、抜本的な改革が必要と考えるがどうか?
 ↓
【答弁①】
まず現在、パブリックコメントを実施しています「財政構造改善実施計画(素案)」においては、人件費の抑制が財政構造改善に向けた重要な取組のひとつであると認識し、職員数の抑制と給与水準の適正化に向けた取組内容を掲げております。
給与水準の適正化に向けた取組としましては、令和5年度より職務職責に応じたメリハリのある給料表を導入し、令和6年度には住居手当の額について、国の制度を導入した場合の所要額の範囲で見直しをいたしました。
今後、これらの取組による効果が現れてくるものと考えておりますが、一方で、お示しいただいたとおり、総務省が公表している国家公務員の平均給与月額と同じベースで算出した平均給与月額については、阪神間の多くの市で近年減少傾向となっている中で、本市においては増加傾向となっております。
平均給与月額の増加の要因としては、平均年齢の上昇などが考えらますが、先ほども申し上げましたとおり、財政構造改善を進めるうえで人件費抑制は不可欠であると認識しております。
 
本市給与制度にかかる見直し方針としては、国や近隣他都市との均衡を失している制度について改めていくことを基本としつつ、本市独自の課題がある部分についても検証し、課題解決に向けた取組を検討してきたいと考えております。
また、人事給与制度は、職員のモチベーションを高めるうえでも、重要な要素となることから、引き続き、運用面での見直しについても検討まいります。
 ↓
【意見要望①】
抜本的改革の必要性については「財政構造改善を進めるうえで人件費抑制は不可欠であると認識して」いるとのことでした。
では、なぜ、そのための具体的対策を講じないまま、市民に大きな負担を求めようとするのでしょうか。
私には、その感覚が全く理解できません。

【質問②】
高すぎる給与水準是正のため、給料表は勿論、各種手当や人事評価・考課まで含めて本市の人事・給与制度が抱える課題の全体像を示すべきと考えるが、市の見解はどうか?
【質問③】
人事・給与制度が抱える課題を解決・改善するため、具体的な期限と取組内容を示したうえで抜本的かつ徹底的な取組を進めるべきと考えるが、市の見解はどうか?
 ↓
【答弁②③】
給料表については、令和5年度より給料水準を一定抑制した給料表を導入したことにより、令和6年度のラスパイレス指数は前年度の101.5から0.5ポイント低下し101.0となっております。
現在、給料の減額を段階的に行っている経過措置期間中であり、この措置は令和9年度末で終了するため、その時点での国や他の地方自治体との均衡を踏まえ、さらなる見直しの是非について適宜判断してまいります。
また、各種手当の見直しについては、国や他都市との均衡を失している部分があるものに加え、見直しにより人件費の抑制につながるものとして、期末勤勉手当、退職手当、特殊勤務手当があると認識しており既に関係職員団体との交渉も始めております。
本市の厳しい財政状況を踏まえ、財政構造改善計画の取組期間内のできるだけ早い時期に見直しの効果額が多い期末勤勉手当や退職手当の見直しを優先的に実施できるよう取り組んでまいります。
加えて、今年の人事院勧告では、地域手当の見直しが行われ、本市においては支給率の引下げが示されており、これについても見直しを行うことで人件費の抑制につながるものと考えております。
また、人事評価の処遇への反映については、評価基準を見直し、下位評価者への処遇を厳格化するとともに、昨年度には条例を改正し、分限処分としての降格も可能となる制度を設けたところです。
他方、上位評価者への処遇として、勤勉手当への反映について、現在管理職を対象に試行実施しております。
今年度は人事評価シートの見直しや評価者への研修に取り組んでいるところであり、引き続き、適正な人事評価とそれを踏まえた処遇への反映について、取り組んでまいります。
現時点でお示しできる取組内容は以上のとおりですが、議員ご指摘の人事給与制度における課題と取組の全体像については、他市の事例を参考にしながらその手法等について検討してまいります。
 ↓
【意見要望②③】
「国や近隣他都市との均衡を失している制度について改めていくことを基本としつつ、本市独自の課題がある部分についても検証し、課題解決に向けた取組を検討していきたい」との事でしたが、資料⑪に示した通り、そのための具体的な内容もスケジュールも何一つ示されていません。
 ↓


「令和5年度より職務職責に応じたメリハリのある給料表を導入し、令和6年度には住居手当の額について、国の制度を導入した場合の所要額の範囲で見直しを」した。「今後、これらの取組による効果が現れてくるものと考えて」いるとのことでした。
しかしながら資料⑨に示した通り、過去にも同じような説明を受けてきたものの、本市の人件費総額は2013年度以降2022年度を除いて一貫して増え続けています。
 ↓


そして資料⑫に示した通り、平均給与月額も2014年度以降、一貫して増え続けています。
 ↓


過去の実績を踏まえたときに、市の主張を信じることなど到底できないと感じるのは私だけでしょうか。
現在の厳しい状況下、市の主張を信じて、のんびりと待っているような余裕はありません。
だからこそ私は、本市の人事・給与制度が抱える課題の全体像を示すとともに、それら課題を解決するため、具体的な期限と内容を示したうえで取組を進めるべきと考えます。
そうした観点から
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●人事給与制度における課題と取組の全体像については、他市の事例を参考にしながらその手法等について検討していく
●財政構造改善計画の取組期間内のできるだけ早い時期に見直しの効果額が多い期末勤勉手当や退職手当の見直しを優先的に実施できるよう取り組んでいく
-----
との意思が示されたことは一定評価したいと思います。
一方で、市民に多くの負担増を求めようとする段階になって、全体像の「手法等について検討していく」と言っているようでは後手に回りすぎですし、「できるだけ早い時期」は具体的な期限と言えません。
とりわけ令和8年度には市立中央病院と県立西宮病院の統合が予定されており、それに伴って、多くの退職者が発生します。
その時までに少なくとも、他自治体に比べて著しく有利な条件になっている退職金制度を見直すべきと強く指摘しておきます。
 ↓
【ご参照】
県市統合病院開院の際、中央病院から大量の退職者が発生する。それまでに手厚すぎる退職金の算定方法を見直すべきです!@2024年11月のブログ

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なにより理解できないのは「財政構造改善を進めるうえで人件費抑制は不可欠であると認識して」いると言いながら、そのための具体策はどこにも見当たらないこと。
市民サービスを削減する内容は、大量かつ具体的な内容を示しておきながら、一体どういう感覚なんや…としか思えないわけで。
 ↓
【ご参照】
西宮市財政構造改善実施計画(素案)@P.11以降をご覧ください

この項目、続きますので、引き続きお付き合いください。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


外郭団体について多くの指摘を受けているのに改善せず、高齢・長期在籍のOBも放置。それなのに市民負担だけは求めるって、どう考えてもおかしいでしょ???

2024-12-12 11:44:30 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

通常時に比べて、強め&多めの反響を頂いた前回と前々回のブログ。
でも、それも当然だと思っています。
なにせ市政ニュースでは1・2面を割いて「財政が厳しい!」ということを、しかも、それは不可抗力であるかのように書いてありました。
が、その大きな要因として
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●総人件費を50万人以下の中核市で比較すると、2位を50億円近く引き離してダントツの1位
●職員1人当たりの平均給与は日本一高い
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という事実があることには、全く触れていなかったのですから。
まあ、そりゃ市として触れたい話題でないことはよく分かるんですけどね。
 ↓
【ご参照】
本日10時から、一般質問で登壇します。というわけで質問項目と使用する資料のご紹介をば。×前々回のブログ
日本一高い職員給与はほっといて、市民に負担を求めるなんてあり得ない。まずは西宮市職員の給与に関わる問題を知って下さい!×前回のブログ

通常であれば、前回ブログの後を受けて、具体的な質疑のやりとりを掲載していくのが私のブログの流れ。
がパブリックコメントの締切が12/25と、そこそこ迫ってきています。
そのことを考えると、むしろ少しでも早く、もう一つの超重要課題である外郭団体についての問題を先に知って頂く方が重要かな...と。
というわけで、今回ブログでは外郭団体についての質疑の前段をご紹介します。
それでは、どうぞ!

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外郭団体についてです。
先般、「西宮市財政構造改善実施計画(素案) 」(以下、計画と言います)が示されました。
市は計画の中で、危機的な財政状況を脱するためとして、様々な形で市民に負担を求める内容を列挙しました。
一方で、市自身が痛みを感じる改革に取り組む内容は、あまりに乏しいものでした。
その代表的な1つが外郭団体の見直しです。
資料④をご覧下さい。
 ↓


計画の中で、外郭団体について挙げられた項目は
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●都市整備公社の実施事業の見直し
●土地開発公社の廃止に向けた事業の縮小
●さくらFMへの業務委託等の見直し
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の3点だけ。
しかも、その中で内容と効果額が示されたのは「都市整備公社の実施事業の見直し」で令和6年度から10年度の累積効果7400万円、令和11年度以降の単年度効果3700万円だけ。
私は、この内容の乏しさに愕然としています。

資料⑤をご覧下さい。
 ↓


令和5年度に実施された包括外部監査では「外郭団体に係る財務事務の執行及び事業の管理について」として、
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●西宮市国際交流協会について「市からの援助がなければ事実上運営が不可能な団体」
●西宮市都市管理について「多額かつ回収期間が20年以上にわたる貸付金を有していることを改めて自覚するとともに、債権管理手続を強化する必要がある」
●西宮市社会福祉協議会について「市の財政状況も厳しさを増す中で、~中略~ 役員報酬を対象とした補助金を支給することについて、市は見直しを含め慎重に検討すべき」
●西宮市社会福祉事業団について「平成24年度包括外部監査で指摘されてから、11年が経過しており ~中略~ 解決すべき課題は少なくないことから、市立介護老人保健施設としての意義、必要性含め、例えば、検討委員会を設けるなどして、早急にすこやかケア西宮のあり方や取り扱いについての市の方向性について結論を出すべき」
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等、様々な指摘がなされています。
また私共、会派・ぜんしんとしても
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●西宮都市管理について、貸付金の早期返済や、完済後、早期の会社の廃止
●文化振興財団が行う事業の抜本的見直しと規模縮小
●大谷記念美術館について、美術館及び財団の将来的なあり方について検討
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等、様々な指摘を続けてきました。
ところが、こうした指摘に対する対応は、遅々として進んでいません。

また外郭団体全体に及ぶ問題もあります。
例えば、市が保有する施設の管理運営は通常、公募により、多数の事業者が価格やその内容を競争した上で選定されますが、特定の外郭団体が非公募で管理運営を担っている事例が多く存在します。
資料⑥をご覧下さい。
 ↓


中央体育館については建替も含めた計画が示されていますが、北夙川体育館や樋之池テニスコート、樋之池プール、松原体育館の管理運営が非公募で西宮スポーツセンターに委ねられています。
西宮市文化振興財団はアミティ・ベイコムホールを含めた西宮市民会館の管理運営を非公募で担っています。
社会福祉事業団がすこやかケア西宮の管理運営を非公募で受託していることは、資料⑤で示したとおり、包括外部監査でも指摘されています。
しかしながら市は、こうした状況を是正するための取組も示していません。
あるいは都市整備公社や都市管理(株)、西宮スポーツセンターが、それぞれ別々に駐車場の管理運営を行っているという問題もあります。
同じ事業は一つの団体に集約することで、より効率的な体制を構築できるはずです。

また元・市職員 (以下、OB と言います)に関わる問題もあります。
資料⑦をご覧下さい。
 ↓


本市の外郭団体では多くのOBが働いており、65歳を超える職員や勤続10年を超える職員も多数存在します。
例えば、土地開発公社は4人のOBを抱えており、そのうち2人は65歳を超えています。
新規の土地取得もない中でOBが4人も必要か、疑問に思います。
また国際交流協会は包括外部監査で多くの指摘がなされたこともあり、今年4月、新たなOBが1名送り込まれました。
当然、前から在籍していたOBは辞めるべきですが、今も在籍しています。
また個人情報に関わるため、具体的な金額は示せませんが、65歳を超えても数百万円の給与を得ているOBが複数存在します。
包括外部監査でも、この問題について「市は外郭団体の役員について、働きかけ規制の趣旨も勘案の上、市OBを推薦する場合の基準について明確に定めるべきであり、元職員が外郭団体の役員について就任することは慎重に判断すべき」と指摘されています。
包括外部監査での指摘に加えて、65才を超えるOBの外郭団体への在籍禁止も含めて、明確なルールを定めるべきです。

市は、全ての外郭団体について個別の団体が抱える問題は勿論、全庁的視点から包括的・網羅的に抜本的改善策を示し、その実現に取り組むべきですが、そうした姿勢は見えません。
市民に多くの負担を求めながら、自らの改革に取り組む姿勢の、この弱さはなんなのでしょうか。
それでは以上の内容を踏まえて3点、質問します。

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てな感じです。
なお前述の通り、西宮市財政構造改善実施計画に関するパブリックコメント、12/25まで実施されています。
ブログの内容ご覧頂いた上で「なんじゃ、そりゃ...」と思った方には是非是非、ご意見およせください!
 ↓
「西宮市財政構造改善実施計画(素案)」 に係る意見提出手続き(パブリックコメント)の 実施について|西宮市ホームページ

それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


日本一高い職員給与はほっといて、市民に負担を求めるなんてあり得ない。まずは西宮市職員の給与に関わる問題を知って下さい!

2024-12-10 11:31:29 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

個人堤に、この施策の妥当性については懐疑的でもある私。
とは言え、やっている以上は多くの方に知って頂き、活用して頂くのもそれはそれで大事なことだと思っています。
というわけで「はばタンPay」第4弾の申込みは今週金曜日までなので、お忘れなきよう。
 ↓


さて本題、お陰様で昨日、無事、一般質問を終えることができました。
というわけで早速、そのご報告を始めていきたいと思います。
まずは本来、「財政構造改善!」などと言うなら、真っ先に手を付けるべき西宮市の人事給与制度についていかに問題が多く、深刻かと言うことを知って頂くための質疑の前段部分です。
それでは、どうぞ。

■■■■■

資料⑧をご覧下さい。
 ↓


財政構造改善実施計画(素案)でも
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●財政構造の弾力性を判断する経常収支比率の推移は、類似都市平均値と比べても高い水準
●人件費の割合が中核市平均と比べて大きく、比率を押し上げる要因
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と、財政状況悪化の大きな要因として、人件費の高さが指摘されています。
その要因として、
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●本市の給与制度は年功序列的な要素がきわめて強いこと
→結果、職務内容・職責に比べて給与水準が高すぎる職員が多数存在すること
●手当が手厚すぎること
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があげられます。
こうした課題を踏まえて、私も含めて過去、多くの議員が行ってきた指摘に対して、市は
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●問題意識は共有しており、改善に取り組んでいく
●メリハリのある給料表への更新に取り組んでおり、今後も更なる更新に取り組んでいく
→給与総額も現給保証等の経過措置期間が終われば削減効果が現れるはず
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との答弁を繰り返してきました。

資料⑨の上の吹き出しに、これまで市が行った主な取組と、目論んでいた効果額を掲載しました。
ご覧下さい。
 ↓


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●2013年には行政職と技能労務職の給料表分離と技能労務職の給料表引き下げを実施し、効果額は3.4億円を見込み
→同年には退職手当の見直しも実施し、3.7億円の効果を見込
●2014~2017年には行政職の給料削減で3億円の効果
●2017年には給料表の見直しで4.2億円の効果
●2018年には退職手当の見直しで3500万円の効果
●2023年には給料表の見直しと55歳昇給停止で1.7億円の効果
-----
を見込んでいました。
他にも細かい見直しは数多く行われたと聞いています。

では、その結果はどうだったでしょうか。
「資料⑨」に示した通り、本市職員の給与総額は2013年度以降、2022年度を除いて増え続けています。
この結果から、左の吹き出しに列挙した内容はなんだったのか?本当に効果があったのか?と疑問を感じずにいられません。
なお、この年間240億円近い給与総額は「資料⑩」に示した通り、本市より圧倒的に人口が多い市も含めて、中核市全体の中で全国2位。
人口50万人未満の中核市の中では東大阪市の188億円を大きく引き離して、断トツ1位という高さです。
 ↓


この背景に、全国的に地方自治体職員の平均給与が減少する中、本市職員の平均給与は上がり続けているという異常な構図があります。
資料、一つ飛ばして「資料⑫」の最下段にある通り、全市区町村平均の給与月額は2011年度から2022年度まで一貫して減少しています。
 ↓

 ↑
また同資料の一行上で示した通り、本市を除く阪神間各市の平均も多少の増減はあるものの、ほぼ一貫して減少傾向にあります。
ところが最上段にある本市の平均給与月額だけは2014年度以降一貫して増え続け、全国順位も上昇。
2021年以降は3年連続で全国1位になっています。
全国的に平均給与が低下し続ける中で、本市の平均給与だけが上がり続けている。
そして、ここ3年は連続して全国1位となっているのです。
財政危機が顕在化する中、職員の給与は上がり続けて全国トップ。
これは明らかに異常です。

市は、ここ1年強の間に、突然バタバタと「財政が危ない!」と騒ぎ始めました。
しかしながら資料⑬にある通り、令和元年度すなわち2019年度決算において実質単年度収支が50.4億円の赤字。
財政基金を53億円取り崩す必要が生じたことを筆頭に、過去から現在の財政危機に至る予兆はありました。
 ↓


そもそも経常収支比率が著しく高いことや、人件費率が高いことは遙か昔から分かっていたことです。
だからこそ私は、それこそ20年近くに亘って、早急に抜本的な人事・給与制度改革に取り組むべきと警鐘を鳴らし、具体的な提案も続けてきました。
しかしながら各種手当の見直しなど個別の成果を得ることはできたものの、抜本的な改革を成し遂げることはできませんでした。
結果、現在のような財政危機を招いてしまった。
しかも、そのような状況にも関わらず、職員給与は日本一高い。
この現実に忸怩たる思いでいます。

改めて言うまでもないことですが、本気で財政構造を改善したいと思うなら、人事・給与制度を抜本的に改革するべきです。
これまで繰り返してきた、そのうち結果が出ますというような悠長なことを言っていられる状況ではありません。
ところが、市が財政構造改善実施計画の中で示した「人件費の抑制」に向けた取組の内容に、そのような姿勢は微塵も見られません。
少し戻って資料⑪をご覧ください。
 ↓


市が計画の中で示した「給与水準の適正化」に関わる取組は「給料表見直しの効果」「特別職等の給与減額」「超過勤務時間の縮減」「各種手当の見直し」「教育委員会事務局指導主事の給料表適用方法の見直し」の5つ。
このうち日本一高い市職員の給与水準是正に構造的に大きく寄与し得るのは「給料表見直しの効果」と「各種手当の見直し」の2つでしょう。
ところが、その具体的な内容は「給料表見直しの効果」は資料⑨の最下段に示した既に2023年度に行った給料表の見直しと55歳での昇給停止の効果を見守るというだけで新たな取組はなし。
「各種手当の見直し」もすでに実施されている住居手当の見直しによる今後の推移を見守るというだけで新たな取組はなにもありません。
本市の手当には、主任・班長を対象とした他市に比べて大幅に高い手当や、退職手当・期末勤勉手当の手厚すぎる計算方法と支給対象、特殊勤務手当の妥当性等、様々な問題があります。
ところが、これらの見直しに取り組む考えは一切示されていません。
このような内容しか示さずに、市民には大幅なサービス削減を求める市の姿勢は、到底、理解できるものではありません。
給料表は勿論、各種手当や人事評価・考課のあり方まで含めて、本市の人事・給与制度全体が抱える現在の問題を明らかにするとともに、その内容を改めるための具体的な期限と数値目標を明確にして、取組を進めることこそが、市民の皆様に厳しい取組への協力をお願いする大前提であるべきです。
それでは以上の内容を踏まえて、6点、質問します。

■■■■■

てな感じです。
ちょっと長くなってしまいましたが、ご覧頂けば、いかに西宮市の職員給与の現状に問題があるかをご理解頂けるものと思います。
ここまでの前段を受けての具体的な質疑についても近日中にアップ予定です。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


本日10時から、一般質問で登壇します。というわけで質問項目と使用する資料のご紹介をば。

2024-12-09 08:57:48 | 主張・広報と活動のお知らせ

本日10時から、西宮市議会本会議での一般質問で登壇させて頂きます。
質問項目はこちら。
 ↓
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(1) 広報啓発事業
ア 精査の必要
イ 効果の最大化
ウ 全庁的方針と進捗状況管理

(2) 消防局が保有する各種車両
ア いわゆる緊急車両
イ いわゆる後発車両

(3) 外郭団体
ア 市の姿勢
イ 抜本的見直し
ウ 市職員OB

(4) 人事・給与制度
ア 抜本的改革の必要性
イ 課題の全体像
ウ 期限と取組内容
エ 人事院勧告への対応
オ 職員組合との交渉
カ 目標値
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で質問に使用する資料はこちら。
 ↓











なお質疑の様子はこちらでご覧頂けます。
 ↓
西宮市議会×議会中継

要するに言いたいのは
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●市民に負担を求めるなら、役所がやっている無駄なこと・過剰なこと・自分達に手厚すぎることをこそ先に見直すべき
→例えば、西宮市役所が大好きな広報・啓発には、こんなに無駄なことが多いですよ!
→例えば、消防が保有する車両でも、ちょっと過剰なのでは???と思うところがありますよ!!
→市職員の天下り先にもなっている外郭団体に関する見直しは、ほとんど進んでないですよ!!!
→日本一高い職員給与の見直しさえしないまま、市民に負担を求めるのはどう考えても間違ってますよ!!!!
-----
といった辺りです。
資料をザッとご覧頂くだけでも、私の問題意識はうっすら共有して頂けるかと思います。
ご視聴頂けない方も、是非、資料だけでもご覧頂ければ...と、強く思っています。

なお、西宮市財政構造改善実施計画に関するパブリックコメント、12/25まで実施されています。
資料をご覧頂いたり、質疑を視聴頂いた上で「なんじゃ、そりゃ...」と思った方には是非是非、ご意見およせください!
 ↓
「西宮市財政構造改善実施計画(素案)」 に係る意見提出手続き(パブリックコメント)の 実施について|西宮市ホームページ

お預かりしている職責に相応しい働きが出来るよう、頑張ります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。