「対馬からの手紙の続き」

対馬で働いち養蘭を楽しんどる。山や花で季節を知り、海を眺めち命の鼓動を感じ、そげな好き勝手な太公望な暮らしがしてぇ~。

拝啓、お元気でしょうか。

2006年07月28日 | 蘭・人生・自然考

九州・山口・四国地方がやっと梅雨明けしました。

ジメジメシトシト、何もかもカビてしまいそうな雰囲気でしたが、

一転し、日中は溶けそうなくらいに暑くてまいっています。

あのジメジメが懐かしく思うのですが、、人間って勝手な者です。

それに比べて蘭の忍耐強い事と言ったら、、

なんという偉い植物なのでしょうか・・。

朝起きると、暑い暑いと言ってうろたえながら付けるのが当り前のように

クーラーのスイッチを入れる。

近頃の人間はギリギリまで我慢する事を忘れてしまったように感じます。

28度でも我慢出来なくはないのだけれど、

肌寒いくらいの25度に入れっぱなしで微調整などお構いなし・・。

家を建てる時も、冷暖房費を節約する為に

保温・断熱・通気に重点を置いて設計を考える必要がありますね。

電力を無駄に使用せず、人間が細やかに温度調整をしなくても

冬は暖かく夏は涼しい住まい、、これが理想ですね。

蘭舎もこれが理想です。

が、、こちらは葉焼けや葉が黄変しない程度に「陽」を採り入れ

通気が良く湿度を保てるような環境が最適と思われます。

ある蘭商は、「壁を作ったら駄目です。」と言っていました。

人間も、生きていく上で「壁」を作ったら駄目なのでしょうか・・。

何でも、良いと思う事は聞き入れ

吸収していかなければいけないのでしょうか・・。

「蘭」に対しては何にでも敏感に反応し、貪欲的に貪り付くのですが、

この「生き方」についてはどうしても折れることが出来ません。

嫌の事は嫌なのです。

ですが、今のままではいけないと感じてるのも事実です。

少しづつ「壁」を取り除いていけたらな~。

Jpg_882

一花・今のところ四喜蝶

葉はお互いを干渉せず、すんなりと伸び上がり、

潔い感じ・・。

コメント (2)
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